【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】

原子炉使って水素生産? 米ブッシュ政権が新計画

【ワシントン16日共同】燃料電池への利用などで需要増加が予想される水素を、原子炉を使って作り出そうという新プロジェクトを米国が始めることになった。原子炉が出す高熱を使い、大量の水素を生産する技術の実用化を目指すという。原子力や核融合など、巨大エネルギー技術志向が強いブッシュ大統領ならではの計画だが、専門家の中には「効率のよい生産法は他にもある」と、実現を疑問視する声も。環境保護団体も「原子炉で作った汚い水素はいらない」と批判的だ「原子力水素イニシアチブ」と名付けられたこの計画は、米エネルギー省が2004会計年度から始める。1000度近くの高温が得られるガス炉と呼ばれる原子炉を建設し、高温で水を水素と酸素に分解する「熱化学没で水素を作る計画だ。08年に試験プラントを建設、15年の商業化を目指す。同省は04会計年度に400万ドル(約4億8000万円)を要求した。(共同通信 2003/02/17)