究極のツナ モンマルシェ


 8月3日(土)は,リヴィエラ逗子マリーナRIVIERA ZUSHI MARINA)内にある ブルー・ヴィスタBlue Vista)にて行われた 『 大塚商会 presents SHONAN JAZZ BY THE SEA in RIVIERA ZUSHI MARINA 』 へ.

 

 『 大塚商会 presents SHONAN JAZZ BY THE SEA in RIVIERA ZESHI MARINA 』は,湘南ビーチFMShonan Beach FM 78.9) が,毎月1回土曜日の夜に リヴィエラ逗子マリーナで開催するジャズ・ライヴ.
 因みに 池袋にある リヴィエラ東京 でも毎月ではありませんが金曜日の夜に『 YANMAR presents FOREST JAZZ in RIVIERA TOKYO 』 と題したジャズ・ライヴが開催されています.
 
 両ライヴとも MC はジャズ・シンガーの キャロル山崎さんが務めています.

 この日の出演は日本屈指のジャズ・ヴァイオリニスト:寺井尚子さんのカルテットで,ピアノに 北島直樹さん,ベースに 吉野光昭さん,ドラムに 荒山諒さん,パーカッションに 松岡"Matzz"高廣さんを迎えてのライヴ.

 開場17時15分,開演18時00分という少し早い時間に設定されていますが,FMの番組と同期している関係でぴったりの時間に始まります.
 ライヴ映像もリアル・タイムに 湘南ビーチFM(Shonan Beach FM)のサイトから観ることができます.

 JR鎌倉駅からリビエラ・プラザ前まで無料の直行シャトル・バスが出ているので,開場時間の少し前に着くように乗車.
 リビエラ・プラザ前から徒歩で会場となる ブルー・ヴィスタ(Blue Vista)へ.

 ブルー・ヴィスタ(Blue Vista)入口
 

 突き当りが会場
  

  

 ライヴ会場の隣がフード・コートになっていて軽食・アルコールは 1コイン=¥500(ソフト・ドリンクは¥300)と割安で,受付にて事前購入したチケットで交換できます.
 
 ここは結婚式場 他でも使用されている関係上,フード類はシェフが作っており美味しいのです.
 
 中央遠くに見えるのが江ノ島
 

 因みに天気が良いと前が海の外のテラスに出て飲食を楽しむこともできますし,会場は海側がガラス張りなのでステージ上からは演奏中に海が見える最高のシチュエーション.

 テラスから
 
 
 最初のステージの写真以降,撮影禁止なので写真はありません(笑)
 
 
 
 



 1st Set のオープニングを飾ったのはかなりアレンジされた "America"("アメリカ").

 続けて 2000年9月リリースの自身の 3rd アルバム 『 Princess T (プリンセスT) 』 に収録されている "Shadow Play"("シャドウ・プレイ")
 
 ブロードウェイミュージカル『 Can Can (カン・カン) 』の劇中歌として作られた楽曲:"I Love Paris"("アイ・ラヴ・パリ")
 
 そして映画 『 Black Orpheus (黒いオルフェ) 』 の挿入歌でもある "Samba De Orfeu"("サンバ・デ・オルフェ"/"オルフェのサンバ")
 この曲では ピッツィカート奏法を使用したスリリングな演奏が展開されました.

 MC ではドラムの 荒山諒さんがアレンジしたと言っていた "赤とんぼ".
 荒川諒さんは未だ若いのに MC で "赤とんぼ" をアレンジしたと聴いた時には驚きでしたし,何と言ってもアレンジの素晴らしさにも驚きでした.
 こういう童謡が色々な形で残っていくというのは素晴らしいことですね.

 1st Set 最後は,東京JAZZ 2008 において,アコーディオン奏者のリシャール・ガリアーノのカルテットのスペシャル・ゲストとして出演した際に演奏され 『 リシャール・ガリアーノ“タンガリア”カルテット スペシャル・ゲスト:寺井尚子/ライヴ・アット東京JAZZ 2008 』 にも収録されている "Sertao"("セルタオ")を演奏し締めくくりました.

 1st Set が終了しても未だこの明るさ.
 夏なので,陽が沈んだ直後は未だ明るいですし,陽が沈む瞬間のステージ上からの眺めは最高でしょうね.
 

