アルバムのお話。


タイトル Midlife:A beginner's guide to 

ミュージシャン Blur

発表 2009年


90年代のブリット・ポップ・ムーブメントの筆頭格であり、同時期のオアシスとブリット・ポップの王座を争ったブラー。
2004~2008年の間はギタリストのグレアム・コクソン氏脱退により活動休止となりましたが、2009年にコクソン氏が復帰。
復帰後にメンバーによる選曲で制作されたベストアルバムがこの作品。

ブラーは1990年にメジャーデビュー。
1stアルバム「Leisure」が全英7位と好評価で始動。
1994年の3rdアルバム「Parklife」が全英1位に。
以降現在に至るまでの7枚のアルバム全てが全英1位というUKトップクラスのバンドです。

このベストアルバムは1stから2003年の「Think tank」までの楽曲から選曲されています。

3rdアルバム「Parklife」からの先行シングル「Girls & boys」

アタシはこの曲でブラーを知りました。
チープなシンセ、コミカルなベースラインが特徴で耳に残りました。
全英5位を獲得。

1st収録のどこか悲しげな「Sing」

映画「トレインスポッテイング」の劇中曲に用いられました。

パンキッシュな「Song 2」

ポップ路線からストイックな雰囲気に変化したアルバム「Blur」より。

このベストアルバムでブラーの歴史を振り返ると、何となくUKのベテラン・シンガーソングライターであるエルヴィス・コステロ氏の雰囲気というか作風に似ているような感じをおぼえました。
何が出てくるか楽しみな福袋的なアルバムもある一方でシンプルなロックに回帰したりするところ。

ブリット・ポップ・ムーブメントの名の下に数多のバンドが出てきて、そして淘汰されました。
そこを現在まで生き残り進行形で活動しているところ、好敵手と言われた同時期のバンド、オアシスが活動を停止してしまったことを考えると、最終的な勝者はブラーなのかなぁ、と思えました。