今日、蝶が外を飛んでいるのを見た。
1週間位前にも同じような蝶が飛んでいるのを見ている。
その1週間前に見た蝶は、数日後に外の掃除をしている時に、道に落ちていた。
どう考えても、こんな暑い時に飛んでいるのは、蝶にとっては苦痛でしかないはずだ。
蝶が飛ぶのは春と思っていたが、こんな暑い時期にも飛んでいる蝶を2回も見るとは思わなかった。
今の時期に蝶が飛ぶのは季節外れではないのだろうかと思っていた。
でも、小学4年生の国語の教科書に何十年もずっと載っている物語「白いぼうし」あまんきみこ著に蝶が出てくるが、季節は6月初めとなっている。
蝶が6月に飛んでいるのは不思議なことではないのだろう。
「白いぼうし」は子どもの頃に読んだという人が多いと思う。
それほど長い間、教科書に載っている。
物語は6月の始め、タクシーの運転手の松井さんが道端にある白いぼうしを拾うと、中にちょうちょがいて、逃げていった。
子どもがちょうちょを捕まえて、ぼうしの中に入れておいたのだと気がついた松井さんは、子どもががっかりするのはかわいそうと思い、ぼうしの中にちょうちょの代わりに夏みかんを入れておく。
タクシーにもどると、中には女の子が乗っていて、行き先が菜の花横町と言われる。
団地の前の野原あたりで、女の子の姿が急になくなっている。
野原を見ると、白いちょうちょがたくさん飛んでいる。
松井さんには
「よかったね」
「よかったね」
というような声が聞こえてくる。
こんな感じの物語で、読んでみると何となくほほえましくなる。
車の中から、外を飛ぶ蝶を見て、この物語を思い出した。