椎名誠著「哀愁の町に霧が降るのだ」全2巻を読み終えました。



執筆は1981~82年。

椎名さん37歳のとき。

椎名さん、その友人たちの少年~青年期のお話を描いた作品。

高校生から始まり、大学生あるいはサラリーマンになって数年くらいまでのことが描かれています。

特に格安アパートで親しい友人たちと共同生活をされていたのですが、その時期の騒動なんかがメインとなっています。


若かりし頃を変に美化することなく、ときに馬鹿馬鹿しく、それでもときには甘酸っぱく描かれています。


この若かりし頃の思い出というテーマの作品は人気が出たのでしょう、シリーズ的に続編が執筆されています。

椎名さんが出版社に勤めていた時代を描いた「新橋烏森口青春篇」は1988年NHKで連続TVドラマ化されました。

椎名さんを緒形直人さんが演じていました。

ドラマもなかなか面白かったです。