有名な夫婦の妖怪です。

同一とも言われていますが、それはさておき。


話の流れとしては――


濡れ女が通りがかった人に赤ん坊を抱かせて姿を消す。

危機を感じて逃げようとするものの、赤ん坊が石のように重くなって手から離れない。

そうこうしている内に牛鬼が現れる。


なんとなく、ここの赤ん坊が子泣き爺じゃないかと思ってみたり。


まぁ、濡れ女と牛鬼が海辺の妖怪であるのに対して、子泣き爺は徳島県山中にいるとされる妖怪なので、接点は何もないのですが。


それどころか、徳島県には子泣き爺伝承が存在していないらしいです。

むしろ、「コナキジジイが『泣く子が欲しい』と連れに来る」という子供に対する脅し文句だったといいます。

この使い方をしていた人は"子無き爺"だと思っていたそうです。


話を主題に戻して、単体での濡れ女と牛鬼。


牛鬼はうわじま牛鬼まつりの主役です。

どういう経緯で獰猛で残忍な牛鬼が祭られているのかは知りませんが。


濡れ女は尻尾が三町(=327m)もあるらしく、狙われると確実に海に引きずりこまれるそうです。

最近では、国道150号を夜に車で走っているとずぶ濡れで立っているとか。

車に乗せるといつの間にかいなくなっていて、シートが濡れているそうです。


明らかに別の心霊譚のような気がしますが。


余談ですが、子泣き爺は鬼太郎のアニメで絶賛活躍中(だと思う)。