★第93話:今の仕事も残り5日 | 中高年の中高年による中高年のための音楽

中高年の中高年による中高年のための音楽

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 今の仕事もいよいよ残り5日となった。

 

引継ぎ

 

 「飛ぶ(立つ?)鳥、跡を残さず」とばかり、今急ピッチで引継ぎ書を作成しているが、通常の仕事をしながら長時間これにかまけることも出来ない。「たかが管理人、されど管理人」40ページにもなろうとしている。それでも、何とか辞めるまでには完成しそうだ。

 後任がすぐに見つからず、当面何人か交代で対応するという。特定の引継ぎ者がいないので、文章化は欠かせないが、ちょっと気張ってしまった。

 新しい仕事でもマニュアルなるものをいただいたが、2ページほどで、多分仕事に着くと相当苦労すると思う。

 

マニュアル作成の経験
 
 振り返って見ると、会社生活の後半はマニュアル作りに励んだような気がする。その主な理由は、仕事の標準化である。「後工程に迷惑をかけない」という理由もある。転職が多かったせいもあるが、前任者ときちんと引継ぎを行ったことはほとんどない。それで、当初は本当に苦労をした。

 今の仕事もきちんと引き継げたわけではない。そう言う意味では、前任者もいて、3日間も行うことが出来た新しい仕事は運が良かったのかも知れない。
 自分の職責の関係で最初は「営業マニュアル」だった。「総務マニュアル」を作成したこともある。しかし、最大のレガシーと思っている大作は、今から11年前、定年前の最後の仕事として社員教育用に一人で作った、100ページに及ぶ「〇〇会社ハンドブック」である。この作成には1年かかり、索引や、用語解説の付録もつけた。

 その会社のOB会に行くと、それが何度も改訂されて、11版となり、現在も使われているという話を担当者から聞いた。何度も改訂されたとは言え、過去勤めていた会社で今も自分の作品が残っているのは、本当に嬉しい。
 
 そういったマニュアルを作成するとき、まずやらなければならないのは、表記の基本方針を決めることである。
1.「です・ます」調か「だ・である」調か?
 正式には、「~です/~ます」を敬体、「~だ/~である」を常体というようだが、どちらの文体にするか決めること。ちなみに大体自分は「だ・である」調にしている。
2.ナンバーの振り方や字体は?
 Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ…、1.2.3…、①②③…などナンバーの振り方の順番を決める。フォント(字体、字の大きさ、太字にするか斜体にするか)、半角か全角か、西暦か和暦かなどを決める。
 ちょっと細かいが、外国語で「バ」「ビ」「ブ」「ベ」「ボ」という言葉の表現の統一も望ましい。「ヴァ」「ヴィ」「ヴ」「ヴェ」「ヴォ」にするか。例えば、フォーエヴァーか、フォーエバーか、エルヴィス・プレスリーなのか、エルビス・プレスリーかなど。
3.出来るだけ多くの読者に見てもらえるよう工夫する
 重要な言葉や文章に色付けや網掛けをする。写真、画像、イラストを多用する。簡潔な箇条書きや見出し、小見出しを使う。
 
お別れの食事会

 

 これまでマンションの管理人は居住者の方とは必要以上に仲良くなってはいけないという指導を受けてきた。えこひいきがあってはいけないという戒めだろうが、もうすぐ辞めるのでもういいだろう。

 

 昨日は居住者のご夫婦との食事会だった。仕事が終わった後、ちょっと夕食には早い16時半から。楽しい会話が続き、2時間半もおしゃべりが続いた。帰りがけ、「まだ5時間位はいけそうですね」と話したぐらい、時を忘れるほどだったが、久しぶりに長話しをしてしまった。

 

 残りの5日間はあっという間に過ぎるだろう。親しい人との別れと新しい出会いが待っている。環境が変わるのに慣れた人生だったが、いざ別れるとなると後ろ髪を引かれる思いだ。果たしてこの決断が正しかったどうかは、後で分かるときが来るが本音を言うととても不安である。

 

 でも、この3年間、本当にいい人たちに出会ったことに心から感謝している。自分はとても運がいい。

 

 「さびしさに 何とはなくて 来て見れば うれし桜の 花ざかりかな」

 

奥田美和子/人生に乾杯を(2012年)