~これまでの経緯など~4 | ★小細胞肺癌の父と家族の物語★

★小細胞肺癌の父と家族の物語★

2013年5月に小細胞肺癌(Ⅲb)と診断され、その後脳転移、そして2014年6月には、骨転移と癌性髄膜炎にもなり、同年8月7日父自身の誕生日が命日となりました。最悪な状況の中でも、最期まで前向きに諦めなかった父と、その家族の日々の出来事などを綴っていきます。

★2014年2月10日・・・心配させるといけないと思ってたのか黙っていたらしく

父の頭痛と胸の痛みが時々あると聞き、この時もしかしてと転移の心配も考える。


 

 

食欲もあり声がれも治っての前のように普通に出るようになった。

咳は全くしなくなった。


★2014年2月25日・・・父が車を運転して母と買い物に行き

駐車場に止める時にアクセルとブレーキを踏み間違えて危うく事故になるところだった。

この数日後も駐車場に止められなくなり、親切な人に切り返しの仕方とか教えてもらいようやく駐車。


今までこんなミスはした事がなかった父。

明らかに何かがおかしい!!


頭痛も全く良くならないし、全脳照射の副作用なのか?それとも転移なのか、この時から嫌な予感や不安が出て来る。



★2014年3月3日・・・定期検診。血液とCTは異常なしで腫瘍も小さくなってるとの事でひと安心。

ただ頭痛がずっと続いてる事と車での出来事を話し、念の為次回の検診では脳のMRIを撮ることになった。



★2014年3月24日・・・3日以降特に変わった様子もなく食欲も旺盛で、咳も出ることなく声もよく出るのでよく話もして元気そのものに見えた。

この日夜に母から電話があって

父がお風呂で転んでしまって腕を怪我してしまったとの事。


本人は『滑った~』と言っていたが詳しく聞き出してみると、どうやらここ数日お風呂に入る時は

『1・2のさーん!』とかけ声を出して、タイミングを計らないとお風呂からあがれないという。


怪我した腕は赤くなってただけで骨などにも異常なさそうなのでホッとしたが

すごくショックだった。


絶対に転移してる・・・そう確信した。


この時から話しかけても反応も遅かったりボーッとしてる事が時々あった。



★2014年3月25日・・・今日は血液、CT、レントゲン、MRIの検査日。お風呂での怪我が赤くなってた部分が内出血して真っ黒になってしまってた。


今までスタスタと足早に歩く父の姿ではなく、よろめいたりフラフラしてる。


どうか父を助けて下さい!!ご先祖の皆さん父を見守って下さい!!

神とか信じない癖にこんな時ばかりはとにかく祈って願うしかなかった。



★2014年3月28日・・・この日友達と妹の家に遊びに行く。そして17時頃に知らない番号から電話が鳴る。『E病院の担当医の○○ですが・・・』名前を聞いたとたん体中が冷えて手が震えだした。

MRIの結果が電話で告げられる。


やはり脳に転移してた。


そして数も多く大きい為、小脳や脳幹を圧迫してて大変危険との事だった。頭痛やふらつき、最近おかしいと思うのは全てこれが原因だった。


どうして!?予防的にやった全脳照射は一体何だったの?

どんなに辛い治療にも負けずに耐えて頑張って来た父だったのに・・・どうして・・・。

悲しさと怒りが一気に込み上げた。



小細胞癌の進行の早さも考えて2~3ヶ月、悪化すれば数週間もありえると言われた。

急ぎで父以外の家族で集まってもらって話がしたいと言われる。

 



頭痛や異変にもっと早く気付いて病院に行ってたら、こうならなかったのかな?

悔しくて仕方なかった。


震える手で電話を切ってから母から電話。

父が買い物に歩いて一緒に行って

の前で転んで起き上がれなくなって、近所の人に起こしてもらって家に帰ったとの事。



妹の家から実家までは一時間以上かかってしまう。

先生にすぐに電話して母に救急車呼んだ方がいいと言うが父は『大丈夫だ!!!救急車だけは周りに人が集まるし絶対に嫌だ!!』と言い張って病院に頑なに行こうとしないので、急きょ旦那に連絡して先に救急に連れてってもらい私達も親友の車ですぐに病院に向かう。


顔を強く打ったらしく目の周りがポンポンに腫れて真っ黒になってしまってた汗

パンダのようだと本人は笑ってるが正直笑えない・・・


話し方はいつも通りだけど、強く打ったのにも関わらず痛みが全然なかったという・・・


細かく検査をしてもらい、レントゲンも撮ってもらったが、骨には異常はないとの事で安心。

傷の手当てだけしてもらいその日はそのまま家に帰る。


とにかく今日一日は
最悪な一日だった。




~5へ続く~


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