【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
女川原発2号機で火災 作業員に放射性物質付着
9日午前9時35分ごろ、宮城県女川、牡鹿両町にある東北電力女川原子力発電所の2号機(沸騰水型軽水炉、出力82万5000キロワット)の原子炉建屋地下1階の放射線管理区域で出火、ビニールシート一枚を焼き約6分後に消し止められた。24歳と32歳の男性作業員2人が顔などに軽いやけどを負った。
東北電力によると、作業員2人の顔に微量の放射性物質が付着し、ガーゼでふき取った。作業員が身に着けていた線量計では被ばくはなく「健康には影響ないはずだ」としている。
経済産業省の原子力・安全保安院によると、作業員は顔に何らかの汚染物質が付着、すぐにふき取った。汚染物質は極めて低いレベルで、厳密には被ばく事故に該当しないとみている。
東北電力などによると、作業員が検査作業中に使い終わったスプレー缶約30本を袋に入れ移動させた際、火が出てビニールシートに引火したらしい。建屋などの施設は焼けなかった。外部への放射能漏れなどはなかった。同社や石巻署などが出火原因を調べている。
2号機は昨年12月21日から定期検査中で、原子炉は停止されていた。
東北電力によると、女川原発は1月30日に3号機(沸騰水型、出力82万5000キロワット)が営業運転を開始し、3基体制になったばかり。
2000年2月には、定期検査中の1号機(沸騰水型、出力52万4000キロワット)制御棟の電源室から出火したことがある。
(共同通信 2002/02/09)