中学1年生の数学 正負の数の要点③
4. 加減混合計算
(負の数+正の数)、(負の数-正の数)の計算が間違いやすい
④加減混合計算
加法と減法の混じった計算
式の項
加法だけの式で加法の記号[+]で結ばれたそれぞれの数をこの式の項という。
正のものを正の項
負のものを負の項という。
3-8+7-6
加法の記号[+]で結ぶ
=(+3)+(-8)+(+7)+(-6)
正の項
+3,+7
負の項
-8,-6
加減混合計算
かっこのない式に直して正の数の和、負の数の和をそれぞれ求めて計算する。
式のはじめの項の[+]の符号は省略する。
かっこのない2つの数の計算
2つの数の加法
(1) 正の数+正の数
普通のたし算
3+2=5
(2) 負の数+正の数
正の数-負の数の絶対値に並べかえる
負の数の絶対値が正の数の絶対値より小さい場合
-3+5
=5-3
=2
(3) 正の数-負の数の絶対値
負の数の絶対値が正の数の絶対値より大きい場合
マイナスの符号を書いて絶対値の差
-6+2
=2-6
=-(6−2)
=-4
2つの数の減法
2つの数の減法では絶対値の大きい方から小さい方をひく。
そのとき負の項の絶対値が大きい場合は[-]の符号を答えの前につける。
(1) 正の数-正の数 ひく数が小さいときは普通のひき算
6-4=2
(2) 正の数-正の数 ひく数が大きいときはマイナス[-]をつけて絶対値をひく。
3-7
3と7では7の方が絶対値が大きいのでひく数の方が大きい。
ひく数が大きいときは[-]をつけて7-3をする
=-(7-3)
=-4
(3) 負の数-正の数
マイナスの符号[-]をつけて数はたす。
-2-6
=-(2+6)
=-8
間違いやすいポイント
次の2つの計算パターンが間違いやすいので要注意。
計算方法を確実にしておかないと数学が苦手になる要因となる。
間違いの例①
-a+b=-(a+b)とする間違い
-5+3
-5の絶対値5に3をたす
=-(5+3)
=-8 間違い
正解
-5+3
正の項を前に並べかえる
=3-5
ひく項の絶対値が大きいのでマイナス[-]をつけて絶対値の差
=-(5-3)
=-2
間違いの例②
-a-b=-(a-b)とする間違い
-9-3
マイナス[-]をつけて絶対値をひく
=-(9-3)
=-6 間違い
正解
-9-3
マイナス[-]をつけて絶対値をたす
=-(9+3)
=-12
加減混合計算
加減が混じった式の計算ではまずかっこをなくした式にする。
次の方法よりかっこをなくす
+(+)→+
-(-)→+
+(-)→-
-(+)→-
式のはじめの項の+は書かない。
(+2)-(+7)+(-6)-(-3)-(+8)
上記の方法によりかっこをなくす
=2-7-6+3-8
正の項、負の項に並べかえる
=2+3-7-6-8
正の数の和、負の数の和を求める
=5-21
負の数が大きい2数の差
=-(21-5)
=-16
(-3)+(+8)-(-1)+(-4)-(+5)
上記の方法によりかっこをなくす
=-3+8+1-4-5
正の項、負の項に並べかえる
=-3+8+1-4-5
=8+1-3-4-5
正の数の和、負の数の和を求める
=9-12
負の数が大きい2数の差
=-3
2025/04/09
