永井路子著「美貌の女帝」を読み終えました。


時代は7世紀終盤~8世紀。
飛鳥時代終盤から奈良時代にかけて。
女帝である持統天皇の統治下以降の皇室のお話。
持統天皇の孫娘である氷高皇女、後の元正天皇が主人公。
当時の宮廷は蘇我氏末裔が隆盛。
持統天皇も蘇我氏系。
台頭を図ろうと画策するのが後に隆盛をきわめる藤原氏系。
蘇我vs藤原の権力争いのなかで皇位を継ぎ、その争いに終始する元正天皇の姿を描いた作品。

この時代を描いた作品は少ないのではないかと思います。
以前に永井さんの作品を何冊か読みました。
そこで他の作品を調べてみたらこの時代を描いた作品があることがわかり、読んでみようと購入しました。

今の皇室制度では女性天皇を認めていません。
他国の例を見たり、こういう書物を読むと日本も女性天皇を認めるべきだと思います。
現に今の皇室は後継者が少なすぎで、男性が絶えようとしています。
議論はしているのでしょうが、早めに女性天皇の認可をしてほしいと個人的に思います。