【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
大型機によるテロは想定外 米原子力規制委が見解


【ワシントン21日共同】米中枢同時テロ事件で、原子力発電所に対するテロの懸念が高まっていることを受け、米原子力規制委員会(NRC)は21日、原発や核燃料関連施設と大型飛行機を使ったテロに対する見解を発表した。

原発や核燃料の保管施設は今回のボーイング767や同757クラスの飛行機が衝突することは想定外で、施設がこの種の衝突に耐えるようには設計されていないことを認める一方で、事件発生後、核関連施設で厳戒態勢に入り、捜査当局や軍などとも緊密な連絡を取っていると表明。十分なテロ防止対策が取られていることを強調した。

NRCは、原発、核燃料の保管施設や輸送容器などに大型の飛行機が衝突した場合、放射能汚染を招く可能性があることも認めたが、緊急時の防災体制は整備されているとした。
NRCは、今後、大型機衝突と施設の強度に関する解析を進める一方、治安当局などとも協議。施設建設時の基準に、今回のテロのような新たな事態を想定することが必要と判断した場合は、基準の改定も検討するとしている。

(共同通信 2001/09/22)