先日のニュースで、ちょっといい話?・・・がありましたね♪
『国の2018年度の税収が60兆円超になることが26日、分かった。バブル期の1990年度(60.1兆円)を超えるのは確実で過去最高となる(日経新聞)』 というもの。
確かにここ数年の税収の改善はあきらかで、日本経済はやや回復基調にあるといってもよさそうな状況が続いていました。
ですが私達にはその実感がイマイチ感じられない・・・。
これは結局、私達の賃金にそこのところがあまり反映されていないことから起こっているのだと思います。
よって企業は内部留保が過去最高となっている訳です。
その内部留保の活用として、先月よくニュースに出ていた 「自社株買い」 という方向に動くわけです。
その結果が従業員の賃金上昇を抑え、株主の配当も抑えることとなり株主総会が荒れたりするのですね。
でも株価の価値は理論上変わらないことになります。
どちらにせよ、景気がやや回復し政府の税収が増えることは私達にとっても悪い話ではありません。
将来の社会保障費など財源に四苦八苦している我が国日本にとっては収入が増えることは大変うれしいことです。
ただ先程のニュース、一点だけ気を付ける必要があります。
それは 「2018年の税収がバブル期の収入を超える」 という内容の事。
この文章だけ見ると、バブル期より税収が多いということはすごく景気がいいってこと??・・・と捉えられてしまう恐れがあるということです。
確かに税収自体は1990年のバブル期よりも額面はおおくなるのでしょう。
しかし社会的な背景はまったく異なっています。
税収の内訳をみてみると一概に金額が多いからよい・・・という事にもならないのがわかります。
またその当時の消費者物価との比較も大事でしょう。
2015年を100ポイントとして基準にして比較すると、現在はおよそ102。1990年頃は91となります。
つまり物価だけでも11%は違っているといえるのです。
大雑把にいうなら、1990年頃の税収60兆円を現在価値で置き換えるなら67兆円ほどになる、よってバブル期よりも税収が多いと本当にいえるのは67兆円以上の税収を確保した時でしょう。
ですが、何度もコメントしていますがここ数年でいろいろなものが改善されているのも事実。
よって今回のニュースをあまり否定的にみることもよくありません。
事実よくなっているのですから。
ただどうもニュース自体、“印象操作” にみえてならないのです。
10月に消費税をあげるにはこういった “印象操作” の積み重ねが必要なのでしょうか・・・。
私は今回の消費増税はやむを得ないと思っています。
そういった立場からすれば国民の理解が進む方向にいくのなら反対はしません。
ただこういった手法よりも (実のところはわかりませんが)、ちゃんと説明を行い国民の理解を得る事のほうが重要かと思います。
でも説明するのはちょっと難しいかもしれませんけどね (*_*)