1983年12月に初来日を果たしたエイジア.
来日前にジョン・ウェットンがアルコール中毒を理由に解雇され,急遽元エマーソン・レイク&パーマーのグレグ・レイクがベース兼ヴォーカルを務めるという状況で来日,武道館 3公演(:12月6日-8日),大阪城ホール 1公演(:12月9日)と,連続で 4公演を行います.
そして来日公演 2日目に当たる,12月7日 の武道館公演は,MTV の企画によりアメリカに衛星生中継するイベント 「ASIA In ASIA」 として行われました.
この公演はアメリカ向きの放送時間に合わせ,平日の午後(:14時~)の公演としてに行われ,演奏時間も短かった関係か,MTV協賛の関係か,あるいは放送上満員状態にする必要があったのか,チケットは特別料金(:S席\3,000,A席\2,000)として,他の公演(:S席\4,500,A席\3,000)より安く設定されていました.しかもこの模様は国内でも,UHF放送のテレビ神奈川(:tvk)でも,特別番組「武道館から初の衛星生中継!ASIA IN ASIA 独占生中継」として,同日 14時からの 1時間番組として放送されました.当日たまたま夜勤だった事もあり,リアルタイムでテレビ神奈川(:tvk)を観ていたのが,今となっては懐かしいです.
音質は,SBD(:Soundboard)録音という事で,初心者でも安心して聴くことができる内容です.12月6日分を収録している Disc 1 は,アナログ落としなのですが,言われなければ分からないレベルまでトリートメントされています.トラック切りが多少甘い部分(:Disc 2 の "The Heat Goes On" と "Here Comes The Feeling" 間等)もありますが,通しで聴く分には何ら問題はありません.
メーカー情報では
『1983年の "ASIA IN ASIA" からちょうど30年となった先週、ライブ初日の前日(12月5日)の記者会見の様子や日本同時放送版の ASIA IN ASIA を収録した驚きのギフト映像タイトル『ASIA IN ASIA Japanese Live Broadcast Edition』が登場致しました。今週はその"ASIA IN ASIA 30周年"を記念する第2弾タイトルとして、これぞASIA IN ASIAのサウンドボード音源の決定版・最終版となる本作の登場です。
収録されているのは12月6日と7日の両日。どちらもこれまで幾つかのサウンドボード(以降、SBD)音源が存在しました。
まず12月6日ですが、これはLP時代の古典タイトル『OPEN YOUR EYES』を初めとして『STILL TOO YOUNG TO REMEMBER (Ayanami-017)』や『YOUR EYES WILL TELL (STTP-007) 』が有名なタイトルだと思います。今回本作はその大元となったレアな放送用3枚組LP『WESTWOOD ONE 3LP LIVE VINYL BOXSET - SUPERSTAR CONCERT SERIES -』の原盤から鮮度の良い音を落とし込んだマスターを使用し、細心の注意と熱意を込めて究極のリマスターを目指しました。原盤落としは針パチ音が気になるところですが、これはまずそれを徹底的に除去し、ディスクを通して99%以上無くなっているのが最初の大きな特徴です。放送用LPを原盤とする6日公演の音がこれほどノイズレスな透明感を伴いつつ、極めて解像度の高い状態で聴けるのはこれが史上初となります。既発盤ではキーボードのソロや「The Smile Has ~」「Sketches In The Sun」「Open Your Eyes」等で特に針パチが目立ちましたが、本作ではそれも99%解消。静かなシーンでも非常に透明感の高いサウンドクオリティを実現しております。また今回は原盤が持つ特有の音響の広がりと低音域のレンジを大切にしながら最良のサウンドで耳に届くよう厳密に補正してあるので、音色と響きが極めて生々しい音"の"余韻を伴いながら耳に届くのも特徴です。
そしてもうひとつの大きな特徴が原盤LPをノーカット・フル収録している点で、これも6日の音源史上初となります。例えばディスク冒頭のDJアナウンス、「Here Comes The Feeling」終了後に入るCM突入前のコメント、そして「Sole Survivor」終了後に入る企業協賛の読み上げと番組制作スタッフの読み上げも全てノーカットで初収録。セットリストは6日の本当の流れではありませんが、これはあえて原盤収録そのままの流れを忠実に再現している為です。この様に、オリジナルの良さを最大限に引き出しながら更にその上をゆくサウンドが誕生しており、イコライズと収録音の相性が良かった事も手伝って驚異的な音質盤に仕上がっております。正直このまま正規盤として出てもおかしくない仕上がりですし、全ての既発6日SBD音源を一蹴するハイレベルな音像になっている事は確実です。この収録音でもう一度30年前のあの日を、そして「Cutting It Fine ~ Daylight」という、この特別な布陣のエイジアが残した最高の輝きが放たれる瞬間を御堪能下さい。きっとこれまで味わってきた感動がより深く、そして更に高い次元の興奮へ変わること間違いなしの Disc-1 となっています。
そして Disc-2。こちらには12月7日、武道館から全米に衛星中継されたあのお馴染みのコンサートが収録されています。7日の公演と聴くと「あぁ・・アレね」と、何となくその収録内容を御推察されるファンが少なくないと思うのですが、しかし本作で一番聴いて戴きたいのは実はこの、あまりにも定番過ぎて何を今更と思われている7日公演の方なのです。果たして7日のライブを"音だけ"で満足させるタイトルが過去にあったでしょうか?これまでにも正規盤CDが幾つかリリースされてはきましたが、しかしそれらは正規盤と呼ぶには余りにも貧弱な収録内容で、ファンを大きく落胆させてきたのも事実です。収録内容も「Time Again」が未収録であったり、そもそも音質が公式サウンドボードと呼ぶには余りにもお粗末な仕上がりでした。加えて言うなら、この日のライブはどちらかと言えばビデオ映像として"視聴"するのが定番化していたため、純粋に"音だけ"で向き合う機会があまり無く、そのまま何となく軽視されてきた結果がこの7日"音源"の惨憺たる歴史と現状だと思います。
