「The Wall」の完全再現，しかも多数のサポートミュージシャン等を従え，演奏のみならずシアトリカルな一大エンターテインメントショウを行ったピンク・フロイド．
そのあまりの大掛かりなステージセット等の為，通常のライブツアーではコストがかかりすぎ，同一会場での連続公演のみというスタイルをとらざるを得なかった．1980年2月7日から開始された米国ツアー，2月7日からのロスアンゼルスのスポーツ・アリーナ 7連続公演，2月24日からのロングアイランドのナッソー・コロシアム 5連続公演を 2月28日に終了し，イギリスに戻った後，約 5月間のブランクを空けて 8月4日からのロンドンのアールズコート連続 6公演を行いました．
数年前にS,D.R Recordsからリリースされた本音源は，1980年8月4日から開始されたロンドン，アールズコート公演の記念すべき初日を完全収録しており，資料的な価値も高いものです．なお，本音源はプレスではなく CDRでのリリースとなっており，またインナーとか裏ジャケの後ろは白紙のままなので，ちゃちいというか雑な作りとなっているのは残念ですが，演奏内容・音質ともに合格点です．多分，イコライジングも殆どかけていないでしょうし，音像自体もハッキリしており，楽器のバランスも良く，観客の拍手等が遠めに捉えられています．何故，これだけ観客の拍手等が遠めに捉えられているのかは疑問ではありますが，多分特別な場所で録音された可能性も高いかと．
内容は「Empty Spaces」の 0分28秒～29秒にノイズ，このノイズは多分録音機に起因する問題でしょうか．その後，ウォーターズの MCに導かれて始まる「Young Lust」はディストーションのかかったギターが格好良いですね．「One Of My Turns」と「Don't Leave Me Now」の繋ぎ部分に関しては，バンド側の機材トラブルなのか，エンジニアのミスなのか本来SEとキーボードが入る部分が，一瞬途切れ，SEが入り，ライトの入りのミスなのか，キーボードが入るのが遅れます．この部分は不自然ではありますが，録音者とかマスターに起因するものでは無いと思います．「Another Brick In The Wall (Part 3)」の 0分42秒では，ギターでスライドバーを使用しているのか，あるいはキーボードなのかバイオリン的な音を出しており，何時もと多少異なる感覚．「Comfortably Numb」冒頭部のベースが良く聞こえ印象的です．ロジャーの「Hello」はエコーがうまくかかっていないのか，意識的に2度歌っているような感じです．ギルモアのパートはギルモアの入りが何故か一瞬遅れます．「The Show Must Go On」と「In The Flesh」の間にマスターに起因するカットがあるものと思われます．それをメーカー側がフェイドアウト等で処理しています．
メーカー情報では
「「THE WALL」リリース時のスペシャルライブツアーより，1980年8月4日ロンドン，アールズコート公演を完全コンプリート収録．全米ツアーに続きアールズコート連続6回公演を敢行，その記念すべき初日公演を収録しており、資料的価値も高い貴重なドキュメントで，本ツアーでの演奏の素晴らしさは周知の通り．バンド・セクションに4人のバック・コーラスやサポート・メンバーも加え，Disc 1の前半は"Another BrickIn The Wall"を軸とした展開に，"Hey You"から始まる第二部では緊張感を増す流れの中，名曲"ComfortablyNumb"では一際大きな歓声が起こり，デイヴィッド・ギルモアのライブならではの生々しい泣きのソロが堪能できます。
再びの"In the Flesh"からのエンディングに向かっていく様にはグイグイひきこまれてしまうような，正に圧巻の一言の演奏となっております．
音質も迫力ある生々しい臨場感溢れる録音のマスターをダイレクト収録．更に定評ある最新のデジタルマスタリングを施したハイクウォリティ仕様．」
との事です．
良質なオーディエンスが多い，アールズコート公演ですが，本作も良質なオーディエンスであり，初心者にも聴ける内容になっていると思います．
First Wall (SDR CD 271/272)
