バイセル



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 6月8日(土)の夕方は,2年振りで 小田急線本厚木駅から程近い Live House CABIN で行われた 『 Grace Mahya × Akira Kawamura Dou 』 へ.

 この日は,6月20日に誕生日を迎える,グレース・マーヤ(Grace Mahya)さんのバースデイ・ライヴの第一弾として,ドラムの 河村亮(Akira Kawamura)さんとのデュオ.

 

 JR藤沢駅小田急線・江ノ島線に乗換えて,相模大野駅小田急・小田原線に乗換えて 本厚木駅
 相鉄本線海老名駅小田急・小田原線 を使用するルートもあるのですが,時間的に粗同じです.

 15時00分開場予定,16時00分開演予定 という時間設定も有難いです.

 15時10分前後に,会場に到着.

 

 エレベーターで 5Fに昇り,ドアを開けると,フロア内にの最前列に既に 2名お客さんがいるのが見えました.
 受付でミュージック・チャージとドリンク代を支払ってドリンクと交換して,空いている席へ.
 最前列の他の席に座ろうとしたら,お客さんがその席は 「 既に予約席です 」 とのこと.未だ到着していない人の分まで最初に来たお客さんが確保していると言う状況.
 会場にいない人の分まで席を確保するのは 「 それは少しおかしいのでは 」 と思いつつ,口論しても気分が悪くなるだけで,後のライヴも楽しくなくなるでしょうから,後ろの空いている席を確保.

 ステージ向って左側のカーテンが開いているので,色的に変(笑)
 

 定刻になりましたが,予約された方が到着していないtのことで,10分程度遅れてスタートした 1st Set は,7th アルバム 『 Season Songs (シーズン・ソングス) 』 と異なる斬新的なアレンジの導入部の ”All Blues” がオープニングを飾り,バーニス・ペトキア(Bernice Petkere)の ”Close Your Eyes” が続きます.

 

 3曲目の マット・デニス(Matt Dennis)/トム・アデア(Tom Adair)のバラードで ”The Night We Called It A Day” に続けて,コール・ポーター(Cole Porter)の ”Night And Day”,アントニオ・カルロス・ジョビン(Antônio Carlos Jobim)/ニュウトン・メンドンサ(Newton Ferreira de Mendonça)が演奏されます.
 何気に,”The Night We Called It A Day” と ”Night And Day” は,「 Night 」,「 Day 」 繋がりなのでしょうが,正直,”The Night We Called It A Day” は初めて聴いたかも知れません.レアです.

 

 『 Season Songs (シーズン・ソングス) 』 の最終トラックに収録されている ”Que Sera, Sera” に続き,1st Set 最後は,チャールズ・チャップリン(Charlie Chaplin)/ジョン・ターナー(John Turner)/ジェフリー・パーソンズ(Geoffrey Parsons)による ”Smile”.
 『 Season Songs (シーズン・ソングス) 』 収録の ”Que Sera, Sera”(”ケ・セラ・セラ”) は,お母さんが好きな曲でもあり,アルバムに入れたとも過去の MC で言っていた記憶がありますが,誰もが知っているでしょうし,歌詞も良いですね.
 因みに,”Smile” が演奏されるのもレアですね.

 

 暫しのブレイク.

 


 ブレイクを挟んで行われた 2nd Set では,グレース・マーヤさんのバースデイ・ライヴとのこともあって,お店からお客さんに,スパークリング・ワインが振舞われました.
 そして グレース・マーヤさんの音頭により,お客さんやお店の方全員で乾杯!

 

 そして演奏がスタートします.
 ご自身としてはライヴでの定番である ”Kiss Of Life” を演奏しようとしていたのでしょう.お客さんから ”Caravan” のリクエストがあった関係なのか,導入部では ”Caravan” のコードに合わせて,ダーク調の ”Kiss Of Life” を少し歌うと言う荒業に(笑)

 

 この ”Caravan” では,途中のピアノ・ソロで タニア・マリア(Tania María)の ”Yatra-Ta” 等のフレーズも飛び出し,お客さんを喜ばせましたし,この曲のメインとなる 河村亮さんのパワフルなドラム・ソロも迫力があり,聴き応え充分でした.

