俺の過去(幸せの定義)⑤グレートバリアリーフは、ハリケーンの爪あとを残していて、痛々しかったが、晴天にも恵まれ、早速、シュノーケルを始めた。水面下に顔を持っていくと、そこは別世界だった。何と美しい珊瑚や魚たち。しばし時の経つのを忘れて足ひれを動かし続けた。今でも目を瞑ると浮かんでくる光景が眩しい。予想はしていたが、背中がこんがりと焼けてしまった。日焼け止めをたっぷり塗っていたにも関わらず。その日は疲れてバタン休だった。気持ちは次の目的地ゴールドコーストに向いていた。