八巻祐「全日本選手権を振り返って」 | x-ebinainstのブログ

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お疲れ様です。エクストリームエビナの八巻です。

 

 

先日行われました全日本柔術選手権大会で昨年の屈辱を果たし優勝をしました。

まず日頃から私の練習の相手やアドバイスを頂いている道場の皆さんや応援してくださるみなさんにお礼を申し上げたいと思います。

ありがとうございました。

 

さて、先日の試合を自分なりに振り返ってみたいと思います。 

 

まず、今回の全日本選手権の勝因は昨年のアジア大会の優勝が大きな自信になっていたことが大きかったと思います。

その自信によって平常心でいつも通りの自分の柔術が展開でたと思っています。 しかし、自信だけで戦ったわけではなく毎試合自分の武器であるパスガードを駆使し試合を組み立てていきました。 

その今回のパスガードについて少し振り返って解説をしていきたいと思います。 

 

初戦は相手のハーフガードが強く、得意のクロスニーパスが封じられました。

しかし一瞬の隙をみて脇から腕を挿し込んで密着姿勢からプレッシャーをかけたことで絡められた足を抜き最初のパスガードに成功しました。

そのあとは試合の流れを掴み後半は去年から練習している左右のフェイントを入れたパスガードで相手をうつ伏せにして柔道の亀取り技術やバックポジションを狙う展開を作りました。

 

 準決勝と決勝の2試合はラペラを使いワームガードを使う相手でしたが直前にこのワームガードに対してはアドバイスをもらい練習をしていました。

ラペラを引っこ抜いて切ってしまうという簡易的なものだったのですが足腰やフィジカルをベースにパスガードを狙うトップポジションに常にいる私には、複雑なワームガードの手順に惑わされることなく一瞬のパスガードのタイミングを待つ余裕が産まれていたと思います。 

 

決勝はワームガードからの足関節やバックに入られそうな危険な場面もありましたがカウンターでパスガードを放ち先取点を上げられたことが勝因だったと思います。 また、今回振り返って大きく残った課題としては決勝よりも準決勝の試合です。

ワームガードを作られたあとに引き込み返しの姿勢を作ってスイープに合わされ2点先取されたことは今後の大きな反省点となりました。 

 

以上が今回のパスガードについての解説です。

 

 1回戦のタフな試合は体力を消耗しながらも一本を最後の最後まで狙って戦えた好試合でした。 

 

なぜなら周りの黒帯選手は巧みなガードテクニックでアドバンテージの差を守って勝ち上がっていく選手が多く、テクニカルでいつも素晴らしいなと思います。

 

しかし私はそのような試合展開はできないと感じています。

だからこそスタミナ温存よりも常に一本を狙う姿勢を心がけています。

それは柔道で身につけた戦い方や精神だと思っているからです。 

 

今回の全日本の一回戦もアジア大会の一回戦もそういったタフな試合展開であり、苦しい戦いが強いられました。

 

しかしある意味で大きな覚悟を持って戦うことができたと思います。そしてそれが自分の柔術に自信を持とうと思った瞬間になっていたと感じます。 

 

みなさんも初戦の戦いはとても大事にしていると思います。

一回戦が終わるとふっと肩の力が抜けて試合が楽しくなる感覚があると思います。

そうなれたときにはもうこっちのものですよね。

もう誰も俺を止められないと思って戦うと思います。

私は今回もそう思って戦っていたと思います。 

 

今回で黒帯になって3度目の大会でした。

去年、黒帯になって初挑戦として出場し3位という悔しい結果に終わった大会でしたので、結果的に優勝できて嬉しく思ってます。

 

今後も強くなって結果を残していきたいと思います。

 

道場の皆さん、これからもよろしくお願いします!