週末の 7月22日(金)は,川崎市溝の口高津区)にある Music hall cafe and bar neonera(ネオネラ)にて行われた 『 Grace Mahya Quartet 』 のライヴへ.

 

 何年か振りの neonera(ネオネラ).
 前回 行ったのは,コロナ禍前なので,3年振り以上だと思います.
 会場のある フィオーレの森 は,木々に囲まれた,喧騒を忘れさせてくれるような環境で,会場となる neonera(ネオネラ)は,ドリンクやフードの料金もリーズナブルで,音の良い空間です.

 この日のメンバーは,キーボードとヴォーカルの グレース・マーヤ(Grace Mahya)さんの他,ギターに 吉田智(Satoshi Yoshida)さん,ベースに 息才隆浩(Takahiro Sokusai),ドラムに 大津惇(Makoto Otsu)さんを迎えてのカルテット編成.

 18時30分開場,19時30分開演.
 会社を定時に退社して,東急東横線と JR南武線を乗り継ぎ,武蔵溝ノ口駅へ.
 改札を出て,南口の階段を降り,横断歩道を渡り左方向へ.徒歩数分で右側の緩やかな坂を登れば フィオーレの森
 右奥の建物の 2Fが neonera(ネオネラ)です.

 

 開場時間の 10分前位に到着.
 中からはサウンドチェックと言うかリハーサルの音が漏れ聴こえてきます.

 

 会場外から見た風景

 

 定刻通りに開場.
 受付時にMC(Music Charge)を支払い,その時点で座席を確定.

 画像は,かなり歪んでいますが,未だ左にベースがおいてあると言う状況で,ステージとしてかなり広く使用した感じになります.
 
 

 

 このお店は,COD(Cash On Delivery:代金引換)システム!
 早速,カウンターに行って,ドリンクとフードを注文し,開演を待ちます.
 
 

 定刻になりメンバーがステージに登場.
 オープニングを飾ったのは,2nd アルバム 『 Last Live at DUG (ラスト・ライブ・アット・ダグ) 』 収録で,ライヴでは定番となる シャーデー・アデュ(Sade Adu)の ”Kiss Of Life”.
 
 

 続けて,自身のオリジナル曲で 「 クラブでハッとするような相手を見つけ,その相手に視線も心もロック・オンされ,もう何を言われても耳に入らない .ときめき感 」 を歌った ”Lightning”.
 この曲は,15周年記念ライヴのパフォーマンスを収録し,今度,リリースされる 9枚目のアルバム(ライヴ・アルバム)に収録されると思います.

 

 そして,何故か外は天気が良いのに ハロルド・アーレン(Harold Arlen)/テッド・ケーラー(Ted Koehler)作の ”Stormy Weather”.
 確かに歌詞は悪天候の歌ではないですが,何時も演奏する時は,雨だったり,台風だったりだったので,いきなり演奏されて,少し戸惑いましたが,演奏終了後の MC で 「 以前,ラジオ番組をやっている時,ハンク・ジョーンズさんが遊びに来てくれて,何か一緒に 1曲演ろうと言うことで,演奏したのが,この曲なので,想い出深い曲 」 との事でした.
 丁度,今頃の時期で思い出したんでしょうか...

 

 4曲目は 「 一番有名なオリジナル・ソング! アルバムに収録されていないのに,全国でみんなが知っている曲 」 との MC の後,吉田智さんのギターのイントロから ”Sad Samba”.
 10周年ライヴの際に,この曲もライヴ・レコーディング予定で,そのライヴ・レコーディングが幻に終わってしまったのが残念でしたが,次にリリースされる 15周年記念ライヴの際のアルバムには間違いなく収録されるでしょう.

 

 オリジナル・ソングが続きますが,周りから 「 ナイキの CM に使用して貰えば良いのに 」 と良く言われるらしい ”Just Do It”.
 ナイキ(NIKE)のスローガンでもある 「 Just Do It 」 は,30年以上前に作られたらしいのですが,今でもパワフルですよね.
 因みに,曲と ナイキは全然関係はありませんが,自身も 「 言い訳はいいから,先ずはやろう 」 との意図から書いた曲で,日本語訳だと 「 とにかくやれ 」,「 ただやるのみ 」 等,割と厳しめの感じになるとも言っていました.

 

 そして,自身の 6th アルバム 『 Close To You (クロス・トゥ・ユー) 』 のタイトル・チューンで,バート・バカラック(Burt Bacharach)/ハル・デイヴィッド(Harold David)作,カーペンターズ(Carpenters)のヒットでも知られる ”Close To You”.

 

 1st Set 最後は,6月の Jazz Spot Dolphy での,バースディ・ライヴの為に作ったと言っていた 2曲の新曲の内の 1曲で,過去の MC では 「 ライヴに行く時に感じること.ライヴが始まる前の緊張感,ドキドキ感,ワクワク感から,バンドのチューニングが始まり,ステージに歩いて行ってライヴが始まる 」 過程を曲にした ”Feel”.
 中間部には 大津惇さんのパワフルなドラム・ソロを,少し長めにフューチャーして演奏.

 

 暫しのブレイク後の 2nd Set は,20時45分過ぎ~スタート.

 2nd Set は,吉田智さんのボサノヴァ風のギターの導入部から,過去の MC では 「 夢に向かって歩こうと思っていても,考え始めると迷いが出たり,進む方向を誤ったりする.そうなったら考えるのを止めて,自身の夢を思い出して,シンプルに歌ってね.曲自体がストーリーになっていて若い娘(こ)に捧げた歌 」 とも言っており,10年近く前に演奏されていた ”To Be Loved" のメロディーに乗せて歌詞をリメイクした ”The Young Girl”.

