今年度は中学生の教科書が変わる。
ゆとり教育からの脱却により、ゆとり教育前に学習していた内容で取り消されたものなどが復活したりしている。
それでも、ゆとり教育前と比べると、まだまだ学習内容は薄いと言ってよい。
特に以前から気になっているのは中学生の社会の教科書内容だ。
昨年度の社会の学習内容を挙げてみる。
歴史は、ほとんど日本史になっている。
世界史は学習していないと言える。
ゆとり教育前では中世のヨーロッパなど学習していた。
地理は、世界地理では中国、アメリカとヨーロッパの一部位が学習内容で、それ以外の国については学習しない。
世界はそれらの国だけだと勘違いしてしまうようなことはないだろうが、世界の広がりは感じないだろう。
日本地理では、地元の静岡県と東京都とあと一つの都市を学習するくらいだ。
あとは白地図で全国47都道府県の位置と県庁所在地を暗記することになる。
これでは、九州はアメリカにあると思った、なんて言う人がいる。
そんなことをジョークにできない現状だ。
以前は、日本地理も九州から北海道まで、世界も5大陸をひと通り学習した。
北方領土、尖閣諸島、竹島など、日本の領土が周りの国から削り取られようとしていても、何もしない政府に文句を言う知識も持たない。
それも当然のことだ。
日本という国がどのような成り立ちなのか知らないのだからしかたがない。
そんな考えではいけない。
新しく中学の教科書が変わることで、改めて日本を、世界を、そして未来を担う子供たちを考えた。