【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】

もんじゅ事故 運転日誌も修正 動燃公開 改ざんは否定

動力炉・核燃料開発事業団(動燃)は22日夜、ナトリウム漏えい事故を起こした高速増殖原型炉「もんじゅ」=福井県敦賀市=の運転日誌の一部を公開した。数個所修正が加えられたところがあり、動燃側は「決して改ざんしていない」と懸命に釈明しているが、これまでに相次ぐ事故隠しの事実があるだけに、疑惑がぬぐい切れないでいる。
公開されたのは、事故が発生した今月8日午後7時47分ごろから翌朝にかけての部分。修正されていた部分は、主要運転操作の時刻記入欄など4カ所。このうち、運転員の引き継ぎ依頼事項と引き継ぎ時の原子炉出力の記入個所は、横にきちんと2本線を引いた上に、当直責任者の印鑑が押してあった。
しかし、ナトリウム漏れを確認した後の、原子炉出力降下開始時刻(8日午後8時)など2カ所は、用紙の表面がナイフのような物で不自然に削り取られたうえ、「20:00」とボールペンで書き直された跡がはっきりと確認された。
動燃側は、この削り取られた2カ所について、通常の修正方法と異なっていることを認めたが、プラントの運転状況が記録されたコンピューターのデータ上も同じ時刻であることを示して、「コンピューターから直接打ち出されたデータは、故意による数値の訂正はまったくできない。だから2カ所のデータのつじつまは合っており、単に訂正しただけで、改ざんではない」と説明していた。

(中日新聞 1995/12/22)




~補足記事~


■数値まで改ざんする

 原子炉の認可出力として、1380メガワットを超えてはいけない、などが決まっていた。
 1時間に1回報告の必要があり、絶対超えてはいけないので、
 コンピュータに裏技でアクセスして、認可出力を超えないように操作していた。
 元GE技術者証言⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/x_csv/20297167.html