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 エリック・クラプトン(Eric Clapton)の異種格闘技戦と言う感がありますが,ジャズ界の大物プレイヤーである,デヴィッド・サンボーン(David Sanborn),ジョー・サンプル(Joe Sample),マーカス・ミラー(Marcus Miller),スティーヴ・ガッド(Steve Gadd)と組んで,1997年7月3日スイスはモントルーのストラヴィンスキー・オーディトリウム公演を皮切りに, 7月17日スペインはビトリアのメンディソロッサ・スポーツ・センター公演までの僅か 2週間のツアー限定で結成されたスーパー・ユニットのレジェンズ(Legends).

 このバンドでの演奏風景はツアー開始時のモントルー(:ストラヴィンスキー・オーディトリウム)公演を収録した 『 Live At Montreux 1997 (ライヴ・アット・モントルー 1997) 』 が,オフィシャルでリリースされていますが,今回登場したギフト・アイテムは,ツアー中盤の 7月9日デンマークはコペンハーゲンのチボリ・ガーデン公演のオーディエンス・ショット映像を収録した 『 Copenhagen 1997 The Video (Gift DVDR) 』 です.

 まぁ,実際,欧州のジャズ・フェスティバル出演,且つジャズ/フュージョン系のこのバンドでは,少し違ったギターを弾くかと思いきや,当然,複雑なリズムとアンサンブルを要求されるものの,あくまで一本気なブルース/ロック・スタイルを貫いている感じです.
 それはそれで名演ではありますが....

 映像は,遠目のオーディエンス・ショットで,ブレもあり,正直,何度も続けて観るようなものでは無いです.

 メーカー情報では
 『【97年クラプトンがスポットで結成したフュージョンユニット‘レジェンズ’の超貴重なオーディエンスショット発掘!】

 「レジェンズ」と言えば、エリック・クラプトンがアルバム「PILGRIM」の最終仕上げ段階中の97年の夏場に、ドラマー、スティーヴ・ガッドの打診を受けて参加したワンオフのフュージョンユニットでした。メンバーは、ガッドの他、デヴィッド・サンボーン(サックス)、マーカス・ミラー(ベース)、ジョー・サンプル(ピアノ)という超一流の人たち。夏場のヨーロッパで行なわれるジャズ・フェスティバルだけを廻る面白いバンド企画をミラーとガッドが相談していた際に、当初はギターにラリー・カールトンの名前が出たそうですが、ガッドが「それじゃ当たり前過ぎないかい?ここにエリック・クラプトンなんかが加われば、意外で面白いんじゃないか。」とアイデアを出し、クラプトンに打診したというわけでした。ガッドやサンボーンと交流のあるクラプトンは二つ返事で快諾。スーパーグループがここに誕生、2週間だけの期間限定でのツアーが実現したのです。

 本映像は7月9日のコペンハーゲンのチボリ公園で開催されたジャズフェスティバルで撮影されたもので、このフィルムは、2つのビデオソースを使用したマルチカム映像で、そこに今年になって出現した1stジェネレーションの非常に良好なオーディエンスソースをリマスターした上で完璧に映像に同期して作成されました。
 アングルはステージ正面の芝生スペースからで、当日の野外テントの様子、明るかった日中から日が暮れていく夕刻の様子までがよく分かります。撮影はきちんと三脚で固定されて行なわれたのですが、野外ステージテントの上方にアングルが向いてしまって、メンバーの上半身しか映っていない箇所もありますが、総じて観やすいクオリティです。ソングリストに「★アップシーン」と記されている曲においては、その通りかなりクラプトンに寄ったアップシーンが観られます。アップが多用されているのがクラプトンのフィーチャリングシーンということを考えると、撮影者はかなりのクラプトンファンだったことが窺えます。オフィシャルではツアー初日のスイス、モントルー・ジャズ・フェスティバルやオランダ、ノース・シー・ジャズ・フェスティバルのプロショット映像がリリースされていますが、オーディエンスショットは本作が唯一でしょう。この時期だけの、ストリートミュージシャンのようなクラプトンのルックス、フェンダー社から贈呈されたゴールドメッキのスペシャルストラトを弾く姿が楽しめます。

【このユニットだけの激レアなセットリストと演奏】
 「クラプトンがジャズメンとフュージョンミュージックをプレイする」という、意外でしかない夢のステージが実現したわけですが、1997年という年がクラプトンのキャリアにおいてどのような位置づけにあったのか、振り返ってみることにしましょう。この年のクラプトン活動は以下でした。

