勉強ができるようになるために必要なことの一つに持続力があります。
持続力は知識を定着させ、目標を達成するために不可欠な要素です。
この持続力とは、長時間机に向かう体力だけでなく、モチベーションを維持し、困難に直面してもあきらめずに粘り強く取り組む精神力も指します。
勉強の過程では、理解に時間がかかる分野にぶつかったり、成績が伸び悩んだり、誘惑に負けそうになったりといった壁に何度も直面します。
しかし、持続力があれば、これらの壁を乗り越えることができます。
日々の小さな積み重ねこそが成果となって現れる源です。
計画を立て、それを習慣にし、時には休憩を挟みながらも前に進むことが、学力をつけるための鍵となります。
「やればできる」という言葉はよく耳にします。
しかし、「やればできるのだから、今はやらなくてもいい」と、やらない理由にしてしまうケースが多く、これこそが問題です。
また、実際に努力して一度できたとしても、持続力がなければすぐにできない状態に戻ってしまいます。
せっかく一度できるようになっても、すぐにやめてしまえば、結果はできないのと同じです。
つまり、持続力がなければ、一時的に「やればできる」状態になったとしても、それを維持できず、最終的には「やってもできない」ことと同等になってしまうのです。
一時的な達成ではなく、それを維持し続ける力こそが、勉強ができるようになるために必須の条件です。
「継続は力なり」と言われるように、持続し、努力し続ける力は、他のどんな才能にも勝る大きな力となります。
そして、重要なのは、この持続力は生まれ持った才能ではないということです。
これは自分の考え方や行動の仕方次第で誰もが身につけていくことができる、生活の中で獲得されていく後天的な能力なのです。
だからこそ、今一度、持続力をつけることの大切さを再確認する必要があります。
では、持続力とは具体的にどのような力でしょうか。
簡単に言えば、「途中でやめてしまわないで続ける力」です。
特に勉強面で考えると、持続力を必要とすることばかりだと分かります。
例えば、漢字や英単語が書けるようになるまで書き続けること。
公式を覚えるまで演習を続けること。
問題を解けるまで考え続けること。
など、「できるようになるまで続ける」ということが勉強の基本として必要とされます。
つまり、勉強には持続力が不可欠なのです。
勉強中に「面倒くさい」などと言って途中でやめてしまう人は、何をやっても「面倒くさい」と言ってすぐにやめる習慣がついてしまいます。
持続力をつけるために、まず行うべきことは、「面倒くさい」という言葉を言わないようにする意識改革です。
その意識改革の後、毎回、前回より少しでも長く物事を持続する努力をしてみるようにします。
そのような努力を繰り返していくことこそが、持続力をつけていくことにつながります。
「三日坊主」という言葉があるように物事を続けることはなかなか難しいものです。
しかし、勉強することは持続力を必要とすると同時に、持続力をつけるための訓練にもなるということを知るべきです。
このことを知ることで勉強に対する意識が変わり、自ずと意欲も湧いてきます。
勉強を持続することは単に成績を上げるだけでなく、「持続力」という大きな力を獲得するための訓練でもあるのです。
2025/10/09
