算数の計算では加減乗除の計算ができること。
これが土台になって、小数、分数の計算があります。
計算の総まとめの要素でもあるのが小数、分数の計算になります。
小数のかけ算・わり算、分数のたし算・ひき算は小学5年生で学習します。
そこで、小学5年生は「分からない」という生徒が増える学年になります。
中学の数学の計算では小数の計算はほとんどすることがありません。
1÷3は0,333…となり小数では表すことができません。
1/3と分数で表します。
ですから正確な数字の計算を行うために分数の計算で行うわけです。
そのことを考えると分数のたし算・ひき算の学習時に「何とかできる」は「確実にできる」にしておかなければなりません。
分数のたし算・ひき算ができない場合は通分、約分ができないことが原因です。
通分、約分ができるには最小公倍数・最大公約数を求めることができなければなりません。
そのため、分数のたし算・ひき算の学習直前には最小公倍数・最大公約数を学習するようになっています。
最小公倍数ができなくても分数のたし算・ひき算ができる方法もあります。
分母の数をかけた数を分母にして計算する方法です。
しかし、この方法では答えは約分をしなければならなくなることが多くなります。
最小公倍数で通分ができないと約分もなかなかできないケースが多く、約分をしない答えのままになってしまいます。
そのため、答えが約分していないので正解とされません。
では、分数のたし算・ひき算を確実にできるようにするにはどうしたらよいのか。
残念ながら、この公式を覚えればすぐにできるようになるというものはありません。
ただひたすらに数多く分数のたし算・ひき算をする。
これが一番手っ取り早く計算ができるようになる方法です。
数多く計算をすればコツが分かり、通分・約分も簡単になります。
それらが簡単にできれば、後の計算は楽なので分数の計算は簡単だ。
ということになります。
そうなるまでは、ひたすら計算をすることが重要です。
ただ、これがなかなかできない。
というのも分かります。
ずっと数多く計算するわけではなく、コツをつかむまでですけれど…。
以前、大学生でも分数のたし算・ひき算などの分数計算ができない生徒がいるということで問題になったことがあります。
それほど、ある面では、分数の計算は難しいのかもしれません。
それを学習するのが小学5年生です。
2023/11/14