しかしこの Disc-2 に収録された音は違います。良質の放送用音源をマスターにして微細なノイズを徹底的に緩和し、低音を足して高音域を最良に響かせる細心のイコライズをした事でウルトラ級の驚異的サウンドが結実しております。試しにどの既発盤タイトル(※正規盤でも構いません)でも良いので音を聴き比べて下さい。原音と比較して音域に広がりが加わり、極めて高い透明度の中をダイナミックに響き渡る演奏音が耳に飛び込んでくるのが実感出来る筈です。Disc-1の6日公演の文中には「このまま正規盤として出てもおかしくない仕上がり」と書きましたが、このDisc-2は現状で手に入るどの正規盤をも越えているレベルです。まさに究極と言っても過言ではなく、「Time Again」を含めたこの日のショウがこれ以上は無いという圧倒的な音像で蘇っているのです。特にギターの弦が放つ豊かな響きやグレッグの息遣いは過去最高の解像度で耳に飛び込んできますし、そのぶん音楽にも実りが感じられると思います。またキーボード群の伸びのある音色やハイハットの微細な振動、タムやバスドラムといった中音域から低音域の豊かで鋭い音が真っ直ぐにぶつかってくる様子にもビックリされるでしょう。そしてこれら洗浄し直された各楽器の響きが重なり、浮かび上がってくる立体的な音像は、もうリマスターと言うよりも"リ・イマジネーション=再創造"と形容したほうがより近いものとなっており、あの日の4人の演奏と音楽が、映像など伴わなくてもどれだけ人を心酔させる力を持っていたかが強く実感出来ると思います。
ブートレッグはその性質上、後に出てくる完全版やアッパー版の登場によって既発盤から買い替えの必要性が生じるものですが、このタイトルに限って言えば今後何らかの大発掘SBD音源でも出てこない限りその可能性はまず無いでしょう。まさにASIA IN ASIAのSBDタイトルが到達した最終形態とも言える決定的な2枚組タイトルとなっており、30年前の両日を原色のまま永久に封じ込めた、メモリアル・ウイークに相応しいプレス盤となっています』
との事.
ASIA In ASIA Definitive Soundboard Masters (Virtuoso 168/169)
Live At Budokan,Tokyo,Japan 06th & 07th December 1983
Disc 1:
Taken From The Original Radio Show Records
[Westwood One Radio Networks Superstar Concert Series]
Live At Budokan, Tokyo, Japan 06th December 1983
Disc 2:
Live At Budokan, Tokyo, Japan 07th December 1983
Disc 1
1. DJ Intro
2. Time Again
3. The Heat Goes On
4. Here Comes The Feeling
5. Eye To Eye
6. Sketches In The Sun
7. Only Time Will Tell
8. Open Your Eyes
9. Keyboard Solo
10. The Smile Has Left Your Eyes
11. Wildest Dreams
12. Drum Solo
13. Heat Of The Moment
14. Cutting It Fine
15. Daylight
16. Sole Survivor
17. DJ Outro
TOTAL TIME (72:32)
Disc 2
1. Introduction by Mark Goodman
2. The Heat Goes On
3. Here Comes The Feeling
4. Eye To Eye
5. Sketches In The Sun
6. Only Time Will Tell
7. Open Your Eyes
8. Keyboard Solo
9. The Smile Has Left Your Eyes
10. Wildest Dreams
11. Drum Solo
12. Heat Of The Moment
13. Sole Survivor
TOTAL TIME (58:49)
Greg Lake:Lead Vocal, Bass
Steve Howe:Guitar, Vocal
Geoffrey Downes:Keyboards, Vocal
Carl Palmer:Drums, Percussion
Time Again [Disc 1 Track 2]
Sole Survivor [Disc 1 Track 16]
Here Comes The Feeling [Disc 2 Track 3]
Open Your Eyes [Disc 2 Track 7]
本CD付属している 1983年エイジア公演
のチラシ2種を復刻した縮小インサート
本CDの初回プレス分には,ボーナス 2点が付いています.
一点目は,1983年12月7日の武道館公演を収録した日本初回発売版の LD(:Laser Disc)「ASIA IN ASIA」 より DVDR化した「ASIA IN ASIA Laser Disc Edition (Special Bonus DVDR)」です.
最近の DVD の映画,音楽系の映像と比較すると,画質は多少落ちます.
また,私はこの LD を観たことがないので,LD 画質なのか良く判りませんが,LD 落としならば,もう少し画質が良いのではと思ってしまうのは期待が高過ぎなのでしょうね.
もしかしたら LD を過去に一度,ヴィデオ・テープに落として,今回それを DVDR化したなのかも知れません.でも充分観賞できますし,楽しめるのは事実です.
