何と,曰く付きの商品が20年の時を経て,再リリースされました.
 その曰く付き商品とは,ジェフ・ベック(Jeff Beck)が,アルバム 『 Who Else! (フー・エルス!) 』 製作の前に,スティーブ・ルカサー(Steve Lukather)プロデュースの元,アルバム1枚分位きちんと録音したらしいのですが,スティーブ・ルカサー(Steve Lukather)には何の断りも無く,ジェフ・ベック(Jeff Beck)が没にしてしまったという,幻のアルバムのセッションの一部を含めた,80年代/90年代のレア音源集 『 The Steakhouse Sessions (No Label) 』 です.
 因みに スティーブ・ルカサー(Steve Lukather)は,後に 「 僕に何の連絡も無しに,没にされてしまったのは酷いよね.残念だったな 」 と言っていますが,当然ですよね(笑)

 曰く付きと言われる曰くの内容はメーカー情報を参照してください(笑)


 メーカー情報では
 『スティーヴ・ルカサーをプロデューサーに迎え、『WHO ELSE!』以前に製作されたた幻アルバムが復刻。
 さらに80年代/90年代のレア・トラックも集成したスタジオ作品の登場です。
 本作に収められているのは、6種・17曲に及ぶ激レア・トラックス。『FLASH』時代の1985年から1999年の『WHO ELSE!』時代に至るまでの秘宝たちです。こうしたレア・トラック系は個別にご紹介していくのが一番。早速はじめましょう。

 ●幻アルバム『THE STEAKHOUSE SESSIONS(1998年)』
 ・4曲:T-Boned/Hurricane/Rump-Roasted/Prime-Ribbed
 まず登場するのは、本作の要となる幻のスタジオ・アルバム。プロデューサーを務めたのはTOTOのスティーヴ・ルカサーで、彼のスタジオ“THE STEAKHOUSE”で製作されました。1998年には完成したそうですが、内容に満足できなかったジェフがお蔵入りを決定。現在に至るまで公式リリースされていない幻のアルバムとなっています。
 本作に収録されているのは、その幻アルバム用のスタジオ・セッション。アルバム全景ではなく4曲分(約23分)で、完成度もラフミックス級です。先にライヴで公開されていた「Hurricane」の他、未発表3曲が楽しめるスタジオ作品です。

 また、この音源は曰く付きでもある。発掘された当時・・・すなわち2002年12月、たまたま来店されたTOTOのメンバーの一人ががこの音源タイトルを入手。戻ってルカサーに見せたところ、ルカサーは激怒。翌日、ルカサーが急遽来店。「正直に言え、この音源を誰が持ってきた?どうやって入手した?」と(真っ赤な顔で)店員につめ寄りました。20年が経過した今となっては、これもまぁ貴重な経験&思い出と言えますが、この時は、流石にビビりました。
 ちなみに、ルカサーは、ちょうど発売されたばかりの1980年のTOTO東京ライヴDVDを見て、こちらは大いに感動。ライヴのMCでも「昨日、ブートレッグ・ビデオを観たんだ。自分たちがまだキッズ時代のものだ。幸せな思い出だ」と語っていました(そのMCはTOTOの『TOKYO 2002 2ND NIGHT(Uxbridge 1468)』で楽しめます。)ちなみに当時のヤング・ギター誌でもインタビューでもそのことを語っています。(「ジェフの姿を見て、涙がでた。」と)

 ●MOODSWINGSへのゲスト参加(1992年)
 ・1曲:Skin Thieves
 続いて収録されているのは、1992年にジェフがゲスト参加したテイク。アンビエント系バンドMOODSWINGSのデビュー作『MOODFOOD』に収録された公式テイクです。

