高橋昌也著「ガンダム・センチネル ~Aliceの懺悔」を読み終えました。


ガンダム小説です。

舞台は宇宙世紀0088。
アニメ作品との関連でみるならば、「機動戦士ガンダムZZ」の少し前。

宇宙移民による反地球連邦運動と、地球連邦政府・連邦軍による制圧方針などの対応を巡り、対反地球連邦運動への厳罰を謳う軍内部のタカ派組織「ニューディサイズ」が武装蜂起。
いわば内部分裂した身内同士の軍事衝突に発展、というお話。

連邦軍内部ですから双方の組織にタイプの異なるガンダムタイプのモビルスーツがあり、それらが戦火を交えるということになります。

またタイトルに出てくるAliceとはどうやら自律思考をもつモビルスーツ制御プログラム。
今でいうAIのようなものと思われます。

執筆は1990年ごろ。
ですので今ほどAIが発達していない時期ではありますが、それが描かれ、その30年後にはそれなりに普及しているわけです。
この点についてはSFの世界の要素がまた一つ実現したということですな。

モビルスーツの肝である自立、二足歩行のロボット制御技術はいまだ発展途上ですが、これもそのうち実現しそうな感じがありますな。