何と,海外の レインボー(Rainbow)のファンと言うか,フリークが凄いアイテムを作成しました.

 そして,それを収録した商品が,Black Boxレーベルから 『 Another Finly Vinyl (Black Box 047) 』 としてリリースされました.それにしても Black Boxレーベルと言うのは,私的には所有していないと記憶していますし,多分,初めて見るレーベルのような.

 普段は,ロニー・ジェイムス・ディオ(Ronnie James Dio)在籍時の音源をメインに収集しているのですが,このメーカー情報を見たら,これは購入するしかないでしょ.
 メーカー情報も盛っている可能性はありますけどね(笑)

 因みに,レインボー(Rainbow)解散から2年後の 1986年にリリースされ,大半がライヴ録音で構成されている オフィシャル・コンピレーション・アルバム 『 Finly Vinyl (ファイナル・ヴァイナル) 』 は,所有はしておりません.
 
 メーカー情報では
 『こりゃあスゴい、びっくり、面白い! マニアのディープな夢をカタチにしてしまった驚異の極上コンピレーションが爆誕!! 永久保存プレスCDで緊急リリース決定です!
 そんな本作の正体は、海外のRAINBOW研究家が制作したサウンドボード・コンピレーション。単に歴代の音源を集めたわけではありません。「幻メンツで聴いてみたかった」「こんなテイクがあったら良かったのに」等々、マニアが思わず妄想してしまう「実在していないテイク」を本当に実現。オフィシャル級クオリティで創り上げたドリーム・コンピレーションなのです。
 はい。何を言っているのか、サッパリですね。この凄さはテイク毎にご紹介するしかない。本作は本家『FINYL VINYL』と同様に時代/種類を飛び交う構成になっていますが、ここでは「作風」ごとに分類してご紹介していきましょう。

●ムードを高めるSEトラック(3曲)
「The Land of Hope & Glory」「Dorothy's Narration」「Somewhere Over The Rainbow」
 本作を再生するとまず登場するのが「The Land of Hope & Glory」。本作の冒頭とエンディングには、ライヴのSEでお馴染みの曲が収録されています。思えば、これまで正規テイクを収録したコンピはなく、しかも「Somewhere Over The Rainbow」ではファンファーレとの間が繋いであるなど、細部にまで拘った編集も嬉しい。なんともRAINBOWらしいムードが高まりますが、これはあくまでオマケ。本作の真価はこの後に爆発するのでした……。

●夢を実現したスタジオ・テイク(ロニー時代:4曲)
「Kill The King」「Man On The Silver Mountain」「Gates Of Babylon」「A Light In The Black」
 このセクションこそ、本作最大の衝撃! オフィシャルのスタジオ・テイクを基にした創作テイクです。最初に登場する「Kill The King」からしてびっくり。左チャンネルに『バビロンの城門』のオリジナル・テイク、右チャンネルにラフMIXバージョンがミックスされているのです。どちらもお馴染みのテイクではありますが、これが同時に鳴るととんでもなく新鮮でド迫力。もちろん、単に同時再生させているわけではなく、テンポもキッチリとシンクロ。これまで聴いた事のない「新たなKill The King」となっているのです。
 もっとスゴいのが「Man On The Silver Mountain」。なんと、コージー・パウエルがドラムを叩くスタジオ版なのです! 『銀嶺の覇者』ではゲイリー・ドリスコールが叩いていたわけですが、そのドラム・テイクを綺麗に除去。そこにコージーが叩く『ON STAGE』のドラム・トラックをシンクロさせているのです。誰もが一度は「コージーが叩いていたら1stアルバムはもっと凄かったのに……」と妄想したことがあると思いますが、その「脳内RAINBOW」が実際に聴けてしまうのです!
 「Gates Of Babylon」はまたひと味違った遊び心が面白い。元になっているのは、有名番組“Don Kirshner's Rock Concert”に出演した際のテイク。この時バック陣の演奏はスタジオ・アルバムと同じでロニーのヴォーカルだけ差し替えられていました。『バビロンの城門』のデラックス・エディションには「本放送版」と「アウトテイク」が収録されており、本作ではその2つをリミックスされているのです。これが意外なほど面白く、2人のロニーが違うラインでヴォーカル・バトルを繰り広げている。2つのテイクが微妙に違うのは知っていましたが、重ねることでこんな効果かが生まれるとは……まさにコロンブスの卵です。
 ここまでは夢が先攻していましたが、最後は純粋に音楽的に凄い新バージョン「A Light In The Black」。左チャンネルに「Roughミックス版」、センターに「LAミックス版」、右チャンネルに「NYミックス版」という3種をリミックスしている。そんな事をして何の意味があるのか……と思ったら、大アリ。重戦車の如く突進するド迫力の「A Light In The Black」が爆誕しているのです。

