5月22日(日)は,日比谷野外大音楽堂 で開催された 『Progressive Rock Fes 2016』 に参戦.

 

 2010年8月22日(土)に同会場で第一回が開催されてから,継続して行われている 『Progressive Rock Fes』 .

 今まで色々なバンドが出演していますが,今回は オープニング・アクトとして 原始神母,メイン・アクトとしてスティーヴ・ハケット・バンド(:Steve Hackett Band),キャメル(:CAMEL) と何時もながら豪華な出演者.

 個人的には,2011年の初回以来の参戦となったこの日.
 野外フェスだけに晴天に恵まれ,しかも例年のように真夏の開催でなくて本当に良かった.

 そう言えば, スティーヴ・ハケット・バンドは,2011年8月の第一回にも出演していましたね.
 ちなみに日比谷公園では,オクトーバー・フェス(:Oktobar Fest)も開催されており,非常ににぎわってました.


 開場30分前に現地に到着し,座って開場時間を待つ事に.
 会場内からは聞き覚えのあるメロディーが....
 そう,丁度,オープニング・アクトの 原始神母 がリハーサルを行っていました.
 
 会場時間間近のリハーサルなので,断片的にしか演奏していませんでしたが,自ずと期待してしまいます.

 

 リハの関係で開場時間が少し遅れましたが,列に並んで入場.

 

 ビールを購入し,着席しましたが,太陽に熱せられて席は熱いし,直射日光を受けて身体も暑いし...ビールを飲んでも直ぐ汗となってしまいます.(>_<)

 

 何名か知り合いの姿も見ましたので、開演まで話をしたりして時間を潰してましたが,開演時間の10分前だと言うのに 原始神母のメンバがステージ上に登場.
 風の音のSEが流れます.
 んっ,未だ10分あるのにと思っていると "One Of The These Days" の演奏が始まります.

 後で知ったのですが,当初 原始神母 の持ち時間は,60分だったらしいのですが,それが前日に40分に短縮されたとの事で,開演予定時間10分前から演奏を開始したとの事.

 私は,10分前には既に着席していたので,問題はありませんが,開演時間の16時に到着するように来る人もいるはずなので,主催者側が何らかの方法でアナウンスすべきだと思います.

 続けてベースの方の叩く銅鑼の音からギターのメロディーによる "Set The Controls For The Heart Of The Sun"

 この ""Set The Controls For The Heart Of The Sun" の終盤部から,大幅に短縮された "Cymbaline" へ.
 
 時計の SE から "Time" ~ "Breathe (Reprise)" ~ "The Great Gig In The Sky"

 "Time" で,SE(:Sound Effects)を使用しているのだから,"Atom Heart Mothers" でも,導入部に SEを使用すれば良いのに,そこはそんなニュアンスでは無いんだけど 等々,ピンク・フロイドのブートを聴き込んでいるだけに,突っ込みどころや,色々と思うところが満載でしたが,特筆すべきは,"The Great Gig In The Sky" や "Atom Heart Mother" での女性 2名のコーラスとスキャット.これは良かった.逆にメイン・ヴォーカルの方は声的にもピンときませんでした.(残念)
 
 まぁ.全体的に,これはこれで楽しめると思いますし,10月22日に 川崎の Club Citta' でワンマン・ライブがあり,「狂気全曲再現」を演るようなので,じっくりと聴く価値はあるかなと思った次第です.

 [原始神母
  木暮"shake"武彦 : Guitar, Vocals 
  三国義貴 : Keyboards
  ケネス・アンドリュー : Vocals
  柏原克己 : Drums
  扇田裕太郎 : Bass, Guitar, Vocals
  大久保治信 : Keyboards
  成冨ミヲリ : Chorus
  ラブリー・レイナ : Chorus

  [Set List]
   1. One Of These Days
   2. Set The Controls For The Heart Of The Sun
   3. Cymbaline
   4. Time
   5. Breathe (Reprise)
   5. The Great Gig In The Sky
   6. Atom Heart Mother

 オープニング・アクトの 原始神母 の約45分間の演奏が終了し,セット・チェンジ.

 17時05分前後に,本編 1組目は,Steve Hackett Band がステージに登場.
 ステージに向かって右手には,キルト衣装?に身を包んだベースのニック・ベッグス(:Nick Beggs)の姿.見間違いようが無いですね.(笑)

 オープニングは 1年前にリリースした 『Wolflight (ウルフライト~月下の群狼) 』 の 1曲目に収録の "Out Of The Body".

 そして,タイトル・チューンの "Wolflight","Love Song To A Vampire" と,同アルバムの収録順で演奏し,同じく "Loving Sea" を演奏.

 続けて 『Voyage Of The Acolyte (ヴォヤージ・オブ・ジ・アカライト) 』 収録の "Tower Struck Down","Shadow Of The Hierophant" と演奏.
 終盤のヴァイオリン奏法と言うか,ヴォリューム奏法を巧みに使用したデリケートに出される音色はこれぞハケットと言わしめる技.

 ここまでセット・リストの前半部分が,ハケットのソロ・アルバムからの選曲.

 ここで専属ヴォーカルのナッド・シルヴァン(:Nad Sylvan)が,ステージ上に登場.

 セット・リストの後半部分は,彼が1971年から在籍していた ジェネシス(:GENESIS)時代の選曲で,先ずは1973年にリリースしたアルバム 『Selling England By the Pound (月影の騎士) 』 収録の "The Cinema Show","Aisle Of Plenty".

 1974年リリースの 『The Lamb Lies Down on Broadway (眩惑のブロードウェイ) 』 収録のタイトル・チューン "The Lamb Lies Down On Broadway".