メーカー情報では
『「ASIA IN ASIA」の映像版と言えばもう定番中の定番映像ですが、これをレーザーディスク(以下、LD)版で御覧になった方はどれだけいらっしゃるでしょう。発売当時(※1984年9月)はLDがまだソフトとしても民間再生機としてもビデオテープほど一般的とは言えず、多くの方はVHS等のビデオテープ版で御覧になってきた様に思います。確かに両者とも収録内容は同じ(※一部「Time Again」が含まれているものもあるので例外あり)ですが、差が無いかと言えばこれは確実にあるのです。
まず日本版LDの大きな違いは、曲ごとに曲名タイトルのテロップ文字が"出ない"ことでしょう。例えば「永遠の輝き」とか「ザ・ヒート・ゴーズ・オン」といった日本オリジナルの邦題が、時代を感じる手書きのテロップ文字として曲の頭に表示されるのが日本ビデオ版の特徴で、LDは日本版でもこの文字テロップは一切出ません。また音質と画質にも差があり、これは実際にLDとビデオテープをリンクさせて同時視聴してみると分かりますが、LD版は演奏音が一歩前に出た感じで音像が近く、画質もビデオ版より発色の良さが際立っています。本作はそんな日本初回発売版の LD (※1984年9月発売版)からダイレクトにDVD化したタイトルとなっており、過去に出ていた幾つかの既発DVDよりもオリジナルの画質と音質が忠実に再現・収録されているのが最大の特徴となっています。
またせっかくなので記しておきますと、この正規版LD(※これは正規版ビデオも同様です)は、先週のギフト・タイトル『ASIA IN ASIA - JAPANESE LIVE BROADCAST EDITION』で鑑賞出来る日本生放送版とは画面のショット違いが多々あるのもポイントです。例えば「Only Time Will Tell」の冒頭では、日本生放送版だとステージ正面後方からのショットが直ぐに切れてメンバー付近にあるカメラへ切り替わりますが、この正規版では暫く固定で映り続けており、カメラがせわしく切り替わりません。また曲の後半でも、特徴的な観客(大学生?)2人のアップが一度しか入らないショットとなっています(※反面、日本生放送版では彼等のアップ大映しが2回も多く入る独特のせわしいショットです)。続く「Open Your Eyes」でも歌詞2番を終えた後にスティーヴがギター・チェンジをしますが、これもこの正規版だとロングショットなのに対し、日本生放送版はステージ上に居る手持ちの移動カメラからのショットとなっていて、ギターを持ち替えるスティーヴの様子が近接ショットで映ります。こうした違いは多々あり、他にも映像のショット違いが随所に散見されますので、興味をお持ちの方は『ASIA IN ASIA - JAPANESE LIVE BROADCAST EDITION』に収録の日本生放送版と併せて御覧になるとカメラワークの差が沢山発見出来て面白いでしょう。
今回本作が付くことになった、メインのディスクとなる新作『ASIA IN ASIA: SOUNDBOARD MASTERS』は、音像の近さが際立つサウンドボードの傑作タイトルです。そして本DVDRもまた、日本初回発売版LDの優れた画質と音質でバンドとの距離の近さ、そして音楽の近さを実感出来るタイトルとなっています。個人的に音楽の良さは決して音質で決まるとは思いませんが、しかし至近距離で解像度の高い音像と接することで、音楽の本質・芯の部分に圧倒される事もまた否定出来ない事実です。そしてそれはまた、その日の音楽がどの様な人の営みによって創られたのかもよく伝えてくれるでしょう。『ASIA IN ASIA: SOUNDBOARD MASTERS』及び本作『ASIA IN ASIA : Laser Disc Edition』は、そんなあの日のエイジアの営みを、そしてそれを可能にした当時の日本の熱い洋楽ファンの営みを見事に封じ込めており、ボーナスDVDRながらも映像版「ASIA IN ASIA」の決定版と言うに相応しいタイトルとなっています。』
との事.
ASIA IN ASIA Laser Disc Edition (Special Bonus DVDR)
Live At Budokan,Tokyo,Japan 07th December 1983
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 59min.
Taken From The Original Japanese Laser Disc (SM058-0002)
1. Introduction by Mark Goodman
2. The Heat Goes On
3. Here Comes The Feeling
4. Eye To Eye
5. Sketches In The Sun
6. Only Time Will Tell
7. Open Your Eyes
8. Keyboard Solo
9. The Smile Has Left Your Eyes
10. Wildest Dreams
11. Drum Solo
12. Heat Of The Moment
13. Sole Survivor
TOTAL TIME (58:43)
Greg Lake:Lead Vocal, Bass
Steve Howe:Guitar, Vocal
Geoffrey Downes:Keyboards, Vocal
Carl Palmer:Drums, Percussion
The Heat Goes On,Here Comes The Feeling,
Eye To Eye
二点目は,初回プレスのナンバー入りステッカー付きに限っての特典ですが,1983年12月7日にテレビ神奈川(:tvk)で特別番組 「ASIA SPECIAL」 として放送された映像を DVDR化した 「ASIA Special (Special Bonus DVDR)」 です.
