人間の体は樂をしたがっている。
だから、1回樂をすることを覚えると、次からはもっと樂をしたがる傾向がある。
1回樂を覚えると、どんどん樂をしたがって、歯止めなく楽の道を進んでいくようになる。
だから、樂をしないように、自分を戒める。
苦労は買ってでもしろ、などという言葉もある。
体はとことん樂を求めるけれど、ハードなことにも耐えられるようになっている。
体に大きな負荷をかけると、そんな負荷にも体はだんだんと慣れてくる。
この負荷に体が慣れることにより、体の進歩がある。
体に樂を与える方がよいのか、大きな負荷を与える方がよいのかは、当然負荷を与えて、体の進歩をさせた方がよいと考える。
ただ、体は嫌がる。
そこをがんばって、大きな負荷を体にかけるようにする。
負荷をかけすぎると、体からシグナルが発信される。
このシグナルを無視すると、体は病いになる。
そうならないように、体に今はどうすればよいのか尋ねると、常に答えは樂をしたいと答える。
体は常に樂をしたがっていることが分かる。
そのことは理解しておかなければならない。
そして、体は進歩させなければならないことも理解しておかなければならない。