 

 2曲目はオリジナル・ソングの中でも人気の曲で,「 病気になり初めて止まると言う状況になった際,何時も観ていた風景や考え方が一変した.死に向っていくのが普通なのに,死から逆に今に戻る感覚を味わうと,何が大事だったのか,何故,こんな事に拘っていたんだろうと気付くようになり,新しいものを得たのかなと,それで答えと言う大きなクエッション 」 とも言っていましたが,数年前に入院したのを契機に 「 頑張って真っ直ぐ進むことだけが,答えではないんだなぁ,いろんな答えやタイミングがあり,それを探していく人生 」 をテーマに書いた ”Answer”.

 

 オリジナル・ソングは続き 「 カップルが付き合ったり,別れたり,くっ付いたり,離れたり,行ったり来たりする,ムカつくけど,いないとポッカリ穴の開いた感じのラヴ・ソング 」,最近は 「 腐れ縁の歌 」 と MC で良く言っている ”On And On” に続けて,「 小さい頃は問題が小さいけれども,大きくなってくると段々と問題が難しくなって来て,助けてあげられない時が出てきて,親にとっては悪夢としか言いようの無い状況も発生するけど,人生はそう言うもの.頑張るとか言えないけど,そのタイミングで言葉が見付けられないこともある.でも,見付かった時には,自分のタイミングで,何時でも私に話してね.貴方も大きくなってきたし,強いし,信じてるし,凄く誇りに思ってるし,大事な子供だから,いつでも私に話してね.常に私達の魂は隣り合わせで歩いて行く,その方が楽しい,その方が強い,それが最高! この曲は,二人の絆を力付ける曲 」(「 世界中のママと娘に書いた曲 」 の部分は,「 父と子でも良いけど 」とも)言っていた ”Hold On”.
 この ”Hold On” も,”Answer” 同様に人気のある曲!
 MC で言っていましたが ”On And On” は,”Sad Samba” より前,デビュー前に作った曲だそうです.

 

 そして,5月初に起きた悲しい出来事を切っ掛けに作った ”ゆっくり行こう”.
 ”ゆっくり行こう” は「 色々な問題を乗り越えていないのに,次から次にどんどん色々なことが,起きてしまう.そういう時,頑張ろうも大事だけれども,それだけでは無い.真面目過ぎてしまう人には,行き詰った時に,この曲を歌って,立ち止まって欲しい 」,「 先ずは自分をケアして,ゆっくり行こう 」 との想いから作った曲で,中間部には "秦野煙草音頭" をフューチャーし,途中には 「 カンパーイ 」,「 あいつ― 」,「 青山荘 」,「 隣の芝生は 」 等の合いの手も入る曲!
 中々,この合いの手がハードルが高い(笑)
 "秦野煙草音頭" では,大津惇さんが太鼓に近い音を出していました.

 

 ガラッとイメージが変わり 「 お盆という事もあり 」(らしい),サミー・フェイン(Sammy Fain)/アーヴィング・カハール(Irving Kahal)作で,ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)の歌でも有名な ”I’ll Be Seeing You”.
 私的に好きな曲なので,この曲が聴けてある意味ラッキーでした.

 

 2nd Set 最後は,1st Set 最後と同様に,6月の Jazz Spot Dolphy での,バースディ・ライヴの為に作ったと言っていた 2曲の新曲の内のもう 1曲で,「 元々は ”夢へのレシピ” というタイトルにしようと思っていたが,自分を信じていないと,自分を愛していないと,どんなに最高のレシピがあっても無意味なので,タイトルを変えた 」 と言っていた "Love Your Self" で締め括りました.

 

 演奏終了後,お客さんからの大きな拍手と,アンコールを望む手拍子があり,メンバーはそのままアンコールへ突入.
 アンコールに応えて,導入部と中間部に,自身の口笛をフューチャーした,割とレアな ボビー・マクファーリン(Bobby McFerrin)作の ”Don’t Worry, Be Happy” を演奏し,この日のライヴを締め括りました.

 

 この会場にはピアノは無いので,終始,ローランド(Roland)製のキーボード:RD800 を使用.
 やはり私的には電子では無いピアノの音の方が好きですね.当り前か!
 キーボードだけでピアノを弾かなかったライヴは,数年前のパラダイス・カフェか,青山壮でのライヴ位かな.

 因みに息才隆浩さん以外は、自宅が会場に割と近いメンバーなんだそうです。 This Area Band ! らしい(笑)

 色々な意味で新鮮なライヴでした.
 そう言えば、2nd Set 最後の ”Love Your Self” の英語詩のフル・バージョンは,自身の YouTube 以外では,初めて聴いたような. 

 おまけ
 吉田智さんのエフェクター群
 

 [Member]
  Grace Mahya : Keyboards, Vocal
  Satoshi Yoshida : Guitar
  Takahiro Sokusai : Bass
  Makoto Otsu : Drums
 
 [Set List]
  1st Set
   01. Kiss Of Life
   02. Lightning
   03. Stormy Weather
   04. Sad Samba
   05. Just Do It
   06. Close To You
   07. Feel
   
  2nd Set
   01. The Young Girl
   02. Answer
   03. On And On
   04. Hold On
   05. ゆっくり行こう
   06. I’ll Be Seeing You
   07. Love Your Self
      [Encore]
   08. Don’t Worry, Be Happy
 

[参考]
















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