当時の TV からの録画で,テープ自体も劣化している関係か,画質的には少し厳しいものがありますが,メーカー情報にあるようにメンバーのインタビュー等が収録されており,貴重な映像です.大画面での観賞は,流石に厳しいかも知れません (笑)
メーカー情報では
『これは先週御好評戴いたギフトDVDR『ASIA IN ASIA - JAPANESE LIVE BROADCAST EDITION』の序章とでも言うべき別番組で、中継のあった12月7日の「独占生中継!! ASIA IN ASIA 武道館コンサート」の前番組の枠内で放映された『ASIA SPECIAL』という約40分間の番組です。つまり実際の流れではこの『ASIA SPECIAL』が放映された後で『ASIA IN ASIA - JAPANESE LIVE BROADCAST EDITION』に収録された5日の記者会見の模様や日本独自の中継が始まっており、本作と併せて観る事であの12月7日に日本が同時中継していた様子が時系列で追える様になっております。
この映像で興味深いのは、これから始まる83年のツアー(※後にASIAN INVASION '83、通称"INVASIAN '83"と名付けられた)について、ジョン・ウエットンが喋っている事でしょう。83年のツアー規模の予測や、前82年のライブと83年のライブの変化とねらいについてなど、バンド脱退前の彼が熱く語っているのが大きな特徴となっています。(※ちなみに各メンバーが喋るシーンは全て日本語の字幕が出ます)。またそうして83年ツアーについてウエットンが意気込みを語っている事や各メンバーが着ている服装から、このインタビュー収録はINVASIAN '83ツアー開始前の83年5月~7月初め頃のものと推測されるので、厳密に言えばASIA IN ASIAについて語っているものではありません。実際、この日本公演がサイマルキャスト(複数局同時放送)としての大規模な企画に変貌したのはこの年の8月で、このインタビュー映像が収録された後の事でした。だからここで鑑賞できるメンバー達は日本公演をまだ特別なものとして認識していないか、或いは認識してはいてもそれが具体的にどういったものになるかは分かっていなかった訳です。
でもだからこそこのインタビュー映像は、実際の公演日から僅か半年程度しかタイムラグがないのにASIA IN ASIAを全く語らないという視点の面白さがあり、また同時に日本公演が ASIA IN ASIA になる前の、83年ツアーの中に組まれたごくありふれた公演地のひとつでしかなかった時の様子が伺える興味深い資料映像ともなっているのです。つまりこれは、あの半年の間に日本公演が MTV や Westwood One を巻き込んで急激に巨大化したという、画面には映らない不気味な急変さも垣間見せてくれる訳です。他にもメンバーのコメントには発売直前の『ALPHA』についての私的な考察や、バンドが出すサウンドと会場の規模についての興味深い関係にも言及しており、その内容はどれも観逃せないものばかりです。また番組はこれらインタビュー映像に加えてバグルズやイエスの珍しいビデオクリップも流れるうえ、マスターに使用したビデオテープの画質も30年前のものとしては良い状態で残っているので(※掲載した実際の商品収録画面を御覧下さい)、充実した40分間をお愉しみ戴けます。
ライブが武道館から全米中継されたジャスト30年前のあの日に、日本のローカルテレビ局がその生中継前に一度だけひっそりと放映した83年エイジアの素顔。御存知の通りバンドはこの後、チケットの深刻なセールス不振によるツアーのキャンセルやウエットンの脱退という大波乱に見舞われますが、その前夜となる彼らがこれから始まる83年ツアーに対して展望や意気込みを語る様子を、そしてASIA IN ASIAという大きなイベントではなく、公演地のひとつの中に埋没する感じで日本を挙げる様子を30年後のあなたはどう御覧になるでしょうか。そして本タイトルに続けて姉妹映像タイトル『ASIA IN ASIA - JAPANESE LIVE BROADCAST EDITION』を御覧になる事で、時系列であの日の流れを追えると同時に、ロック音楽を商業的に成功させ続けてゆくことの難しさと、ASIA IN ASIAの裏側に隠れていた諸事情がより生々しく感じ取れると思います。メインのディスクとなる決定的なサウンドボード新作タイトル『ASIA IN ASIA: SOUNDBOARD MASTERS』に付属するに相応しい、あの公演を多角的に考察できるボーナス映像タイトルです。』
との事.
ASIA Special (Special Bonus DVDR)
Broadcast In Japan On 07th December 1983
[Before ASIA IN ASIA Broadcast]
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 40min.
1. Yes - Tempus Fugit
2. Yes - Madrigal
3. Geoffrey Downes Interview
4. John Wetton Interview
5. Yes - Don't Kill The Whale
6. Emerson Lake & Palmer - All I Want Is You
7. Carl Palmer Interview
8. Geoffrey Downes Interview
9. The Buggles - Living In The Plastic Age
10. The Buggles - Video Killed The Radio Star
11. Asia - Heat Of The Moment
12. Asia - Only Time Will Tell
13. John Wetton Interview
14. Sole Survivor
15. Don't Cry
16. Steve Howe Interview
17. Wildest Dreams (with End Credit)
TOTAL TIME (40:20)
Yes - Tempus Fugit
~ Emerson Lake & Palmer - All I Want Is You
Sole Survivor
~ Wildest Dreams (with End Credit)
[参考]
ASIA 1983 JAPAN Tour Dates
December
06 Budokan, Tokyo, JAPAN
07 Budokan, Tokyo, JAPAN
08 Budokan, Tokyo, JAPAN
09 Osaka Jo Hall, Osaka, JAPAN
来日前にジョン・ウェットンがアルコール中毒を理由に解雇され,急遽元エマーソン・レイク&パーマーのグレグ・レイクがベース兼ヴォーカルを務めるという状況で来日,武道館 3公演(:12月6日-8日),大阪城ホール 1公演(:12月9日)と,連続で 4公演を行います.
