愛情その2(カラス) | 小川村塾ブログ

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生徒一人ひとりに合わせて「分かりやすい」を心がけて講習を行っています。

ツバメやカルガモならいい。

家に巣を作りに来ても、何となく許せる気分になれる。

 

昔、家の前の電信柱にカラスが巣を作ったことがある。

 

市役所か、電気会社かに巣を撤去してもらうように電話をした。

すると、係の人がやって来て、電信柱の上に登って行った。

 

巣の様子を見て降りてくると、

「巣の中に卵があるから撤去はできない。

ヒナがいなくなってから撤去します。」

と言った。

 

自分としては、なんか腑に落ちなかった。

カラスが、またどんどん増えてしまうのではないか、

という思いの方が強かった。

 

自転車のかごに買い物が入ったレジ袋が置かれている。

すると、入っていた中身はすべて外に乱雑に放り出される。

 

畑の作物は荒らされる。

トウモロコシなど、ちょうど食べ頃で収穫しようという時に、すべてつつかれてしまう。

作った人間の口には入らない。

 

すべてカラスによる。

そんなカラスが、このままではまた増殖することになる。

 

でも撤去しないと言われたのだから、仕方がないと思うしかなかった。

 

そして、3羽のカラスが新たに誕生した。

ヨチヨチ歩きの小さなカラスが羽を不器用に広げて、親のカラスの後を歩いていた。

これは電信柱にいたカラスだろうなと思った。

 

カラスがまた増えた。

心の中では嬉しくなかった。

 

3羽の小さなカラスはヨチヨチと歩いていた。

親のカラスは電線にとまって3羽のカラスを見ていた。

親のカラスがしっかり見ていた。

そして、3羽のカラスは成長し、空を自由に飛んだ。

 

畑の被害も増加することになるだろう。

なんか納得できなかった。

 

親は子供たちに、

あの畑には食べ物があるから。

自転車のかごの中にもあるかもしれないから。

気にかけておくように。

なんて言っているかもしれない。

 

これも親の愛情のひとつ。

 

その愛情により、こちらの迷惑度はアップ。