Live At Earls Court Exhibition Hall, London, UK. August 04th 1980
Disc 1
1. In The Flesh ?
2. The Thin Ice
3. Another Brick In The Wall (Part 1)
4. The Happiest Days Of Our Lives
5. Another Brick In The Wall (Part 2)
6. Mother
7. Goodbye Blue Sky
8. What Shall We Do Now ?
9. Young Lust
10. One Of My Turns
11. Don't Leave Me Now
12. Another Brick In The Wall (Part 3) - The Last Few Bricks
13. Goodbye Cruel World
Disc 2
1. Hey You
2. Is There Anybody Out There ?
3. Nobody Home
4. Vera
5. Bring The Boys Back Home
6. Comfortably Numb
7. The Show Must Go On
8. In The Flesh
9. Run Like Hell
10. Waiting For The Worms
11. The Trial
12. Outside The Wall
Goodbye Blue Sky
Another Brick In The Wall (Part 3) - The Last Few Bricks
Comfortably Numb
[参考]
The Wall Tour 1980
February 1980
7 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
8 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
9 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
10 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
11 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
12 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
13 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
24 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA
25 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA
26 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA
27 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA
28 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA
August 1980
4 Earls Court Exhibition Hall,London,UK
5 Earls Court Exhibition Hall,London,UK
6 Earls Court Exhibition Hall,London,UK
7 Earls Court Exhibition Hall,London,UK
8 Earls Court Exhibition Hall,London,UK
9 Earls Court Exhibition Hall,London,UK
[関連記事]
「Pink Floyd － The Show Mast Go On (HL001 SEX)」
「Pink Floyd － Westphalian Wall (Sigma 17)」
「Pink Floyd － 2nd Night In Dortmund (Gift CDR)」
「Pink floyd － Wall In Progress 1978 - 1979」
「Roger Waters － Sydney Wall (LEM 033)」
「Roger Waters － Defining Momnt (Sigma 68)」
「Pink Floyd － History Of "Comfortably Numb"」
![cinnamonの音楽ときどき競馬予想-The Wall Collector's Box [6CD+DVD]](https://stat.ameba.jp/user_images/20120331/11/x-cinnamon/f9/f3/j/t02200220_0300030011885571176.jpg?caw=800)
そのあまりの大掛かりなステージセット等の為，通常のライブツアーではコストがかかりすぎ，同一会場での連続公演のみというスタイルをとらざるを得なかった．1980年2月7日から開始された米国ツアー，2月7日からのロスアンゼルスのスポーツ・アリーナ 7連続公演，2月24日からのロングアイランドのナッソー・コロシアム 5連続公演を 2月28日に終了し，イギリスに戻った後，約 5月間のブランクを空けて 8月4日からのロンドンのアールズコート連続 6公演を行いました．
数年前にS,D.R Recordsからリリースされた本音源は，1980年8月4日から開始されたロンドン，アールズコート公演の記念すべき初日を完全収録しており，資料的な価値も高いものです．なお，本音源はプレスではなく CDRでのリリースとなっており，またインナーとか裏ジャケの後ろは白紙のままなので，ちゃちいというか雑な作りとなっているのは残念ですが，演奏内容・音質ともに合格点です．多分，イコライジングも殆どかけていないでしょうし，音像自体もハッキリしており，楽器のバランスも良く，観客の拍手等が遠めに捉えられています．何故，これだけ観客の拍手等が遠めに捉えられているのかは疑問ではありますが，多分特別な場所で録音された可能性も高いかと．
