道江は遠い過去の

手掛かりを

探り当てられないで

ただ

立ち尽くしていた。

大きな鳥が空高く

舞い上がった。

道江は鳥の後を目で

追った!

そのかなた先に

白い雲が物凄い

勢いで流れていた。

ああ…

これを見るために

ここに立って

いたんだわ。

過去の遠い日を

思い出したことに

ドキドキした

道江であったが、

もう一つ記憶が

蘇らない部分が

ぽっかりと暗い穴を

開けていることに

更に気づいた。

何か?

大事なことが

欠落している。