 

 2曲目もお客さんからのリクエストで,普段はライヴの終盤か,アンコールで演奏される ”Yokohama Honkey Tonk Blues”.
 私的に 「 んっ,ここで? 」 と思いましたが,他のお客さんからも 「 その曲は,アンコールでしょ 」 との突っ込みが入っていました(笑)
 久し振りに演奏された ”Yokohama Honkey Tonk Blues” は,歌詞中に横浜のライブ・ハウスの名前(Dolphy, KAMOME, Motion Blue YOKOHAMA, Bar Bar Bar)が散りばめられてました.

 

 ここからは自身の選曲で,ジーン・デ・ポール(Gene de Paul)/ドン・レイ(Don Raye)の ”You Don’t Know Love Is” に続き,ビル・エヴァンス(Bill Evans)/ジーン・リース(Gene Lees)の ”Waltz For Debby”.
 グレース・マーヤさんの演奏で,この ”Waltz For Debby” を聴いたのは初めてのような気がします.非常にレアです.
 
 
 
 こちらも,お客さんからのリクエストが出ていた曲だと思いますが,ハーマン・ハプフェルド(Herman Hupfeld)が,ミュージカル 『 Everybody's Welcome (エブリバディズ・ウェルカム) 』 の為に書いた曲で,後に映画 『 Casablanca (カサブランカ) 』 でテーマ的に使用されたことで有名になった ”As Time Goes Bye”.
 ”As Time Goes Bye” 演奏前に 「 挑戦してみるか 」 と言っていたのが印象的でした.
 こういうところが良いですよね.みんなに慕われ,好かれる所以なのでしょう.
 
 

 ここで何と タニア・マリア(Tania María)の ”Yatra-Ta” が演奏されます.
 何せ,2nd Set のオープニングの ”Caravan” の中で少しフレーズが飛び出しましたが,流石に演らないだろうと思っていただけに,これは嬉しいサプライズです.
 多分,この日も何時もと同様に,リハーサルやサウンドチェックは行っていないとは思うのですが,あの独特のリズムの部分も 河村亮さんともバッチリでした.

 

 2nd Set 最後は,6th アルバム 『 Close To You (クロス・トゥ・ユー) 』 のタイトル・チューン:”Close To You” を演奏し,本編を終了.

 

 そして,会場のお客さんからアンコールを望む,大きな手拍子があり,そのままアンコールへ突入.
 アンコールに応えて,”ゆっくり行こう” を演奏して,この日のライヴを締め括りました.
 この曲は,合いの手等があるのですが,それも含めて盛り上がりましたねぇ.

 

 この日のライヴはレアな曲の演奏もあり,演者と会場が一体化した暖かく,楽しいライヴでした.
 
 
 
   
 [Member]
  Grace Mahya : Piano, Vocal
  Akira Kawamura : Drums 
 
 [Set List]
  1st Set
   01. All Blues
   02. Close Your Eyes
   03. The Night We Called It A Day
   04. Night And Day
   05. One Note Samba
   06. Que Sera, Sera
   07. Smile
  
  2nd Set
   01. Kiss Of Life - Caravan
   02. Yokohama Honkey Tonk Blues
   03. You Don’t Know Love Is
   04. Waltz For Debby
   05. As Time Goes Bye
   06. Yatra-Ta
   07. Close To You
      [Encore]
   08. ゆっくり行こう
 
 MC でも言っていましたが,今月は,バースディ・ライヴとして,今日(Duo編成)以外に,後 2回(Trio編成,Quartet編成)ライヴがあります.

 今回,オリジナルはアンコールでリクエストされた ”ゆっくり行こう” のみで,他の曲も普段余り演奏しない曲が多く,ある意味,挑戦だったのかも知れません.



#2024-06-08  

[参考]
















 15th Anniversary : Live At Cotton Club
 
 残念ながらライヴ会場での販売のみ


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