この春に小学1年生になったお子様の保護者の方から、子どもの勉強方法はどのようにするとよいのか、という質問をこの時期はされることがあります。
特に、他の子どもは小学1年生になったばかりなのに、もう2けたのたし算、ひき算ができている。
それなのに、うちの子は何も教えていないので、そんなことはできない。
もう、出遅れているのではないかと不安です。
というようなことを話されることもあります。
そんなことを言われた場合は、まず他人と自分の子どもを比較しないことをすすめます。
そして、小学1年生ならば、まだ遊びと勉強の区別がついていないので、まず、楽しく勉強をする習慣をつけることを目標とすること。
また、この時期に、本を読むことが楽しくなるようにしておくこと。
以上のことを、重点とした勉強方法を考えるとよいとすすめます。
具体的には、考える力が高学年になると必要とされる学習項目になります。
ですから、小学生低学年の3年間で、考える力をつけるようにしなければなりません。
その考える力をつけるための導入期が、小学1年生と考えるとよいわけです。
たとえば、算数では計算が速くできることを目標とした勉強をすると後で取り返しがつかなくなることがあるので要注意です。
当然、計算は速くできることにこしたことはありませんが、小学1年生では、速さよりも、考えて理解することができるようにするための準備をしていると考えるとよいでしょう。
そのためには、2+3=5というたし算を数字で覚えてしまうのではなく、丸をかいたりして、絵で表現して、視覚で物の集まりとして考えていくようにします。
このような方法は、ただ数字の暗記計算より当然時間がかかります。
ですが、このように視覚にて、計算をすることをしっかりと覚えていくと、文章問題などを考えて解く力がつくようになります。
このように、小学1年生では、物事を暗記するということよりも、時間をかけて視覚などを使って、理解をすることを優先した学習の方法を優先するようにしていくことが必要です。