そして来日公演 2日目に当たる,12月7日 の武道館公演は,MTV の企画によりアメリカに衛星生中継するイベント 「ASIA In ASIA」 として行われました.
この公演はアメリカ向きの放送時間に合わせ,平日の午後(:14時~)の公演としてに行われ,演奏時間も短かった関係か,MTV協賛の関係か,あるいは放送上満員状態にする必要があったのか,チケットは特別料金(:S席\3,000,A席\2,000)として,他の公演(:S席\4,500,A席\3,000)より安く設定されていました.しかもこの模様は国内でも,UHF放送のテレビ神奈川(:tvk)でも,特別番組「武道館から初の衛星生中継!ASIA IN ASIA 独占生中継」として,同日 14時からの 1時間番組として放送されました.当日たまたま夜勤だった事もあり,リアルタイムでテレビ神奈川(:tvk)を観ていたのが,今となっては懐かしいです.
音質は,SBD(:Soundboard)録音という事で,初心者でも安心して聴くことができる内容です.12月6日分を収録している Disc 1 は,アナログ落としなのですが,言われなければ分からないレベルまでトリートメントされています.トラック切りが多少甘い部分(:Disc 2 の "The Heat Goes On" と "Here Comes The Feeling" 間等)もありますが,通しで聴く分には何ら問題はありません.
メーカー情報では
『1983年の "ASIA IN ASIA" からちょうど30年となった先週、ライブ初日の前日(12月5日)の記者会見の様子や日本同時放送版の ASIA IN ASIA を収録した驚きのギフト映像タイトル『ASIA IN ASIA Japanese Live Broadcast Edition』が登場致しました。今週はその"ASIA IN ASIA 30周年"を記念する第2弾タイトルとして、これぞASIA IN ASIAのサウンドボード音源の決定版・最終版となる本作の登場です。
収録されているのは12月6日と7日の両日。どちらもこれまで幾つかのサウンドボード(以降、SBD)音源が存在しました。
まず12月6日ですが、これはLP時代の古典タイトル『OPEN YOUR EYES』を初めとして『STILL TOO YOUNG TO REMEMBER (Ayanami-017)』や『YOUR EYES WILL TELL (STTP-007) 』が有名なタイトルだと思います。今回本作はその大元となったレアな放送用3枚組LP『WESTWOOD ONE 3LP LIVE VINYL BOXSET - SUPERSTAR CONCERT SERIES -』の原盤から鮮度の良い音を落とし込んだマスターを使用し、細心の注意と熱意を込めて究極のリマスターを目指しました。原盤落としは針パチ音が気になるところですが、これはまずそれを徹底的に除去し、ディスクを通して99%以上無くなっているのが最初の大きな特徴です。放送用LPを原盤とする6日公演の音がこれほどノイズレスな透明感を伴いつつ、極めて解像度の高い状態で聴けるのはこれが史上初となります。既発盤ではキーボードのソロや「The Smile Has ~」「Sketches In The Sun」「Open Your Eyes」等で特に針パチが目立ちましたが、本作ではそれも99%解消。静かなシーンでも非常に透明感の高いサウンドクオリティを実現しております。また今回は原盤が持つ特有の音響の広がりと低音域のレンジを大切にしながら最良のサウンドで耳に届くよう厳密に補正してあるので、音色と響きが極めて生々しい音"の"余韻を伴いながら耳に届くのも特徴です。
そしてもうひとつの大きな特徴が原盤LPをノーカット・フル収録している点で、これも6日の音源史上初となります。例えばディスク冒頭のDJアナウンス、「Here Comes The Feeling」終了後に入るCM突入前のコメント、そして「Sole Survivor」終了後に入る企業協賛の読み上げと番組制作スタッフの読み上げも全てノーカットで初収録。セットリストは6日の本当の流れではありませんが、これはあえて原盤収録そのままの流れを忠実に再現している為です。この様に、オリジナルの良さを最大限に引き出しながら更にその上をゆくサウンドが誕生しており、イコライズと収録音の相性が良かった事も手伝って驚異的な音質盤に仕上がっております。正直このまま正規盤として出てもおかしくない仕上がりですし、全ての既発6日SBD音源を一蹴するハイレベルな音像になっている事は確実です。この収録音でもう一度30年前のあの日を、そして「Cutting It Fine ~ Daylight」という、この特別な布陣のエイジアが残した最高の輝きが放たれる瞬間を御堪能下さい。きっとこれまで味わってきた感動がより深く、そして更に高い次元の興奮へ変わること間違いなしの Disc-1 となっています。
そして Disc-2。こちらには12月7日、武道館から全米に衛星中継されたあのお馴染みのコンサートが収録されています。7日の公演と聴くと「あぁ・・アレね」と、何となくその収録内容を御推察されるファンが少なくないと思うのですが、しかし本作で一番聴いて戴きたいのは実はこの、あまりにも定番過ぎて何を今更と思われている7日公演の方なのです。果たして7日のライブを"音だけ"で満足させるタイトルが過去にあったでしょうか?これまでにも正規盤CDが幾つかリリースされてはきましたが、しかしそれらは正規盤と呼ぶには余りにも貧弱な収録内容で、ファンを大きく落胆させてきたのも事実です。収録内容も「Time Again」が未収録であったり、そもそも音質が公式サウンドボードと呼ぶには余りにもお粗末な仕上がりでした。加えて言うなら、この日のライブはどちらかと言えばビデオ映像として"視聴"するのが定番化していたため、純粋に"音だけ"で向き合う機会があまり無く、そのまま何となく軽視されてきた結果がこの7日"音源"の惨憺たる歴史と現状だと思います。