 メンバーが楽屋に下がった後,少しして 寺井尚子さんのみがケースに入れたヴァイオリンを持ってインタヴューの為にステージに再登場.
 ヴァイオリンは常に携帯しているのだそうです.確かに高級なヴァイオリンでしょうから肌身離さずは基本なんでしょうね.

 2nd Set は 2018年5月リリースの自身のアルバム 『 THE STANDARD 2 (ザ・スタンダード 2) 』 にも収録されている "A Taste Of Honey"("テイスト・オブ・ハニー"/"蜜の味")がオープニングを飾ります.

 続けて ベトナム戦争を扱った映画 『 The Deer Hunter (ディア・ハンター) 』 のテーマとして知られている スタンリー・マイヤーズ(Stanley Myers)作の "Cavatina"("カヴァティーナ")
 この "Cavatina" は,元々映画 『 Thunderbolt and Lightfoot(サンダー・ボルト) 』で使う予定の曲だったそうですが,クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)に却下された関係もあって 『 The Deer Hunter (ディア・ハンター) 』 に採用されたのだそうです.

 3曲目は季節的には少し早いと思うのですが "Autumn Leaves"("オータム・リーブス"/"枯葉")が演奏されます.
 MC で次の曲のタイトルとして 「 Autumn Leaves 」 と言った瞬間に一部のお客さんから歓声が上がりました.

 ここでスペシャル・ゲストとして何と MC の キャロル山崎さんがステージに登場.
 そして コール・ポーター(Cole Porter)作の "I Get A Kick Out Of You"("アイ・ゲット・ア・キック・アウト・オブ・ユー"/"君にこそ心ときめく"),
 続けて映画 『 Summer Of '42 (おもいでの夏) 』 のテーマでもある ミシェル・ルグラン(Michel Legrand)作の "The Summer Knows"("ザ・サマー・ノウズ")
 この番組の MC を務める キャロル山崎さんは,ジャズ・ヴォーカリストなのでご本人自身がこの番組に出演した事もありますし,他のアーティストの際にゲストとして歌うことも時々ある訳です.

 2nd Set 最後は,ピアノの 北島直樹さんのオリジナルで,2003年2月リリースの寺井尚子さんのアルバム 『 Anthem (アンセム) 』 に収録されている スパニッシュ・テイストの "Those Foolish Days"("ゾーズ・フーリッシュ・デイズ"/"過ぎ去りし日々") で締めくくりました.

 演奏終了と同時に大きな拍手と直ぐにアンコールを望む手拍子になりステージを降りる間もなくアンコールに突入.
 アンコールは残念ながら私的に聴いたことの無い曲(MCでも説明していない)で,しかも場所が場所だけに終演後も聴くことはできませんでした(笑)

 日本を代表するジャズ・ヴァイオリニストといった感じの素晴らしい演奏で,自身のカルテットでの息の合った演奏は流石というところ.お客さんを盛り上げるのも一流でした.
 そして何よりベースの 吉野光昭さんが楽しそうに笑顔で弾いていたのが非常に印象的でした.
 
 [Member]
  寺井 尚子 : Violin
  北島 直樹 : Piano
  吉野 光昭 : Bass
  荒山 諒 : Drums
  松岡"Matzz"高廣 : Percussion
  Special Guest / キャロル山崎 : Vocal
 
 [Set List]
  1st Set
   1. America
   2. Shadow Play
   3. I Love Paris
   4. Samba De Orfeu
   5. 赤とんぼ
   6. Sertao
 
  2nd Set
   1. A Taste Of Honey
   2. Cavatina
   3. Autumn Leaves
   4. I Get A Kick Out Of You (#)
   5. The Summer Knows (#)
   6. Those Foolish Days
     [Encore]
   7. un-Known

  (#) with キャロル山崎

[参考]

トワイライト(通常盤)



ビデオアーツ リイシュー:ピュア・モーメント



ライヴ



セ・ラ・ヴィ



寺井尚子ベスト



The Standard II



リベルタンゴ・イン・トーキョー



アンセム (CCCD)



ホット・ジャズ



ライムライト



プリンセス T



リシャール・ガリアーノ“タンガリア”カルテット スペシャル・ゲスト:寺井尚子/ライヴ・アット東京JAZZ 2008 [DVD]




[関連記事]
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