サムライカウンセリング1 「営業マン・ジョンの小学校時代」 その1 | フラクタル心理学開発者から 心理分析を学ぼう

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フラクタル心理学開発者がお答えします。ご質問をお待ちしております。

TAWの真髄、TAWフラクタル現象学について

解説している本です。

これを読むと、この世界があなたの思考でできていることが

わかります!

ぜひ一度お読みください!

Kindle版です。

 

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さて、しばらくブログをお休みしておりましたが、

 

今日から、新しいシリーズを始めます。

フラクタル心理学をドラマで知る、

ドラマシナリオシリーズ

「サムライカウンセリング」

です。

 

舞台はロサンゼルス。

ウィルシャー通りの裏手に事務所を構える

老弁護士デービッドのところに、

今日も一人の相談者が現れる。

そして、彼はベルエアに住む

一人の日本人女性を紹介されるのだった…。

 

シナリオタイプなので、さらりと読めると思います。

どうぞ、お楽しみください。

 

第1回目は、「営業マン・ジョンの小学校時代」より、

その1です。

 

英語版はこちら。

 

 

 

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営業マン・ジョンの小学校時代

 

テーマ・“出した分だけ戻ってくる” 

 

 

Cast List 

 

登場人物:レギュラー 

Madam Maya(F.カウンセラー) 

Satoru (マダムの弟子/ボディーガード/付き人) 

David(弁護士) 

Robert Sebastian (執事)  

 

 

シーン1

 

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デービッドの弁護士事務所。弁護士事務所らしくない和風のインテリア。

デービッドとジョンが差し向かいに置かれたカウチに座っている。 

 

ジョン  

(怒り心頭という様子で)

 

顧客が相次いでキャンセルしてきたから、

おかしいと思ったんですよ。

そしたらケインが、顧客を横取りしてたってことが分かって。

それで、裁判を起こしたら、今度は、

向うからハラスメントで訴えられたというわけなんです。 

 

デービッド 

ふーむ。では、五年前に、この会社をはじめる前は、何を? 

 

ジョン 

最初は、ある企業に勤めていました。

しかし、どうも人間関係がうまくいかなくて。

それで四年でやめたんです。

だから、次は、経営をしたいと思い、お金を集めて何人かで会社をつくったんです。

でも、結論を言うと、結局その会社も辞めざるを得なくなり、投資しした分は全部パアですよ。 

 

デービッド 

原因は? 

 

ジョン 

いや、一緒に仕事を始めた仲間たちと、うまくいかなくなって…。

あれもハラスメントで訴えたってよかったんだ…。

でも、金がなかったのでそれもできずに、妻の父親からお金を借りて、今の会社を始めました。 

 

デービッド 

つまり、いつも職場に嫌な奴がいる、ということですかね? 

 

ジョン 

まあ、そういうことです。いつも、何かががうまくいきそうになると、誰かにぶち壊される。 

 

デービッド 

そして、同じシチュエーションが生じる。 

 

ジョン 

いや、今の会社は、しばらく軌道に乗っていたんです。

利益もそれなりに出ていたし、義父への借金もほとんど終わっていて、

これからやっと貯金ができるところまできていたんです。 

 

デービッド 

でも、このままいけば、同じような結末へ向うと不安になった。 

 

ジョン 

そうでです、だから、ここに相談に来たんです!

俺の成功を妨害する、ケインの奴を、裁判で叩きのめしてやる! 

 

デービッド 

まあまあ、落ち着いてください。 

いいですか。この世には、同じような目に何度も遭う人もいれば、

一度も遭わない人もいる。車の事故だってそうだ。

相手が原因の事故だって、何度か人にぶつけられる人と、

一度も人にぶつけられたことがない人がいる。

そう思いませんか? 

 

ジョン 

え? そうかもしれないけど…。それが何だっていうんです? 

 

デービッド 

この世には、偶然のように思えて、実はそうではないことがあるということですよ。 

 

ジョン 

え? いや、そんなことはどうでもいいんです。

とにかく僕は、裁判に勝ちたいんだ。こんなことは許せませんよ。

ただ地道に働いている俺が、どうしてこんなひどい目に遭わないといけないんだ…。 

 

デービッド 

ふーむ。あなたにとって、この世界は理不尽で、突然不幸がやってくるところなんですね…。 

 

ジョン 

で、今の弁護士に言われたんです。

賠償金を取るための弁護は成功報酬でできるが、ハラスメントの疑いを払う裁判は、

無料ではできない。まあ、当然ですよね。

あなたはもう引退していて、気に入った仕事であれば、無料で引き受けてくれると聞いたので。 

 

デービッド 

そのとおりです。私は、実費しか請求しません…。ふーむ、そうだな… 

 

(デービッド、自分のデスクまで歩いてゆき、引き出しのなかから名刺を出して、それをジョンに差し出しながら。 )

 

デービッド 

これ。あなたに、もっとぴったりの場所ですよ。その人にかかれば、裁判をしなくてもうまくいくかもしれません。 

 

ジョン 

えっ、裁判をしなくてもいいかもしれない方法って…いったいなんなんです?

(訳が分からないような顔)

…まさか、殺し屋を雇うってことじゃないでしょうね? 

 

デービッド 

いや、そのほうがお金はかかるでしょうよ。コホン。

…フラクタル・ライフ・カウンセリング/進化した世界の理論をもちいたカウンセリングですよ。 

しかも、無料でやってくれます。 

 

ジョン 

ハ? フラクタ…ライフ? 

 

デービッド 

魅力的な日本人女性ですよ。まあ、試しに行ってごらんなさい。 

 

ジョン、食い入るように名刺の文字を見る。

そこには、Madam Maya,フラクタル現象学開発者、

FRACTAL LIFE Counseling with TAW 

– Theory of an Advanced World. 

とある。住所はベルエアだった。

(続く)

 

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