★第154話:やっと雨が降った | 中高年の中高年による中高年のための音楽

中高年の中高年による中高年のための音楽

10年続けたYahoo!ブログから移転してきましたが、Amebaのブログライフも4年を越えました。タイトルは当時と同じ「中高年の中高年による中高年のための音楽」です。
主にオールディズが中心の音楽を紹介しています。よろしくお願いいたします。

 昨年の10月から、自社管理人が滞在するマンションの巡回を行っている。慣れないことだらけで、ブログをはじめ、他のことに対するゆとりを全く失くしてしまった。それが今も続いている。

 もちろん、新しい発見や、楽しいことはたくさんあるので、仕事に余裕が出来たら、追々本ブログでお伝えして行きたい。

 

雨が少ない

  少ないと思っていた雨がようやく降った。それも雪が混じって。この28日は寒い一日だった。雨が降らないのは外勤が主たる者にとっては非常に助かるので、特に冬の季節は有難い。それでもあまり少なすぎて水不足になるのも心配なので、少し調べてみた。(下表の通り) なお、1月は後2日残っているので、資料から外した。

 やはり、昨年の11月と12月は、例年に比べて非常に少ない。

 

日本で雨の季節とは

 ところで、「雨」と言えば「梅雨」の月、6月のイメージがある。しかし、先のデータを月別の構成比で見るとそうではない。次のグラフを見ると、9月、10月に続き、6月の降雨量は年間で第3位と、意外な結果であることが分かる。日本では、梅雨より、秋雨前線とか、台風ということなのだろう。

 

冬の雨

 日本の良さの一つは、四季の違いを表現する語彙の豊富さだ。こんな情緒のある国は世界中どこを探してもないはずだ。「雨」は季節によりいくつもの表現があり、季語になっている。

 冬には次のような雨がある。

山茶花梅雨(さざんかつゆ):11月下旬~12月上旬の山茶花が咲く季節にぐずつく雨。

時雨(しぐれ):晩秋から初冬にかけて、ザーッと勢いよく降り、すぐにカラッと晴れる雨。

冬雨(とうう)、寒雨(かんう):冬の冷たい雨。

氷雨(ひさめ):晩秋から初冬に降る氷の粒が混じった冷たい雨。

凍雨(とうう):氷が雨のように降ること。雪が雨に変わる時によく見られる。
村時雨(むらしぐれ):ひとしきり強く降っては通り過ぎてゆく雨のことです。

片時雨(かたしぐれ):空の片側だけ時雨が降り、片側は晴れている冬の天気。

横時雨(よこしぐれ):横殴りに降る時雨のこと。

 

 24節気で見たとき、こんな図で表わせる。なお、今年の立春は例年(2月4日)とは違い、2月3日である。

 ここにある、寒九の雨(かんくのあめ)とは、寒に入って9日目に降る雨。豊年万作の兆しといわれる。また、寒明の雨(かんあけのあめ)とは、立春を過ぎた頃に降る雨のこと。さらに、四温の雨(しおんのあめ)とは、冬の終わりの「三寒四温」のとき、暖かい四日間に降る雨のことをいう。

 

冬の雨の歌

日野美歌/氷雨(1982年)

都はるみ/大阪しぐれ(1980年)

 

昭和歌謡と雨

 昭和歌謡には「雨」が題名の曲が多い。タイトルを追うとその他に、「夜」「恋」を合わせた3語が目立つ。しかも大半が「女心」を歌っている。

 山折哲雄齋藤孝「『哀しみ』を語りつぐ日本人」(PHP研究所、2003年、画像左)によると、次のように記されている。

 「かつて田植え(画像右)といえば、長雨の時期に行われるもので、先にも触れたように、梅雨時の風物詩ともいえるものでした。

 この時期に田植えをしていたのが、早乙女という農村の若い女性たちです。農村に伝わる古い慣習からいえば、田植えとは神様の降臨を仰ぎながら行うものだったから、早乙女は身を清く保つために、田植えの期間、男性と交わってはならないとする性的なタブーがありました。それだけに、この男性と交わってはならないという期間に、早乙女たちの男性への憧れは、かえって強化されたわけです。

 それゆえ、次第に梅雨という季節と、恋、愛という感情が深く結びつくことになります。さらに、そこに長雨という自然現象が加わり、万物が腐敗する長雨の中で恋に悩み耐え抜くという、典型的な日本女性のイメージが出来上がっていった」

 

雨と、切ない恋の歌

朝丘雪路/雨がやんだら(1970年)

八代亜紀/雨の慕情(1980年)

川中美幸/遣らずの雨(1983年)

歳を取ったせいか、思わず涙が出る歌ばかりだ

 

色の付いた雨

野口五郎/オレンジの雨(1973年

八神純子/みずいろの雨(1978年)

 

ニューミュージックの雨

イルカ/雨の物語(1977年)

五輪真弓/雨宿り(1986年)