長編を読み始めました。

池波正太郎著「真田太平記」全12巻。



始まりは織田信長軍に負けた武田勝頼の自害で武田氏滅亡のところから。

信州を治める真田家は真田幸隆より武田氏に仕え、今の当主はその子、昌幸という時期です。

この昌幸というのはなかなかの策士。

どの勢力について生き延びるか、が真田家としての最大の判断となっていきます。

物語の冒頭は真田が抱える忍びの視点での描写が多いのも特徴ではないかと思います。


本能寺の変、賤ケ岳の戦い、小牧長久手の戦いなど、真田家とは直接関係がないと思ってきた出来事が実は小規模大名の真田家にとってはどちらにつくかで重要な岐路である、ということがかかれております。

昌幸は秀吉勢に与し、徳川軍と上田城を巡る戦いに突入します。

序盤のメインイベントはこの上田城の戦いではないかと思います。

そしてその後の秀吉による小田原北条攻略までが作品の序盤です。


だいぶ前に一度読んでおりましたが再読です。

NHK大河ドラマ「真田丸」で脚光を浴びたのが真田信繁(幸村)。

その頃図書館に行った時に初老の男性が司書の人に「真田幸村の本、ある?」となんともアバウトな質問をしていたのが耳に入ったのを覚えております。

その方、本を読みなれない、あるいは図書館を普段利用してない人なのでしょう、と思ったものです。


なおアタシは大河ドラマはあまり見ません。

歴史好きですが、書物で読むのが好きです。😅