できる人は土台を無意識に作る | 小川村塾ブログ

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生徒一人ひとりに合わせて「分かりやすい」を心がけて講習を行っています。

建築物は当然のことながら、スポーツ、勉強、芸術、あらゆるものに土台がある。

その土台がしっかりしているかどうか。

それにより土台の上に立つものが決められる。

土台はしっかりしている方が良い。

 

土台は繰り返しの連続により固くなり大きくなる。

同じような作業を繰り返すことは、つまらない。

しかし、その作業をしっかりとすることで、しっかりとした土台ができる。

その作業を怠り、土台がしっかりしていないと上に乗る物がぐらついてしまう。

 

そういうことを各分野において、できる人は無意識に分かっている。

ここで言うできる人とはどんな人かということの分類はむずかしいけれど。

できる人は土台作りが重要だということを無意識のうちに分かっている。

 

小学生の算数の学習で考えてみる。

勉強ができる人、できない人とあえて2つに分類してみる。

 

たとえば、新しく計算の方法を習ったとする。

計算の仕方はそれほどむずかしくない。

しかし、それを定着させるには反復、繰り返しが必要となる。

 

定着のためには計算が10回必要とする。

そこで、計算を10回やるように言われる。

 

できる人は言われた通り、繰り返して同じような計算を10回する。

しかし、できない人は「もう計算方法は分かっているから10回なんかしたくない。」

と言って2回ほどで計算をやめてしまう。

ここで、できる人と差がついているということを認識していない。

 

数日後、計算ができているかの確認を行う。

できる人は1回目から簡単にできる。

計算が定着できているのが分かる。

 

できない人は計算方法が定着しておらず、前回のように1からまた計算方法を覚えるような状態になっている。

また、計算を10回やるように言う。

 

「計算方法は覚えたから10回なんかやらない。」

と言って前回のように2回で終わりにする。

 

できる人は確実に土台ができて、次に計算の確認をする時も1回でOKになっている。

できない人は何回も始めからを繰り返さなければならない。

 

このようにして、できる人とできない人の差がついていく。

できる人は次にまた新しい計算を覚える場合には10回でなく、8回ぐらいで定着できるようになる。

 

できない人は前回のものも定着していない。

新しい計算もまた同様なことを繰り返す。

 

このようにして、できる人は新しいものを学習する時の定着する時間や回数が少なくてすむようになってくる。

それに対して、始めの時に定着させないできない人は全てが分からないままという状態になってしまう。

 

できる人は土台作りが重要だということを無意識のうちに分かっている。

この無意識は繰り返しにより作られる。

 

2023/11/20