 ●ヨーロッパ・ツアー(1998年)
 ・4曲:Amsterdam Nights/Sending Sweets/Manic Depression/Hurricane
 再び1998年。「アムステルダム・セッション」として知られる4曲ですが、実は1998年ヨーロッパ・ツアーのライヴ録音です。未発表曲「Amsterdam Nights」は「1998年7月7日アムステルダム公演」でしか演奏されていないという激レア曲で、サウンドも非常に素晴らしい。残り3曲は一週間後の「1998年7月15日ミラノ公演」。サウンドこそワンランク落ちるものの、それでもオンな極上級録音には違いなく、ジミヘンのカバーや「Hurricane」も披露しています。

 ●『FLASH』時代のアウトテイク集(1985年)
 ・4曲:Funk On The Nail/Jeff's Anthem/No Filet Mignon, Just Greens/Escape
 時代は80年代に飛んで『FLASH』のアウトテイク4曲。本作で最も完成度の高いテイクです。「Jeff's Anthem」は映画『炎のランナー』に使用されたヴァンゲリスの「Eric's Theme」をギターでカバーしたものです。

 ●インディカー・レースの開会式ライヴ(1999年)
 ・1曲:Star Spangled Banner
ジェフとジェニファー・バトゥンによるアメリカ国歌「星条旗」。「1999年4月18日ロングビーチ」で開かれたインディー・カーレースの開会式パフォーマンスです。

 ●ELECTRIC LADYLAND STUDIOセッション(1986年)
 ・3トラック:Rehearsal #1/Rehearsal #2/Rehearsal #3
最後は“エレクトリック・レディランド”でのスタジオ・リハーサル。日付不明ながら1986年来日前のツアー・リハかも知れません。内容的には曲というより即興のジャム・セッション。互いの呼吸感を楽しむような気ままな感じで、楽しそうな会話声も聞こえます。

 以上、全17トラックに及ぶ秘宝集です。80年代後期ー90年代はスタジオ作品的に恵まれなかった時期ですが、本作はそのミッシング・リンクを埋めてくれる。ジェフのキャリア全体にスポットが当たっている今だからこそ、ぜひ注目して頂きたい知る人ぞ知る1枚です。

 ★1985年から1999年にかけての激レア・トラック集。
 メインになるのはスティーヴ・ルカサーをプロデューサーに迎えた未発表アルバムからの4曲で、ライヴだけだった「Hurricane」のスタジオ録音も聴ける。他にもライヴ録音のアムステルダム・セッション、『FLASH』のアウトテイク、サウンドマーケット時代のリハーサルなど、全6種・17曲の秘宝が楽しめます。

 ★わけあって長らく廃盤でした。。。実に20年ぶりの再リリース!!ニュー・アートワーク仕様』

The Steakhouse Sessions (No Label)
 

  [The Steakhouse Sessions / Los angels 1997-1998]
  [Produced by Steve Lukather]
   01. T-Boned
   02. Hurricane
   03. Rump-Roasted
   04. Prime-Ribbed

  [Moodswings 1992]
   05. Skin Thieves

  [Europe Tour 1998]
  [Paradiso Grote Zaal, Amsterdam, the Netherlands / 07th July 1998]
   06. Amsterdam Nights

  [Idroscalo, Segrate, Italy / 15th July 1998]
   07. Sending Sweets
   08. Manic Depression
   09. Hurricane

  [Un Released Recordings / 1985]
   10. Funk On The Nail
   11. Jeff's Anthem
   12. No Filet Mignon, Just Greens
   13. Escape

  [Long Beach Grand Prix / 18th April 1999]
   14. Star Spangled Banner (with Jennifer Batten)

  [Electric Ladyland Studio Sessions / 1986]
   15. Rehearsal #1
   16. Rehearsal #2
   17. Rehearsal #3
   TOTAL TIME (73:28)

 Hurricane [Track 09]
 
 Jeff's Anthem [Track 11]
 
 Escape [Track 13]
 

 流石に Track 01 - 04 は貼り付けられません,

[参考]

















#2023-01‐31 #再登場