しかしこの Disc-2 に収録された音は違います。良質の放送用音源をマスターにして微細なノイズを徹底的に緩和し、低音を足して高音域を最良に響かせる細心のイコライズをした事でウルトラ級の驚異的サウンドが結実しております。試しにどの既発盤タイトル(※正規盤でも構いません)でも良いので音を聴き比べて下さい。原音と比較して音域に広がりが加わり、極めて高い透明度の中をダイナミックに響き渡る演奏音が耳に飛び込んでくるのが実感出来る筈です。Disc-1の6日公演の文中には「このまま正規盤として出てもおかしくない仕上がり」と書きましたが、このDisc-2は現状で手に入るどの正規盤をも越えているレベルです。まさに究極と言っても過言ではなく、「Time Again」を含めたこの日のショウがこれ以上は無いという圧倒的な音像で蘇っているのです。特にギターの弦が放つ豊かな響きやグレッグの息遣いは過去最高の解像度で耳に飛び込んできますし、そのぶん音楽にも実りが感じられると思います。またキーボード群の伸びのある音色やハイハットの微細な振動、タムやバスドラムといった中音域から低音域の豊かで鋭い音が真っ直ぐにぶつかってくる様子にもビックリされるでしょう。そしてこれら洗浄し直された各楽器の響きが重なり、浮かび上がってくる立体的な音像は、もうリマスターと言うよりも"リ・イマジネーション=再創造"と形容したほうがより近いものとなっており、あの日の4人の演奏と音楽が、映像など伴わなくてもどれだけ人を心酔させる力を持っていたかが強く実感出来ると思います。
ブートレッグはその性質上、後に出てくる完全版やアッパー版の登場によって既発盤から買い替えの必要性が生じるものですが、このタイトルに限って言えば今後何らかの大発掘SBD音源でも出てこない限りその可能性はまず無いでしょう。まさにASIA IN ASIAのSBDタイトルが到達した最終形態とも言える決定的な2枚組タイトルとなっており、30年前の両日を原色のまま永久に封じ込めた、メモリアル・ウイークに相応しいプレス盤となっています』
との事.
ASIA In ASIA Definitive Soundboard Masters (Virtuoso 168/169)
Live At Budokan,Tokyo,Japan 06th & 07th December 1983
Disc 1:
Taken From The Original Radio Show Records
[Westwood One Radio Networks Superstar Concert Series]
Live At Budokan, Tokyo, Japan 06th December 1983
Disc 2:
Live At Budokan, Tokyo, Japan 07th December 1983
Disc 1
1. DJ Intro
2. Time Again
3. The Heat Goes On
4. Here Comes The Feeling
5. Eye To Eye
6. Sketches In The Sun
7. Only Time Will Tell
8. Open Your Eyes
9. Keyboard Solo
10. The Smile Has Left Your Eyes
11. Wildest Dreams
12. Drum Solo
13. Heat Of The Moment
14. Cutting It Fine
15. Daylight
16. Sole Survivor
17. DJ Outro
TOTAL TIME (72:32)
Disc 2
1. Introduction by Mark Goodman
2. The Heat Goes On
3. Here Comes The Feeling
4. Eye To Eye
5. Sketches In The Sun
6. Only Time Will Tell
7. Open Your Eyes
8. Keyboard Solo
9. The Smile Has Left Your Eyes
10. Wildest Dreams
11. Drum Solo
12. Heat Of The Moment
13. Sole Survivor
TOTAL TIME (58:49)
Greg Lake:Lead Vocal, Bass
Steve Howe:Guitar, Vocal
Geoffrey Downes:Keyboards, Vocal
Carl Palmer:Drums, Percussion
Time Again [Disc 1 Track 2]
Sole Survivor [Disc 1 Track 16]
Here Comes The Feeling [Disc 2 Track 3]
Open Your Eyes [Disc 2 Track 7]
本CD付属している 1983年エイジア公演
のチラシ2種を復刻した縮小インサート
本CDの初回プレス分には,ボーナス 2点が付いています.
一点目は,1983年12月7日の武道館公演を収録した日本初回発売版の LD(:Laser Disc)「ASIA IN ASIA」 より DVDR化した「ASIA IN ASIA Laser Disc Edition (Special Bonus DVDR)」です.
最近の DVD の映画,音楽系の映像と比較すると,画質は多少落ちます.
また,私はこの LD を観たことがないので,LD 画質なのか良く判りませんが,LD 落としならば,もう少し画質が良いのではと思ってしまうのは期待が高過ぎなのでしょうね.
もしかしたら LD を過去に一度,ヴィデオ・テープに落として,今回それを DVDR化したなのかも知れません.でも充分観賞できますし,楽しめるのは事実です.
