京大入試事件その2 | 小川村塾ブログ

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 悲しい結末になってしまった。
 事件解決の後味が悪い。

 前回、事件発生時に書いたのだけれども、受験勉強をして、京大の前期試験にあしきりされず受験できる位の学力があるならば、カンニングのようなことはリスクが大きいだけだからしないはずだ、と思っていた。
 だから、今回の結果は驚きでもあり、残念でもある。

 ただ、19歳の予備校生で、後がないと考えてしまうと、今回のようなカンニング方法ができる力があれば、してしまおうと思うのも分かる。

 どうしても何とかしたい。
 とにかく、京大に入りたい。
 どんな方法でもいいから入学したい。
 という気持ちも、予備校生ならば現役生よりも強くなってしまうかもしれない。

 そして、今回のカンニング方法となるのだけれども、ある面すごいと思う。
 監視官の目を盗んで、早業で携帯を打って、ネットに投稿する。
 そんなことができるとは思ってもいない。

 カンニングといえば、昔ながらに、紙に書いたりして、それを盗み見る、という感覚しかなかった。
 だから、どんな問題が出題されるのか分からない入試問題なんて、カンニングのしようがない、と考えていた。

 それが、今回のカンニング方法は画期的である。
 ネットを上手く使っている若者が考えたカンニング方法ということで、ある面すごいことだと思う。

 こんなカンニング方法を思いつくならば、その頭を受験勉強に向ければよいのにと思う。
 けれども、一度受験に失敗していると、確実さが欲しくなるものだ。
 それが、今回の行動になったのだろう。

 ただ、事件解決時のマスコミ報道を見ると、急に少年がかわいそうになってしまったのは、自分だけだろうか。
 マスコミ報道は、市中引き回しの上、処刑という感じで、極悪人扱いで、少年がかわいそうという感じは否めない。

 少年のこれからのこと、少年の保護者の方がたのことを思うと、今回のこの報道でよかったのだろうかと疑問が残る。

 事件発生の頃は、誰もが少年の単独犯などとは思っていなかっただろう。
 だから、仕方がないといえば、仕方がない。

 ただ、今回のようなカンニングという行為をすると、こんなにひどい目に合いますよということは分かった。
 見せしめのために処罰された。