一昨日の日曜日(3/11)に東京ホテル・ニューオータニの日本庭園の中の日本料理店でランチを食べた。
優雅である。
こんなことは年に1回あるか、ないかというくらいのことだ。
厚い肉を目の前の鉄板で焼いてもらっている時に、外では黄砂が飛び回っていて、空が一面黄色くなっているという。
中国の黄砂が東京にもまってくるようでは、この先真っ黄色だ。
なんて話をしていた。
料理店の中は貸切状態で、静かなものだ。
滝を見ながら優雅にお食事という、自分には似合わない状況の中に置かれている。
ちょっと緊張して、食事をしている。
テレビでも観ながら、ガツガツ口の中にほおばっているのとはわけが違う。
おもわず、話の内容もちょっと格を上げなくてはと思ってしまう。
料理の方はまず洋風前菜4種、和風前菜4種を一品一品味わう。
次にメインの和牛ステーキをシェフに目の前で焼いてもらう。
シェフの焼き方に見とれていると、声も出ない。
静かにただ見ていると、シェフの方からお話をされてはどうですか、と言われておもわず笑ってしまう。
焼きたての肉を皿の上に出されて、肉を口にふくむ。
口の中で肉汁が広がる。
肉も柔らかくて、美味しい。
満足感がお腹だけでなく、体中に回る。
デザートはアイス最中。
餡の甘さとバニラアイスの冷たさが口の中で、上手く混ざり合う。
食事が終わって、日本庭園を散策。
と思ったら、とても外が寒い。
来る時は暑くて今は3月なのかと疑うくらいだったのに。
これも黄砂の影響なのか。
空も心なしか黄色い。
家に帰ってニュースを見れば、きっと黄砂のことでもちきりだろう。
そんなことを思いながら、思わずワイシャツの上のボタンをする。
後で、ニュースを見ると、都心の黄色い空は黄砂でなくて、煙霧という聞いたこともない現象だったようだ。
「えっ」というちょっと期待はずれのリアクション。
ホテルニューオータニの日本庭園