メーカー情報では
『「ASIA IN ASIA」の映像版と言えばもう定番中の定番映像ですが、これをレーザーディスク(以下、LD)版で御覧になった方はどれだけいらっしゃるでしょう。発売当時(※1984年9月)はLDがまだソフトとしても民間再生機としてもビデオテープほど一般的とは言えず、多くの方はVHS等のビデオテープ版で御覧になってきた様に思います。確かに両者とも収録内容は同じ(※一部「Time Again」が含まれているものもあるので例外あり)ですが、差が無いかと言えばこれは確実にあるのです。
まず日本版LDの大きな違いは、曲ごとに曲名タイトルのテロップ文字が"出ない"ことでしょう。例えば「永遠の輝き」とか「ザ・ヒート・ゴーズ・オン」といった日本オリジナルの邦題が、時代を感じる手書きのテロップ文字として曲の頭に表示されるのが日本ビデオ版の特徴で、LDは日本版でもこの文字テロップは一切出ません。また音質と画質にも差があり、これは実際にLDとビデオテープをリンクさせて同時視聴してみると分かりますが、LD版は演奏音が一歩前に出た感じで音像が近く、画質もビデオ版より発色の良さが際立っています。本作はそんな日本初回発売版の LD (※1984年9月発売版)からダイレクトにDVD化したタイトルとなっており、過去に出ていた幾つかの既発DVDよりもオリジナルの画質と音質が忠実に再現・収録されているのが最大の特徴となっています。
またせっかくなので記しておきますと、この正規版LD(※これは正規版ビデオも同様です)は、先週のギフト・タイトル『ASIA IN ASIA - JAPANESE LIVE BROADCAST EDITION』で鑑賞出来る日本生放送版とは画面のショット違いが多々あるのもポイントです。例えば「Only Time Will Tell」の冒頭では、日本生放送版だとステージ正面後方からのショットが直ぐに切れてメンバー付近にあるカメラへ切り替わりますが、この正規版では暫く固定で映り続けており、カメラがせわしく切り替わりません。また曲の後半でも、特徴的な観客(大学生?)2人のアップが一度しか入らないショットとなっています(※反面、日本生放送版では彼等のアップ大映しが2回も多く入る独特のせわしいショットです)。続く「Open Your Eyes」でも歌詞2番を終えた後にスティーヴがギター・チェンジをしますが、これもこの正規版だとロングショットなのに対し、日本生放送版はステージ上に居る手持ちの移動カメラからのショットとなっていて、ギターを持ち替えるスティーヴの様子が近接ショットで映ります。こうした違いは多々あり、他にも映像のショット違いが随所に散見されますので、興味をお持ちの方は『ASIA IN ASIA - JAPANESE LIVE BROADCAST EDITION』に収録の日本生放送版と併せて御覧になるとカメラワークの差が沢山発見出来て面白いでしょう。
今回本作が付くことになった、メインのディスクとなる新作『ASIA IN ASIA: SOUNDBOARD MASTERS』は、音像の近さが際立つサウンドボードの傑作タイトルです。そして本DVDRもまた、日本初回発売版LDの優れた画質と音質でバンドとの距離の近さ、そして音楽の近さを実感出来るタイトルとなっています。個人的に音楽の良さは決して音質で決まるとは思いませんが、しかし至近距離で解像度の高い音像と接することで、音楽の本質・芯の部分に圧倒される事もまた否定出来ない事実です。そしてそれはまた、その日の音楽がどの様な人の営みによって創られたのかもよく伝えてくれるでしょう。『ASIA IN ASIA: SOUNDBOARD MASTERS』及び本作『ASIA IN ASIA : Laser Disc Edition』は、そんなあの日のエイジアの営みを、そしてそれを可能にした当時の日本の熱い洋楽ファンの営みを見事に封じ込めており、ボーナスDVDRながらも映像版「ASIA IN ASIA」の決定版と言うに相応しいタイトルとなっています。』
との事.
ASIA IN ASIA Laser Disc Edition (Special Bonus DVDR)
Live At Budokan,Tokyo,Japan 07th December 1983
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 59min.
Taken From The Original Japanese Laser Disc (SM058-0002)
1. Introduction by Mark Goodman
2. The Heat Goes On
3. Here Comes The Feeling
4. Eye To Eye
5. Sketches In The Sun
6. Only Time Will Tell
7. Open Your Eyes
8. Keyboard Solo
9. The Smile Has Left Your Eyes
10. Wildest Dreams
11. Drum Solo
12. Heat Of The Moment
13. Sole Survivor
TOTAL TIME (58:43)
Greg Lake:Lead Vocal, Bass
Steve Howe:Guitar, Vocal
Geoffrey Downes:Keyboards, Vocal
Carl Palmer:Drums, Percussion
The Heat Goes On,Here Comes The Feeling,
Eye To Eye
二点目は,初回プレスのナンバー入りステッカー付きに限っての特典ですが,1983年12月7日にテレビ神奈川(:tvk)で特別番組 「ASIA SPECIAL」 として放送された映像を DVDR化した 「ASIA Special (Special Bonus DVDR)」 です.
