伝記 | 小川村塾ブログ

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 朝日新聞11/14(日)の伝記について書かれた記事を興味深く読んだ。
 それによると、現在の小学生における伝記の人気ランキングベスト3は1位ヘレン・ケラー、2位ナイチンゲール、3位マザーテレサになっている。
 それに対して、30年前は1位、野口英世、2位エジソン、3位ヘレンケラーだそうだ。

 確かに、小学生の頃、学校の図書館には伝記がずらりと並んでいて、野口英世、エジソンなど借りて読んだ。

 だいたい、伝記の内容はハンディキャップを乗り越えて、偉人になった、というような内容が多かったような気がする。
 そのような内容の伝記を小学生の頃に読むと、何か勇気を得たような気分になるのだろう。

 野口英世は囲炉裏に落ちて、指がついてしまった。
 エジソンは学校に行っていない。
 ヘレンケラーは見えない聞こえない話せない。
 そんな、困難を乗り越えて、偉人と言われるようになった。

 小学生の頃に、伝記で困難に負けない姿を読んで、感動しておくのは必要だ。
 将来、苦しいことに対面した時、忘れているだろうが、この伝記の内容が苦しいことに負けないように心を励ましているかもしれないからだ。

 大人になると、伝記は読む本の種類の中からなくなっている。
 成功した人のサクセスストーリーは読むが、伝記と言われるような部類の本は読まなくなる。
 でも、今回、この記事を読んで、ちょっと小学生の頃に読んだような伝記について興味が湧いた。

 今、このような伝記を読んで、困難に負けずに偉人になった人の姿を読んで、感動できる心を持っているだろうか。
 小学生の頃の心に戻れるだろうか。
 素直な気持ちで、伝記を読むことができるだろうか。

 小学生の頃って、どんな感じだったのだろうか、と少し考える時を与えられたような気がする。