 ・2月26日:マジソン・スクエア・ガーデンにて開催された第39回グラミー賞授賞式に出席。Change The Worldが「レコード・オブ・ジ・イヤー」、「最優秀男性ポップヴォーカル・パフォーマンス」を受賞し、ベイビーフェイスと共に受賞記念演奏を披露した。
 ・7月3日~17日:マーカス・ミラー、デヴィッド・サンボーン、スティーヴ・ガッド、ジョー・サンプルと共に結成したフュージョンユニット「レジェンズ」名義で短期ヨーロッパ・ジャズフェスティバルツアーを敢行。 ←★ココ★
 ・9月15日:ジョージ・マーティンの呼びかけによりロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールにて開催されたモンセラット島の火山噴火被害を支援するベネフィット・コンサート「コンサート・フォー・モンセラット」に豪華アーティストと共に出演。
 ・9月25日:ニューヨーク・ハマースタイン・ボールルームで収録されたベイビーフェイスのMTV「アンプラグド」ショーに出演し、ベイビーフェイスと共演。
 ・10月9日、10日:韓国ソウル公演
 ・10月13日~31日:ジャパンツアー(全13公演) 
 ・12月31日:イギリス・サリー州ウォーキングにて恒例のチャリティコンサート「ニューイヤーズ・イヴ・ダンス」を主催し、出演。

 以上の状況からお判りいただけるのは、この年はワールドワイドなツアーは行なわず、スポット的なイベントへの出演とこのフュージョンユニットで短期ツアーを行なった以外、正規のソロツアーはこの日本公演とウォームアップを兼ねた直前のソウル公演しか行わなかったということです。なぜならこの年、クラプトンは92年から6年越しで製作に取り掛かっていた、亡き息子さんへのメモリアル・アルバム(翌年に「PILGRIM」としてリリースされました)のレコーディングを続けており、それに注力していたからでした。
 本来ならアルバム製作に没頭したいところだったと察せられますが、ジャパンツアーに関しては「2、3年に一度」が恒例化しており、95年の来日時に97年のブッキングをしていたため実施されたものと考えられます。そしてこのユニットへの参加は、アルバム製作中のちょっとした息抜き的なものだったのかもしれません。この97年時はまだアルバムのミックスダウンが終わっていない段階でしたが、既にこのステージでは、アルバムに収録されるGoing Down Slowをアルバムと同アレンジでプレイしていることに注目です。
 また、同じくブルースの Third Degreeや Every Day I Have The Blues、そして歌もののLaylaまでをセットインしていることを考えると、バンドメンバーが「意外なゲスト」クラプトンに敬意を表していたことが分かります。さらにはRuthieは、クラプトンの娘さんに捧げてミラーが特別に書き下ろしたナンバーでした。こうしたことを見ると、メンバーはクラプトンと共演できることが嬉しくて仕方なかったのでしょう(この後クラプトンはミラーのアルバムに参加しますし、サンプルはこの後のジャパンツアーのキーボードに抜擢されました)。ミラーがクラリネットで伴奏するLaylaなんて、ここでしか聴けない、観られないパフォーマンスです。これ以降二度と実現していない、超一流のミュージシャンによる奇跡のステージをお楽しみください。』

Copenhagen 1997 The Video (Gift DVDR)
 
 Live At Tivoli Garden, Copenhagen, Denmark
 09th July 1997
 COLOUR NTSC Approx.101min.
  

   01. Full House
   02. Groovin'
   03. Ruthie
   04. Snakes
   05. Going Down Slow
   06. The Peeper
   07. In Case You Hadn't Noticed
   08. Third Degree ★
   09. 1st Song / Tango Blues
   10. Put It Where You Want It ★
   11. Shreveport Stomps
   12. In A Sentimental Mood
   13. Layla ★
   14. Every Day I Have The Blues

  ★アップシーン

 Eric Clapton : Guitar, Vocal
 Marcus Miller : Bass
 David Sanborn : Saxophone
 Joe Sample : Keyboards, Piano
 Steve Gadd : Drums

 収録されている映像の一部
 

[参考]
 Legends Tour Dates 1997
 July
  03 Auditorium Stravinsky,Montreux,SWITZERLAND
  04 Auditorium Stravinsky,Montreux,SWITZERLAND
  05 Theatre Romain,Vienne,FRANCE
  07 Cemil Topuzlu Amphitheatre,Istanbul,TURKEY
  08 Stadthalle,Vienna,AUSTRIA
  09 Tivoli Garden,Copenhagen,DENMARK
  11 Statenhal,The Hague,NETHERLANDS
  11 Statenhal,The Hague,NETHERLANDS
  12 Romsdal Folk Museum,Molde,NORWAY
  13 Villa Fidelia,Spello,ITALY
  15 Red Cliffs of Arbatax,Sardinia,ITALY
  17 Pabellón Polideportivo de Mendizorroza,Vitoria,SPAIN







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