インターネットが普及した時代、


いろんな人たちの助言やアドバイスを


目にする機会は多いと思います。


けれど、アドバイスをもらう側も、する側も、


本当にそのアドバイスを必要としている人は、どんな人なのか


精査していく必要があると思うのです。



例えば、人間関係に悩んでいる人がいるとします。


その人が、


「ありのままの自分を受け入れましょう」


というアドバイスを見つけました。


この言葉は、


自己肯定感が低いせいで、

自分に自信がなく、

誰かの顔色ばかり伺ってしまい、他人といると疲れてしまう人


には、とても良いアドバイスかもしれません。


けれど、残念なことに、

同じように人間関係で悩んでいるのですが、

かたや、


自分勝手で、わがままなせいで人が周りから離れてしまうような人


「そうよね!ありのままの自分でいることが大事よね!だから私も好き勝手させてもらうわ!」


と都合良く解釈して、わがままを通す免罪符みたいな使われ方をしているケースが、


結構多いよなぁと思うのです。


そういうアドバイスのミスマッチが起きてるときって、

例えるならこう言うことだと思うのです。


例えば、全く同じ品種のチューリップの球根を育てている、AさんとBさんがいるとしましょう。


どちらも花が咲かないことに悩んでいます。


その原因が、

Aさんは「水をあげなさすぎるせい」

Bさんは「水をあげすぎてるせい」

だったとしましょう。

果たしてこの二人に同じアドバイスをおくるでしょうか?


Aさんに必要なアドバイスは「もっと水をあげましょう」ですし、


Bさんに必要なアドバイスは「今より水をあげるのをひかえましょう」なハズです。


それを二人とも、互い違いにアドバイスを受け取ってしまうと、どうなるか分かりますよね。


事態をより悪化させることになり、いつまでもチューリップの花は咲かないでしょう。


同じ「人間関係」で悩んでいても、問題を引き起こしてる要因は人それぞれ異なるのです。


やみくもにアドバイスを鵜呑みにするのではなく、


きちんと悩みの原因を見極める必要があるんじゃないかと思ったお話でした。