人間は大小の違いはあるけれど、みな劣等感を持っている。
劣等感は、ある人にとっては大きくなるための踏み台になり、ある人にとっては耐えられない重石となる。
学歴社会では、劣等感と優越感が隣り合わせとなる。
片方の社会では優越感を味わい、もう片方の社会では劣等感を感じる。
常に、学歴を意識をすると劣等感と優越感を感じることになってしまう。
たとえば、最高学歴の東大を卒業した場合、学歴を意識したならば、他大学と比較すると優越感を感じることになる。
でも、東大の中で1番でない限り、東大の中では劣等感を感じることになる。
つまり、ほとんどの人は劣等感を持つことになる。
だから、学歴ではなく人間は中身だ。
と叫ぶようになる。
劣等感がいちばん強いのは若い頃だろう。
若さは劣等感のかたまりでできていると言ってもよいくらいだ。
若い頃は、自分を見つめるために、他人と比較する。
だから、劣等感を感じやすい。
劣等感を持つということは、ある意味、上を目指していることにもなる。
目指している上と比べて、今の現状が下なので、劣等感を感じるということもある。
比較することをしなくなれば、劣等感と優越感はなくなる。
比較することによってのみ、自分の存在を確信するようになっているようならば改めなければならない。