「現場の困った」を解決するスマホ活用術!データ管理の効率化ガイド | デジタルでアナログな私【幻影のDX】

デジタルでアナログな私【幻影のDX】

PC歴は40年でも今はアナログな私です。
知識を捨ててしまうのはしのぎないのでデジタルな話題を交えながら、日常のアナログな事を書き連ねたいと思います。


⑪ 企業の管理者はDXは自動的に業務を行うことだと思っており、データの蓄積や分析ができるとは思っていないのでは


深掘り:
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が広まる中で、**「DX=業務の自動化」**とだけ認識されている管理者が少なくありません。
たしかに、業務の効率化や自動化はDXの一部ですが、それだけではDXの本質には届いていません。

真のDXとは、「業務の見える化」「データの蓄積・活用」「意思決定の質を上げる」ことにより、企業体質そのものを変える取り組みです。
しかし、多くの現場では「便利になること=DX」と誤解され、“便利ツールの導入”で満足してしまう傾向があります。

具体例:
勤怠アプリを入れて「うちもDX進めてるよ」と言う管理者
 → 実際はアプリに打ち込まれたデータをCSVで出力して、紙に印刷して確認・手計算している。これではデータ活用はできず、「デジタル風アナログ運用」になっている。

報告書が電子化されただけで、集計も分析もしない
 → 日報をスマホで提出できるようになったが、内容はそのまま保管され、検索・分析機能は使われていない。つまり、紙からPDFに変わっただけで運用は変わっていない。

「自動で動く」ことに期待しすぎて、仕組みづくりを怠る
 → 「AIで勝手に分析してくれるんでしょ?」と誤解して導入。実際には入力ルールもなく、バラバラなデータが蓄積され、分析不能に。


なぜ「DX=自動化」と誤解されやすいのか?

メディアや広告が「便利」「ラクになる」ばかりを強調している

データ活用には“人の工夫”が必要だと理解されていない

デジタルの利活用に必要な知識・経験が現場にない

ITベンダー側も“わかりやすく簡単そうに見せる”ため、誤解を招きやすい説明をしてしまう

補足のまとめ:

DXは、単なる「自動化ツールの導入」ではなく、「データを活用して意思決定や業務の質を変えること」。

小さな記録でも、それが蓄積されれば「見える化」につながる。

「入力することに意味がある」と現場が納得しなければ、DXは進まない。