塾において、小学生などが消しゴムを忘れたので貸してあげる。
すると、帰りに返してもらう消しゴムが無残な形になっている。
鉛筆で何箇所も刺されたあとがある。
線引きなどで削られて小さくなっている。
これは消しゴムに限ったことではない。
三角定規などをセットで渡すと、片方の三角定規の穴にもうひとつの三角定規の先を入れて割ってしまう。
当然、貸した物を返さないで持ち帰ってしまうこともある。
このような行動は無意識にしているのだろうが、貸した方は困ってしまう。
これは借りた物だから自分の物ではないのだから、大切に扱おうという気持ちが薄いことによるのではないだろうか。
借りた時点で、貸してもらった時点で、その物は自分の物と思ってしまっているのではないのだろうか。
貸したもらって、ありがたいという気持ちがないのだろうと思ってしまう。
自分が困っている時に、手を差し伸べてくれる人には感謝の気持ちを持つということは知っていると思う。
けれども、このような小さなことにも感謝の気持ちを持つことは必要なことだと思うのだけれども、考えすぎなのだろうか。