【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
再処理工場火災 動燃またウソ報告
消火確認していなかった
動力炉・核燃料開発事業団(動燃)東海事業所の再処理工場爆発事故で、動燃の近藤俊幸理事長は8日夜緊急会見し、最初の火災の消火作業の後に、あらためて消火を確認した事実はなかったとし、従来の発表内容を訂正した。
これまで動燃は、事実経過について「消火活動の9分後に作業員が窓から目で見て消火していると判断した」と説明。.法令に基づいて事故の10日後に科学技術庁に提出した報告書第一報にも記載していた。
今回の事故では、消火確認が不十分だったために火がくすぶり続けて、室内に可燃性ガスが充満。約10時間後に爆発に至ったという見方が有力。従来、消火と確認した根拠があいまいなことが問題視されていた。
動燃は、一昨年の高速増殖原型炉もんじゅのナトリウム漏れ事故でも施設への立ち入りを事実に反する時刻で同庁に報告。住民から原子炉等規制法の虚偽報告に当たるとして告発されている。
(中日新聞 1997/04/09)