わたしね、こっちで大学を卒業してからスグ看護師になりたくなくて、一時期、米系エアラインで働いてたの。
約10年くらい前ね。。 これ、本当のこと。
わたしって常に迷走人生なのよぉ、何をしたいか的が定まってない。。
勤務地は、NYエリアの3大空港のひとつ。
その時の業務は主として国際線出発ゲート・国際線到着時の入国審査付近でのお仕事。
入国審査で働いていたときには本当に色々なものを目にしたわぁ。。
その中で一番強烈に覚えているのは、日本のパスポートを持った不法入国団。
ある夜ね、日本語の通訳が至急、奥に入ったところにある特別審査室に欲しいって。。
当然わたしは呼び出されて、入国審査のお手伝いをすることになったの。
奥にある、入国に不審がある方々だけが集まる取調べ室。
誰も行きたくないわよ、あそこには。
そこに到着したわたしはまず取調官から14冊の日本のパスポートを渡されたの。
そして。。「この観光客グループ怪しいんだよ。 本当に彼らが日本人か確かめてくれ」というのがわたしの任務。
とりあえず、そのパスポートは5年用の青いやつ。
14冊一つ一つ目を通してみたの。
本当によくできていて、ひと目ではわからないの。
でもね、おかしな点を3つ発見したわ。
ひとつ目は、パスポートの一番最後のページの交付官庁のところ。
14冊とも本籍はまちまちなのにそろいもそろって同じところのスタンプだった。
ふたつ目は、皆さんのお名前。
コレ、冗談じゃなくて本当なんだけど。。 皆さん、芸能人のお名前を足して二で割ったような名前。
今でも覚えているのが、反町拓哉さんとか中居吾郎さんとか。。
あれあれ??
女性の方もそんな感じで。。 もう笑ってしまうしかない状態。
最後は直接、ひとりひとり日本語でいくつかの質問。
見た目は皆さんアジア系で日本人に見えないわけではない。
でも、コレですぐ判ったわぁ。。 みんな日本人じゃなかったってこと。
だって、日本語が変。
リーダー格の二人はすごく流暢。。 でも何処かしっくりこなかったの。
そしてね、そのうちに観念して自首しはじめたの。
まぁ、実はどこの国出身でどうやってそのパスポートを手に入れたから始まって、不法入国団のことまで。。
あぁ、残りの12人は論外だったわ。
日本語、まったく話せない方々ばっかりだったの。
こんな事あるんだぁ。。 ってびっくりした出来事。。
ここはアメリカ。。
アノ人たちは日本のパスポートを持ってアメリカに入ろうとしたの。
しかも、高いお金を払って全てを偽って、ヨーロッパからの便で。。
そこまでして、やってきたい国なのかなぁ、ここは。
日本とアメリカ。
わたしにとったらどっちがいいのだろうか。。