●夢を実現したスタジオ・テイク(グラハム時代/ジョー時代:3曲)
「Eyes Of The World」「Lost In Hollywood」「Anybody There」
 夢の具現テイクはロニー時代ではありません。グラハム時代の「Eyes Of The World」「Lost In Hollywood」も素晴らしい! この2テイクが叶えてくれた夢は「ヴォーカル入りラフMIX」。『ダウン・トゥ・アース』のラフ・ミックスはインストで「貴重だけど、歌入りじゃないと何度も聴く気になれない……」という方も多いのではないでしょうか。少なくとも、本作を製作した研究家はそう考えたのでしょう。インストのラフミックスに正規版『ダウン・トゥ・アース』からヴォーカル・トラックをシンクロさせているのです。
 そうして流れ出るのは、単なる「聴いたことのない新バージョン」ではない。ドン・エイリーは最終の正規アルバムが気に入らず「手元のデモの方がもっと凄いのに……」と漏らしていました。本作で聴ける2曲は、ドンが言っていた「もっと凄いダウン・トゥ・アース」なのです。
 しかも衝撃なのは、その完成度。シンクロ作業をしたことがある方ならピンと来ると思いますが、同じ曲でも演奏が違えばシンクロは至難の業。テンポも違えば尺も合わず、重ねても気持ち悪いだけなのです。ところが、本作ではまるで最初から「歌入りのラフMIX」だったかのように自然。恐らく、細かく細かく調整して合わせたのでしょうが……その精度だけで感動モノなのです。しかもしかも、「Eyes Of The World」の演奏は2種のラフMIXが重ねられており、「Lost In Hollywood」はラフMIXの尺に合わせてギターソロを短く再編集しているという…………まさにマニア愛の結晶です。

●極上のサウンドボード・ライヴ(6曲)
「Long Live Rock & Roll (Atlanta 1978)」「Stargazer (Monsters Of Rock 1980)」
「Spotlight Kid (Boston 1981)」「I Surrender (Budokan 1981)」「Catch The Rainbow (Budokan 1984)」「Death Alley Driver (Cardiff 1983)」
 ド肝を抜く新生スタジオ・トラックが山盛りですが、本作は本家『FINYL VINYL』と同じようにライヴも充実。公式レア・トラックやオフィシャル級サウンドボードからチョイスされており、アルバム全体で黄金の70年代/80年代を総括しています。
 おおよそは元テイクに準じていますが、やはりここでも衝撃テイクがあった。「Spotlight Kid」の定位が正しく直されているなど細かい修正もありますが、一番強烈なのは「Stargazer」。伝説の“第一回モンスターズ・オブ・ロック”でライヴなのですが、3種の異なるテイクをシンクロさせているのです。左チャンネルに伝説的なコンピLP版、センターには2016年の公式ライヴCD版、右チャンネルには6枚組コンピ『A LIGHT IN THE BLACK』版のテイクでリミックス。これも「A Light In The Black」と同じように迫力とダイナミズムが爆上げ。まるで歴史的なフェスを最前列で観ているような超強力テイクになっています。

 以上、全16曲・79分32秒の秘宝たち。頭の中だけで鳴っていた「聴いてみたかったテイク」が実際に流れてくる……この感慨はちょっと他では味わえません。「同じ事を考えていた人がいるんだ……」と思うだけで感慨深く、実際に創り上げた精度に感動する。まさに夢が叶う1枚の誕生です。どうぞ、この感激を永久に残すプレスCDで存分に味わい尽くしてください。

★「マニアの夢」をカタチにした驚異の極上コンピレーション。コージーが叩くスタジオ版「Man On The Silver Mountain」や歌入りラフMIXの「Eyes Of The World」「Lost In Hollywood」等々、「聴いてみたかったけど実在していないレア・トラック」を実現。様々な公式テイクや極上サウンドボードを駆使した完成度もオフィシャル級。他では味わえない大感動のドリーム・コンピが爆誕です。

