以前、仕事においてドリルで物に穴を開ける時に上司に言われた。
「ドリルが物に対して垂直になっていないから直すように。」
自分では垂直にドリルを入れていたつもりだった。
けれど、どうもそうではないらしい。
フライパンで炒め物をしている時に
「フライパンがコンロの真ん中になっていない。」
と注意された。
自分では当然、フライパンはコンロのちょうど真ん中になっていると思っていた。
このように、自分では正しいと思っていることが往々にして間違っていることがある。
ということは自覚しておかなければならない。
自分がいつも正しいと思うということは、はなはだ傲慢である。
自分はこう思うけれど、これは正しいのか。
どうなのか。
そのように物事を考えてみる。
という顕著な姿勢が必要だろう。
自分が正しいと思って行動をする。
しかし、間違っていることの方が多いかもしれない。
絵画を見る。
抽象画において、ひょっとするとこの画家は実際に頭の中でこのようにものが見えていたのではないかと思うことがある。
本当はデッサンがしっかりできて、しっかりした絵が描けて、その後の形が抽象画になっているのだろうけれど。
へそ曲がりという言葉がある。
へそが中心にないこと。
つまり、人と変わっている。
ということを意味する。
これなど、本人は自分のへそは中心にあると思っているのではないだろうか。
周りから見れば、へそは中心にないように見える。
けれども、本人は自分のへそは中心にある。
そのように見えているのだ。
周りの人と同じものを見ても見えるものが違う。
そうなれば意見も変わってくる。
周りのものから見ると、へそが曲がっているということになる。
2024/01/11
