〇浅学非才
「浅学非才」という言葉がある。知識に乏しく才能がないという意味だが、どうやらこれはあいさつの枕詞で使う謙譲語のパターンの一つのようだ。実は、こういう場合、大体が当の本人はそう思っていないことの方が多い。
前作・「本日ブログ人生10年を迎えた」では、ブログで何を得たかということについて触れたが、このことを忘れていた。
これは謙遜でも何でも無く、いかに知らないことだらけでこれまで生きてきたか、ブログを書くことによって、改めて自分の「浅学非才」さを悟ったものだ。
〇雑学
知らないのは、何も仕事や学問的な知識だけではない。いわゆる「雑学」である。
雑学とは、「系統立てて研究したものではないが、広い分野に渡っている知識」のことをいう。
今では雑学に関する番組は多いが、フジテレビ系のバラエティ番組「トリビアの泉~素晴らしきムダ知識~」(2002年~2012年、画像)が雑学ブームに火をつけた。
雑学とは、「系統立てて研究したものではないが、広い分野に渡っている知識」のことをいう。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20191201/05/wyxc-2k/11/2d/j/o0225022514655405135.jpg?caw=800)
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20191201/05/wyxc-2k/4c/a4/j/o0149015014655405137.jpg?caw=800)
「トリビアの泉」のスーパーバイザーだった雑学の大家・唐沢俊一氏(60歳)(写真)によると、「雑学は何の役にも立たない知識だが、人生の潤滑油である」だという。
けれども、役に立たないものほど大切なものはない。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20191201/05/wyxc-2k/9b/01/j/o0186027114655405139.jpg?caw=800)
ところが、雑学の知識は仕事や生活に大いに役立っていると思っている。
「アイスブレイク」というが、初めての相手と話すとき、緊張感をほぐすのに雑学が果たす役割は大きい。自分は多分人と溶け込むのは早いと自負している。それは、雑学がとても役に立っている。具体的には「地理」の知識が一番有効だ。ほとんどの人は、自分の出身地のことを知ってくれるのは嬉しいものだ。
〇テレビを見てがっかりすること
最近は日本が大好きな外国人についての番組が多い。その人たちをインタビューする記者があまりにも日本について知らないのにがっかりすることが多い。
外国人から「そんなことも知らないの」と言われている姿を見て、赤面するのは自分だけだろうか。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20191201/05/wyxc-2k/b6/ed/j/o0608043514655405142.jpg?caw=800)
最近のテレビ番組で、「チップイン」という言葉に対して、インタビューアーが知らないことを伝えると、7歳の子供に上記と同じような辛らつな言葉を返されていた。
ゴルフしなくてもいいので、初歩のゴルフ用語ぐらい、インタビューする記者は知っておけよと思ったものだ。
しかし、スポーツは専門用語が多いので、経験者でないと分かりずらい言葉が多いことも事実だ。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20191201/05/wyxc-2k/25/c8/j/o0154030014655405145.jpg?caw=800)
自分は見延選手のことも、エペが何たるかも知らなかった。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20191201/05/wyxc-2k/5c/a2/j/o0186027014655405147.jpg?caw=800)
フェンシングには3種目有り、一番有名なのがフルーレで、今は日本フェンシング協会会長の太田雄貴(現在33歳、写真)がオリンピック北京大会(2008年)で銀メダルを取ったのはフルーレだ。
彼が銀メダルを獲得するまでは、フェンシングは1896年の第1回アテネオリンピックで正式競技に採用された8競技(競泳、体操、レスリング、フェンシング、
射撃、自転車、テニス、陸上)の中で、日本が唯一五輪メダルを獲得していない競技だった。
射撃、自転車、テニス、陸上)の中で、日本が唯一五輪メダルを獲得していない競技だった。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20191201/05/wyxc-2k/60/e5/j/o0152030014655405150.jpg?caw=800)
フェンシングには「フルーレ」「エペ」「サーブル」の三種目があり、使用する剣・ルールがそれぞれ異なる。
■フルーレ
ルールの特徴は、「攻撃の権利の尊重」にある。先に攻撃をした選手(先に腕を伸ばし剣先を相手に向けた選手)に「攻撃権」と呼ばれる「攻撃の権利」が与えられ、防御側は、パラード(相手の剣を払いよけること)を成功することによって「攻撃権」を得ることができる。
■エペ
「積み重ねでしか自分を超えられない」。成功者にしか語れない含蓄のある言葉だ。
■エペ
エペの攻撃は、フルーレと同様に「突き」のみを使用し、全身すべてが有効面となる。
■サーブル
サーブルの攻撃は、「突き」だけではなく「斬る」ことでも得点になる。馬に乗って戦うことから由来して、有効面はフルーレより広く、両腕・頭部を含む上半身全部。フルーレ同様に「攻撃権」がある。
一般的に、ここまで知る必要はないかもしれないが、何でもある程度まで知っている人は尊敬すべき対象で、教養がある人だと思う。「反知性主義」の風潮は恥ずべきことだ。
最後はイチロー選手の、28年に及んだ現役生活に終止符を打った引退会見の一言。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20191201/05/wyxc-2k/df/cd/j/o0219023014655405151.jpg?caw=800)
いつまでも知識不足を自覚し、知識の吸収に尽くすことは人間として大切なことで、人間が人間たる所以だと思う。
「言いなり」とか、「思考停止」といわれるのが一番聞きたくない言葉である。