アルバムのお話。


タイトル Headlines and deadlines The hits of A-ha

ミュージシャン A-ha

発表 1991年



ノルウェーのバンドA-haのベストアルバム。

USや日本では「Take on me」くらいしか知られてないかもしれません。

ですが映画007の主題歌を担当したり、母国ノルウェーやUKなど欧州圏では高い人気を誇りました。

ここまで地域格差のあるミュージシャンも珍しいかもしれません。


お馴染みデビューシングル「Take on me」


鉛筆アニメのミュージックビデオが画期的。
CMなど色んな場面で鉛筆アニメが濫立したように覚えています。
ビデオも哀愁のシンセポップメロディも秀逸でノルウェー1位、全英2位、全米1位。
なおこのバージョンはリメイクであり、リメイク前はまず売れなかっただろう寂しいテイクでありました。
ボーナストラックなどで聴くことができます。

「Cry wolf」

2ndアルバム収録で、個人的に好きな曲。

ノルウェー2位、全英5位、ながら全米50位。

2ndアルバムにして地域格差が出てしまっております。

哀愁シンセポップ路線から骨太なアナログロック路線に舵を切ったのがUSでは受けなかったのかなぁ🤔


「The living daylights」


前述の映画「007 The living daylights」の同名主題歌。
ノルウェー1位、全英5位。
007の主題歌でもUSではチャートインせず。
なお007の映画音楽といえばジョン・バリー氏が第1作「ドクター・ノオ」から担当。
この曲はバリー氏とA-haの共同制作ながら二者の志向は平行線をたどり、映画サントラ版とA-haアルバム版の二種類が世に出るという異例の事態。
これでバリー氏はロック系のサウンド、ミュージシャンに自分の感性がついていかないと限界を感じ、この作品を最後に007の音楽担当を降板したらしいです。

「The blood that moves the body」


このベストアルバムは1st~4thアルバムまでの初期の楽曲から選曲。
この初期の時期、具体的には1stアルバムから2ndアルバムのところで最初のサウンドの変化が起こり、以降はそれの継承という感じがします。
アタシは個人的には変化以降の骨太路線も負けず劣らず好きなのですが、特にUSではあまり受け入れられなかったようです。
それはそれとして欧州圏では高い人気を維持し、活動休止期間はありつつもメンバー不動で現在も活動中です。