兵庫県警須磨署は4日までに、微量の大麻を隠し持っていたとして、大麻取締法違反(所持)の疑いで神戸市の中学3年の女子生徒(14)を逮捕、送検した。神戸市では昨年12月から今年1月にかけ、女子中学生らが大麻を所持していた疑いなどで相次ぎ逮捕、補導されている。神戸の女子中学生の間で大麻が簡単に入手できる“コネクション”ができている可能性が出てきた。

 またしても神戸の女子中学生だ。3日未明に逮捕された中学3年の女子生徒は「使ったことはないが、大麻と知って持っていた」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は2日午前、神戸市須磨区の自宅で制服の上着ポケットに約0・09グラムの乾燥大麻を所持していた疑い。県警神戸西部少年サポートセンターに「女子生徒が大麻を持っているようだ」と通報があり、連絡を受けた母親がチャック付きポリ袋に入った大麻を発見し須磨署に届けた。1回で使い切るほどの量という。

 女子中学生の“大麻汚染”がやまない。兵庫県警少年育成課が1月7日に発表した事件では、長田区の市立中学2年の女子生徒(14)と兵庫区の店員少女(16)、別の市立中学に通う須磨区の2年の女子生徒(14)が大麻を所持していた疑いで逮捕。別の中学2年の生徒(13)も補導された。

 店員少女は交際している長田区の少年(19)からもらったと話していることが分かっているが、この少年は別の兵庫区の中学3年の女子生徒(15)に大麻を譲り渡したとして県警に逮捕されている。

 須磨署によると、今回の女子生徒は、1月に逮捕された女子中学生らのうち1人と知り合いと話しているほか「神戸・三宮周辺で知り合った(逮捕された女子中学生とは別の)神戸市内の同学年の女の子から3月にもらった」と供述。中学生らティーンエージャーの間に複数の大麻入手ルートがあるとみられ、入手経路について詳しく調べている。

 神戸市教育委員会の玉置章司指導課首席指導主事は「1月に事件が発覚して以降、かなりの指導をしていたにもかかわらず新たな逮捕者が出たことに驚いている。どれほどの広がりが出ているのか、対策を取る必要がある」と話している。

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兵庫県警 大麻取締法違反 須磨区 を調べる

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