当時の TV からの録画で,テープ自体も劣化している関係か,画質的には少し厳しいものがありますが,メーカー情報にあるようにメンバーのインタビュー等が収録されており,貴重な映像です.大画面での観賞は,流石に厳しいかも知れません (笑)
メーカー情報では
『これは先週御好評戴いたギフトDVDR『ASIA IN ASIA - JAPANESE LIVE BROADCAST EDITION』の序章とでも言うべき別番組で、中継のあった12月7日の「独占生中継!! ASIA IN ASIA 武道館コンサート」の前番組の枠内で放映された『ASIA SPECIAL』という約40分間の番組です。つまり実際の流れではこの『ASIA SPECIAL』が放映された後で『ASIA IN ASIA - JAPANESE LIVE BROADCAST EDITION』に収録された5日の記者会見の模様や日本独自の中継が始まっており、本作と併せて観る事であの12月7日に日本が同時中継していた様子が時系列で追える様になっております。
この映像で興味深いのは、これから始まる83年のツアー(※後にASIAN INVASION '83、通称"INVASIAN '83"と名付けられた)について、ジョン・ウエットンが喋っている事でしょう。83年のツアー規模の予測や、前82年のライブと83年のライブの変化とねらいについてなど、バンド脱退前の彼が熱く語っているのが大きな特徴となっています。(※ちなみに各メンバーが喋るシーンは全て日本語の字幕が出ます)。またそうして83年ツアーについてウエットンが意気込みを語っている事や各メンバーが着ている服装から、このインタビュー収録はINVASIAN '83ツアー開始前の83年5月~7月初め頃のものと推測されるので、厳密に言えばASIA IN ASIAについて語っているものではありません。実際、この日本公演がサイマルキャスト(複数局同時放送)としての大規模な企画に変貌したのはこの年の8月で、このインタビュー映像が収録された後の事でした。だからここで鑑賞できるメンバー達は日本公演をまだ特別なものとして認識していないか、或いは認識してはいてもそれが具体的にどういったものになるかは分かっていなかった訳です。
でもだからこそこのインタビュー映像は、実際の公演日から僅か半年程度しかタイムラグがないのにASIA IN ASIAを全く語らないという視点の面白さがあり、また同時に日本公演が ASIA IN ASIA になる前の、83年ツアーの中に組まれたごくありふれた公演地のひとつでしかなかった時の様子が伺える興味深い資料映像ともなっているのです。つまりこれは、あの半年の間に日本公演が MTV や Westwood One を巻き込んで急激に巨大化したという、画面には映らない不気味な急変さも垣間見せてくれる訳です。他にもメンバーのコメントには発売直前の『ALPHA』についての私的な考察や、バンドが出すサウンドと会場の規模についての興味深い関係にも言及しており、その内容はどれも観逃せないものばかりです。また番組はこれらインタビュー映像に加えてバグルズやイエスの珍しいビデオクリップも流れるうえ、マスターに使用したビデオテープの画質も30年前のものとしては良い状態で残っているので(※掲載した実際の商品収録画面を御覧下さい)、充実した40分間をお愉しみ戴けます。
ライブが武道館から全米中継されたジャスト30年前のあの日に、日本のローカルテレビ局がその生中継前に一度だけひっそりと放映した83年エイジアの素顔。御存知の通りバンドはこの後、チケットの深刻なセールス不振によるツアーのキャンセルやウエットンの脱退という大波乱に見舞われますが、その前夜となる彼らがこれから始まる83年ツアーに対して展望や意気込みを語る様子を、そしてASIA IN ASIAという大きなイベントではなく、公演地のひとつの中に埋没する感じで日本を挙げる様子を30年後のあなたはどう御覧になるでしょうか。そして本タイトルに続けて姉妹映像タイトル『ASIA IN ASIA - JAPANESE LIVE BROADCAST EDITION』を御覧になる事で、時系列であの日の流れを追えると同時に、ロック音楽を商業的に成功させ続けてゆくことの難しさと、ASIA IN ASIAの裏側に隠れていた諸事情がより生々しく感じ取れると思います。メインのディスクとなる決定的なサウンドボード新作タイトル『ASIA IN ASIA: SOUNDBOARD MASTERS』に付属するに相応しい、あの公演を多角的に考察できるボーナス映像タイトルです。』
との事.
ASIA Special (Special Bonus DVDR)
Broadcast In Japan On 07th December 1983
[Before ASIA IN ASIA Broadcast]
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 40min.
1. Yes - Tempus Fugit
2. Yes - Madrigal
3. Geoffrey Downes Interview
4. John Wetton Interview
5. Yes - Don't Kill The Whale
6. Emerson Lake & Palmer - All I Want Is You
7. Carl Palmer Interview
8. Geoffrey Downes Interview
9. The Buggles - Living In The Plastic Age
10. The Buggles - Video Killed The Radio Star
11. Asia - Heat Of The Moment
12. Asia - Only Time Will Tell
13. John Wetton Interview
14. Sole Survivor
15. Don't Cry
16. Steve Howe Interview
17. Wildest Dreams (with End Credit)
TOTAL TIME (40:20)
Yes - Tempus Fugit
~ Emerson Lake & Palmer - All I Want Is You
Sole Survivor
~ Wildest Dreams (with End Credit)
[参考]
ASIA 1983 JAPAN Tour Dates
December
06 Budokan, Tokyo, JAPAN
07 Budokan, Tokyo, JAPAN
08 Budokan, Tokyo, JAPAN
09 Osaka Jo Hall, Osaka, JAPAN