---------------------------------------
 ★レインボーの究極のブートレッグ登場!!
 死ぬ前に、これを聴けて良かった・・・。
 人生で、最良・最高・最重要の80分!!!
---------------------------------------』

Another Finly Vinyl (Black Box 047)
 
 Ultimate Studio & Live Tracks Compilation 1975-1984

   01. The Land of Hope & Glory
   02. Dorothy's Narration
   03. Kill The King [Original(L) + Rough Mix(R)]
   04. Spotlight Kid [Live: Boston 1981]
   05. Eyes Of The World [Layered two rough mixes and added vocals on top]
   06. Man On The Silver Mountain [Cozy Version]
   07. I Surrender [Live: Budokan 1981]
   08. Gates Of Babylon [DKRC(L) + DKRC Outtake(R)]
   09. Catch The Rainbow [Live: Budokan 1984]
   10. Stargazer [Live: MOR 1980 / LP Remaster(L) + Official CD Version(C) + A Light in The Black Version(R)]
   11. Lost In Hollywood [Layered the vocal and guitar solo on the rough mix]
   12. Death Alley Driver [Live: Cardiff 1983]
   13. Anybody There [Outtake/Polar Mix(L) + Original(R)]
   14. A Light In The Black [Rough Mix(L) + LA Mix(C) + NY Mix(R)]
   15. Long Live Rock & Roll [Live: Atlanta 1978]
   16. Somewhere Over The Rainbow
   TOTAL TIME (79:32)

 Kill The King
 [Original (L) + Rough Mix (R)]
 
 Man On The Silver Mountain
 [Cozy Version]
 
 Stargazer
 [Live: MOR 1980 / LP Remaster (L) + Official CD Version (C) + A Light in The Black Version (R)]
 
 A Light In The Black
 [Rough Mix (L) + LA Mix (C) + NY Mix (R)]
 

[参考]
 詳細情報(メーカー情報から)
   01. The Land of Hope & Glory
   02. Dorothy's Narration
   03. Kill The King [Original(L) + Rough Mix(R)]
       ⇒ ★左側からオリジナル、右側にラフミックスが迫ってくる。
   04. Spotlight Kid [Live: Boston 1981] 
       ⇒ ★定位が正しく直されている。
   05. Eyes Of The World [Layered two rough mixes and added vocals on top]
       ⇒ ★インストのラフミックス(2種類)がミックスされ、その上に正規版のヴォーカル・テイクが乗っている。
   06. Man On The Silver Mountain [Cozy Version]
       ⇒ ★コージー版「銀嶺の覇者」。ゲイリー・ドリスコールのドラムが取り除かれ、『ON STAGE』のドラム・テイクに差し替えられている。
   07. I Surrender [Live: Budokan 1981]
   08. Gates Of Babylon [DKRC(L) + DKRC Outtake(R)]
       ⇒ ★左側から「Don Kirshner's Rock Concert」出演テイク、右側からそのアウトテイクが聞こえ、2人のロニーがヴォーカル・バトルしている。
   09. Catch The Rainbow [Live: Budokan 1984]
   10. Stargazer [Live: MOR 1980 / LP Remaster(L) + Official CD Version(C) + A Light in The Black Version(R)]
       ⇒ ★左側がLPコンピのリマスター版、センターに2016年公式CD版、右側が6枚組コンピ『A LIGHT IN THE BLACK』版。伝説ライヴを最前列で観ているようなド迫力テイクです。
   11. Lost In Hollywood [Layered the vocal and guitar solo on the rough mix]
       ⇒ ★インストのラフミックスに、正規版のヴォーカルとギターソロがシンクロされている。尺が違うのでソロは編集版。
   12. Death Alley Driver [Live: Cardiff 1983]
   13. Anybody There [Outtake/Polar Mix(L) + Original(R)]
       ⇒ ★左側が6枚組コンピ『A LIGHT IN THE BLACK』のアウトテイク版で、右側がオリジナル。ギターの違い(1ヶ所)に注目。
   14. A Light In The Black [Rough Mix(L) + LA Mix(C) + NY Mix(R)]
       ⇒ ★左側がラフミックス、センターがオリジナル(LA Mix)、右側がNY Mix。全部乗せのド迫力最強「A Light In The Black」です。
   15. Long Live Rock & Roll [Live: Atlanta 1978]
   16. Somewhere Over The Rainbow
       ⇒ ★ファンファーレと"Somewhere Over The Rainbow"の間を編集で繋いであります。










#2022-10-04