 1972年リリースの 『Foxtrot (フォックストロット) 』 収録の "Can-Utility and the Coastliners",1976年リリースの 『A Trick of the Tail (トリック・オブ・ザ・テイル) 』 収録の "Dance On A Volcano",再度 『Selling England By the Pound (月影の騎士) 』 から "Firth Of Fifth" で締め括りました.
 この "Firth Of Fifth" では,サックスがフューチャーされ,サックス,ギターともソロは素晴らしかった.

 セット・リストに含まれたジェネシス時代の 6曲の内,1973年にリリースされた 『Selling England By the Pound (月影の騎士) 』 から 3曲演奏されていると言うのは,やはり加入後のヒット・アルバム(:UKチャート3位)と言う事で思い入れのあるアルバムなのでしょう.

 演奏を終了して挨拶するバンド
 

 演奏終了後,会場はもちろんオールスタンディングの大歓声.
 アンコールを望む手拍子もありましたが,このようなフェスでは基本トリ以外にアンコールは無く...

 Steve Hackett Band のステージは,80分程度で終了.

 [Steve Hackett Band]
  Steve Hackett : Guitar 
  Nad Sylvan : Vocals
  Nick Beggs : Bass,Guitar
  Roger King : Keyboards
  Gary O' Toole : Drums
  Rob Townsend : Keyboards,Saxphone,Flute,Whistle etc

  [Set List]
   1. Out Of The Body
   2. Wolflight
   3. Love Song To A Vampire
   4. Loving Sea
   5. Tower Struck Down
   6. Shadow Of The Hierophant
   7. The Cinema Show (:GENESIS)
   8. Aisle Of Plenty (:GENESIS)
   9. The Lamb Lies Down On Broadway (:GENESIS)
   10. Can-Utility And The Coastliners (:GENESIS)
   11. Dance On A Volcano (:GENESIS)
   12. Firth Of Fifth (:GENESIS)

 18時50分前後に,当日のトリとなる CAMEL のメンバーがステージ上に登場.

 1曲目は,1st アルバム 『Never Let Go (ネヴァー・レット・ゴー) 』 収録のタイトル・チューン "Never Let Go".
 ピータージョーンズがヴォーカルを取って歌ったのですが,かなり力強いアレンジであり,1曲目から圧倒されます.

 続けて,1974年発売の 『Mirage (蜃気楼)』 収録の "The White Rider",

3曲目は,『Moonmadness (月夜の幻想曲 (ファンタジア)) 』収録の "Song Within A Song".

 

 そして 『Snow Goose (白雁) 』 からは,"Rhayader","Rhayader Goes To Town" の 2曲が演奏されました.

 『Moonmadness (月夜の幻想曲 (ファンタジア)) 』 収録の "Spirit Of The Water"

 

 1979年リリースの 『I Can See Your House from Here (リモ-ト・ロマンス) 』 の最終曲 "Ice".

 古い楽曲に交じって,1991年リリースの 『Dust and Dreams (ダスト・アンド・ドリームス)』 収録の "Mother Road","Hopeless Anger".

 本編最後は 『Stationary Traveller』 収録の "Long Goodbye".
 
 演奏終了後,会場はもちろんオールスタンディングの大歓声とアンコールを望む手拍子が鳴り響きます.
 一度,ステージを降りたメンバーが再度ステージ上に登場.

 アンコールに応えてアルバム 『Mirage (蜃気楼)』 収録の "Lady Fantasy" を14分前後演奏して,このフェスを締め括りました.
 
  演奏を終了して歓声に応えるバンド
 

 綺麗な音色のフルートを操り,素晴らしいギター・ソロも奏でるアンドリュー・ラティマー(:Andrew Latimer)も然る事ながら,古くから一緒に演奏しているベースのコリン・バス(:Colin Bass),ドラムのデニス・クレメント(:Denis Clement),新加入で盲目のキーボードのピーター・ジョーンズ(:Peter Jones).
 4人がしっかりまとまった演奏.想像以上に,また言葉で語れない位,キャメルの演奏が素晴らしかった.

 [CAMEL]
  Andrew Latimer : Guitars, Vocals,Flute
  Colin Bass : Bass
  Denis Clement : Drums
  Peter Jones : Keyboards

  [Set List]
   1. Never Let Go
   2. The White Rider
   3. Song Within A Song
   4. Unevensong
   5. Rhayader
   6. Rhayader Goes To Town
   7. Spirit Of The Water
   8. Ice
   9. Mother Road
   10. Hopeless Anger
   11. Long Goodbye
     [Encore]
   12. Lady Fantasy


 キャメルの,90分超のステージが終了し 『Progressive Rock Fes 2016』 が終演.終演時間は割と早く,20時20分過ぎ頃だったと思いますが,翌日の勤務を控えて,この時間での終了は非常に有り難い.

 

[参考]
 Steve Hackett "ACOLYTE" To "WOLFLIGHT" plus Genesis Classics
  
   5月21日(土) CLUB CITTA'
   5月23日(月) なんばHatch 

 CAMEL "Red Moon Rising" Tour in Japan Ichigo Ichie ~一期一会~
  
   5月18日(水) なんばHatch(大阪府)
   5月20日(金) EX THEATER ROPPONGI(東京都)
   5月21日(土) EX THEATER ROPPONGI(東京都)

Wolflight



Voyage Of The Acolyte



Selling England By the Pound



The Lamb Lies Down on Broadway



Foxtrot



A Trick of the Tail



Never Let Go



Mirage



Moonmadness



Snow Goose



I Can See Your House from Here



Dust and Dreams



Stationary Traveller