内容は「Empty Spaces」の 0分28秒～29秒にノイズ，このノイズは多分録音機に起因する問題でしょうか．その後，ウォーターズの MCに導かれて始まる「Young Lust」はディストーションのかかったギターが格好良いですね．「One Of My Turns」と「Don't Leave Me Now」の繋ぎ部分に関しては，バンド側の機材トラブルなのか，エンジニアのミスなのか本来SEとキーボードが入る部分が，一瞬途切れ，SEが入り，ライトの入りのミスなのか，キーボードが入るのが遅れます．この部分は不自然ではありますが，録音者とかマスターに起因するものでは無いと思います．「Another Brick In The Wall (Part 3)」の 0分42秒では，ギターでスライドバーを使用しているのか，あるいはキーボードなのかバイオリン的な音を出しており，何時もと多少異なる感覚．「Comfortably Numb」冒頭部のベースが良く聞こえ印象的です．ロジャーの「Hello」はエコーがうまくかかっていないのか，意識的に2度歌っているような感じです．ギルモアのパートはギルモアの入りが何故か一瞬遅れます．「The Show Must Go On」と「In The Flesh」の間にマスターに起因するカットがあるものと思われます．それをメーカー側がフェイドアウト等で処理しています．
メーカー情報では
「「THE WALL」リリース時のスペシャルライブツアーより，1980年8月4日ロンドン，アールズコート公演を完全コンプリート収録．全米ツアーに続きアールズコート連続6回公演を敢行，その記念すべき初日公演を収録しており、資料的価値も高い貴重なドキュメントで，本ツアーでの演奏の素晴らしさは周知の通り．バンド・セクションに4人のバック・コーラスやサポート・メンバーも加え，Disc 1の前半は"Another BrickIn The Wall"を軸とした展開に，"Hey You"から始まる第二部では緊張感を増す流れの中，名曲"ComfortablyNumb"では一際大きな歓声が起こり，デイヴィッド・ギルモアのライブならではの生々しい泣きのソロが堪能できます。
再びの"In the Flesh"からのエンディングに向かっていく様にはグイグイひきこまれてしまうような，正に圧巻の一言の演奏となっております．
音質も迫力ある生々しい臨場感溢れる録音のマスターをダイレクト収録．更に定評ある最新のデジタルマスタリングを施したハイクウォリティ仕様．」
との事です．
良質なオーディエンスが多い，アールズコート公演ですが，本作も良質なオーディエンスであり，初心者にも聴ける内容になっていると思います．
First Wall (SDR CD 271/272)
Live At Earls Court Exhibition Hall, London, UK. August 04th 1980
Disc 1
1. In The Flesh ?
2. The Thin Ice
3. Another Brick In The Wall (Part 1)
4. The Happiest Days Of Our Lives
5. Another Brick In The Wall (Part 2)
6. Mother
7. Goodbye Blue Sky
8. What Shall We Do Now ?
9. Young Lust
10. One Of My Turns
11. Don't Leave Me Now
12. Another Brick In The Wall (Part 3) - The Last Few Bricks
13. Goodbye Cruel World
Disc 2
1. Hey You
2. Is There Anybody Out There ?
3. Nobody Home
4. Vera
5. Bring The Boys Back Home
6. Comfortably Numb
7. The Show Must Go On
8. In The Flesh
9. Run Like Hell
10. Waiting For The Worms
11. The Trial
12. Outside The Wall
Goodbye Blue Sky
Another Brick In The Wall (Part 3) - The Last Few Bricks
Comfortably Numb
[参考]
The Wall Tour 1980
February 1980
7 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
8 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
9 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
10 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
11 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
12 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
13 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
24 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA
25 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA
26 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA
27 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA
28 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,Long Island,NY,USA
August 1980
4 Earls Court Exhibition Hall,London,UK
5 Earls Court Exhibition Hall,London,UK
6 Earls Court Exhibition Hall,London,UK
7 Earls Court Exhibition Hall,London,UK
8 Earls Court Exhibition Hall,London,UK
9 Earls Court Exhibition Hall,London,UK
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「Pink floyd － Wall In Progress 1978 - 1979」
「Roger Waters － Sydney Wall (LEM 033)」
「Roger Waters － Defining Momnt (Sigma 68)」
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