周りに迷惑を掛ける働き方とは
パートとして働こうと決めた時
どんな条件を仕事先に求めますか?
今でこそ社会保険に加入して
働いていますが
私が飲食店にパートで
入社した時は扶養内の
月8万円に抑えて働いていました
少しでもオーバーすると
扶養から外れてしまうから
シフトを提出するときは電卓片手に
時給と出勤日数と出勤時間を計算して
今月は子供の行事予定が◯件あって
その分を何処かで補うために
どこかで出勤時間を増やすか
出勤日数を増やすかして調整する
今月はこれくらい出勤して
合計何時間働けば
扶養内ギリギリの金額で
働くことができるから
提出したシフト通りに
入れてください!
と毎月毎月店長に
お願いしていました
他のスタッフもいる以上
私だけ希望通りにするわけにも
いかないのは分かってはいたけど
生活がかかっているし
一円でも多く稼ぎたかったし
遠慮しちゃだめだと
考えていたんです
月8万の壁が
月10万の壁になった時
2万円の猶予が生まれることが
嬉しかった
けれど現実は甘くない
2万円増えたところで
生活の質が格段に
向上するわけじゃないんですよね
8万の壁が10万の壁になったら
今度は10万円に抑えるように
電卓片手に
時給と出勤日数と出勤時間を計算して
子供の行事予定の数を計算して
その分をどこかで補うために
出勤時間を増やすか
出勤日数を増やすかして調整する
8万だろうが10万だろうが
何も変わらないんです
月末になると
毎日退勤するたびに
自分の計算と照らし合わせて
オーバーしないか気になって
オーバーしそうなら
シフトを調整する必要も
出てきたりして
めんどくさいけど
オーバーして扶養から
外されるくらいなら
我慢しないと…
今月はこのまま働いたら
オーバーするから
時間削らないといけないな
みんなに迷惑がかかるけど
仕方ないよね…
スタッフが多い日に
休めないか相談してみよう
提出したシフト通りに
してもらわないと困るくせに
月末になってオーバーしそうなら
出勤時間や出勤数を減らしてもらう
わがままばかりで
周りに迷惑をかけながら働く
それが私の働き方でした
子供はどんどん成長して
食費だって嵩むようになってきた
水道代だって高くなってきた
このまま同じ働き方を
続けていくことに
いずれ限界が来ることは
薄々気づいていたこと
でもまだ先の話だし…
そうやって楽観的に
考えていた私が
本格的にこのままじゃいけない
そう思えたのは
夫の不倫がきっかけでした
離婚という2文字が
頭をよぎった時
もしも今離婚したら
どうやって生活していくんだろう
子供との生活は?
家のローンは?
そもそもこの家を出ていく
引越し費用すらなくない…?
恥ずかしながら貯金など全くなく
先ざきの必要なお金が
一円もないことを
目の当たりにしたんです
もしも旦那に離婚したいって
言い出されたら
縋るしかなくなってしまう
経済力が無さすぎて
旦那に親権を譲れと言われたら
旦那の言う通りにするしか
なくなってしまう
経済力がないということは
離婚するしないの選択が
自分の意思で出来ないという事
今のままじゃ離婚もできない
出ていくこともできない
決定権を旦那に譲るしかできない
そんな自分が情けない…
だからこそ
経済力をつけようと
思ったんです
毎月の出勤時間と出勤日数を計算して
電卓を叩いて月々に稼げるお金を
計算するんじゃなくて
この先、離婚するという
選択を迫られた時に
子供の親権を守れて
私一人だったとしても
子供との生活を
今まで以上に安定させて
不自由なく暮らせるくらいの
経済力を身に付けたい
そう思ったんです
正社員でもなく
今より時給のいいパートでもなく
起業という選択をしたのは
子供達との生活を見据えた時に
安定した生活を手に入れるには
正社員で働く旦那以上の収入を
得る必要があると思ったから
起業すれば自分の努力次第で
それが叶えられると
知ったから
資格もスキルも学歴もない私が
正社員に採用されるために
有利になりそうな資格を取る
勉強をするよりも
雇われではなく
自分の力で稼ぐスキルを
身につけるために
勉強した方が早い
そう気づいたんですね
資格もスキルも学歴も
正社員経験もない35過ぎた
パート主婦でも
0から学ぶことは出来るんです
もしも学ぼうと決意して
行動していなければ
今頃私は
旦那の不倫を無かったことにしようと
必死で平然を装って
旦那に嫌われないように
捨てられないように
離婚したいって言われないように
必死になっていたと思う
毎日子供の前と旦那の前と
職場で笑顔を張り付けて
無理やり笑って乗り切って
暗い毎日を送っていたと思う
起業のきの字も知らない世界に
飛び込むのはとても
勇気が必要だったけれど
その勇気を出したことで
前を向いて自分の未来について
しっかり地に足をつけて
考えられるようになったんです